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ライフサイクルとストレス②

 

みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、前回に引き続き「ライフサイクルとストレス」についてです。

 

 

この記事はこんな方におすすめ!

性労働者や非正規雇用者がメンタルヘルス不調となるストレッサーには、

どのような特徴があるのかを見ていきましょう!

 

 

性労働者のストレスの特徴

 

厚生労働省が行った「労働者健康状況調査」(2012年)では、

「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある」と回答した労働者は、

男性が60.1%、女性が61.9%と女性の方が高い数値を示しています。

 

職場の人間関係や仕事の適性、雇用の安定性においても、

女性の方が悩みを抱えていることが示されています。

 

 

性労働者が抱えやすい3つのストレス

 

性労働者が抱えるストレスは、以下の3つのストレスに分けられます。

 

 

性労働者が抱えやすいストレス
職場におけるストレス 役割、ハラスメント、人間関係、キャリア、
出産後の職場復帰、雇用形態(非正規雇用)など
 
女性の生物学的特有のストレス 月経痛、月経前症候群更年期障害
出産に伴う精神的・身体的疲労など
 
家庭におけるストレス 家事、家庭内暴力(DV)、
モラルハラスメント(精神的暴力)、
育児、介護など
 

 

 

日本労働組合連合会が行った調査(2012年)によると、セクハラ被害は17.0%と

報告されています。

 

また、同連合が行った2013年の調査では、マタハラ被害は25.6%でした。

 

これには、妊娠・出産への理解不足や支援不足、

会社の支援制度の設計不足や運用の徹底不足が挙げられています。

 

 

管理職に占める女性の割合は、

総務省の「労働力調査」(2013年度)では11.2%で、

諸外国と比べて低い水準にあります。

 

女性が仕事を継続し、キャリアを形成していくうえで

ハラスメントや結婚・妊娠・出産などへの無理解・支援不足が

ストレスの要因になっていることが考えられます。

 

家庭においても、旧来の男性は外で仕事、女性は家庭で家事や育児を

担当するという考え方*1は依然存在しており、

子供のいる女性労働者は、同じ職務の男性労働者や単身女性労働者に比べて

ストレスが高いことが指摘されています。

 

また、女性の生物学的特有のストレスについても、

生理休暇の取得しにくさなどが報告されています。

 

生物学的なストレスが心身の不調となり、仕事の集中などに

影響を与えることも多いです。

 

性労働者のストレス対策

 

2015年8月に女性活躍推進法が制定されました。

 

これにより、国や地方公共団体、従業員301人以上の事業場の事業主には、

女性採用比率、勤続年数の男女差、労働時間の状況、女性管理職比率を把握し、

改善のための行動計画を策定・公表することが求められるようになりました。

 

どんな対策を行っているのか

 

具体的な対策としっては、

  • 産業保健スタッフによる支援
  • 育児休暇や男性の育児参加を促進するための社内制度
  • 長時間労働の抑制
  • 有給休暇活動促進

 

などが挙げられます。

 

 

正規雇用者のストレスの特徴

 

総務省が行った「労働力調査」(2016年8月)では、

役員を除く雇用者総数は5382万人(男性54.4%、女性45.6%)で、

そのうち正規労働者が3353万人(男性67.5%、女性32.5%)、

正規雇用者が2028万人(男性32.8%、女性67.2%)と報告されています。

 

中でも女性労働者は、正規雇用者が32.5%、非正規雇用者が67.2%と、

正規雇用者の割合が高いことが分かります。

 

厚生労働省の「労働者健康状況調査」(2014年)では、

雇用の安定性や職場の人間関係などに強い不安や悩み、ストレスがあると

答えている派遣労働者契約社員の割合が高いことが挙げられています。

 

また、非正規雇用者の中にも、正規雇用を希望していたが職がなく

不本意ながら非正規雇用になった人と、自ら希望して非正規雇用になった人とでは

不本意に非正規雇用になった人の方がストレスは高く

自発性の有無やポジティブなキャリア感を持つことが重要出ると考えられています。

 

 

まとめ

◎仕事や所授業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある労働者は、

 女性の方が多い

 

◎日本における女性管理職の割合は、諸外国に比べ低水準

*1:性別役割業感という。