メンタルヘルスケアの計画、実施から評価までの流れ
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、メンタルヘルスケアの計画、実施から評価までの流れについて
書いていきたいと思います!
この記事はこんな方におすすめ!
方針の表明
まずは、メンタルヘルスケアの方針についてお話します!
事業者が意思表明をすることにより、
事業活動や個人の評価におけるメンタルヘルスケアの位置づけが明確になります。
積極的に取り組むモチベーションにもつながり、優先順位も上がります。
また、活動時間を取る正当性があり、安心して取り組むことができます。
方針に盛り込む内容とは?
方針の内容として盛り込むのは、以下の4点です。
- メンタルヘルスケアの重要性
- 職場全体を巻き込んだ対策
- プライバシーへの配慮
- 継続的実施
こうした方針は、
職場内やウェブサイトへの掲示や社内報での掲載、社内メールでの送信など、
目に触れるように周知することが重要です。
計画の作成と実施、評価
心の健康づくり計画に盛り込む内容
「労働者の心の健康の保持増進のための指針(メンタルヘルスケア指針)」(2006年)
では、「心の健康づくり計画」に次の7項目を盛り込むこととされています。
①事業者が、メンタルヘルスケアを積極的に推進する旨の表明に関すること
②事業場における心の健康づくりの体制の整備に関すること
③事業場での問題点の把握及びメンタルヘルスケアの実施に関すること
④メンタルヘルスケアを行うために必要な人材の確保
及び事業場外の資源の活用に関すること
⑤労働者の健康情報の保護に関すること
⑥心の健康づくり計画の実施情報の評価及び計画の見直しに関すること
⑦その他労働者の心の健康づくりに必要な措置に関すること
メンタルヘルスケアの体制づくり
必要な役割や手順を文書化し、その手順を実施できる人材育成が
メンタルヘルスケアの体制づくりには必要です。
文書は実施要領をまとめたマニュアルを作成するだけでは不十分です。
方針を最高位の文書とし、上位文書であるシステム文書と
下位文書である実施要領、様式から文書体系を構築します。
そして、安全衛生委員会などの既存の安全衛生体制を活用して、
役割を明確にしていきます。
事業者のリーダーシップのもとで、職場のラインが中心となり参画意識を高め、
安全衛生部門のスタッフがサポートします。
そして、活用のルールを体系化した文書を作成しておきます。
実施計画の策定
実施計画の策定は、
実施システム(体制)と具体的スケジュール、目標で構成します。
目標は評価項目と達成項目からなり、
方針との関連が明らかになるように設定します。
具体的スケジュールは年間計画を策定することが一般的ですが、
事例が発生するなどの臨時的な活動がスムーズに実施できるように
することが重要です。
評価方法と留意点
進捗状況は、毎月の安全衛生委員会で確認します。
目標が達成できなかった場合は、原因を分析し改善に結びつけます。
目標達成できた場合は、さらなる改善や高めの目標設定をすることが
望ましいとされています。
評価の留意点
評価は優劣をつけるものではなく、改善に結びつけることを目的として行うこと!
まとめ
◎活動は事業者のリーダーシップのもと、職場ラインが中心となると機能する
◎メンタルヘルスケアの活動は、
安全衛生活動と同様に既存の組織を活用することが重要