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なぜ親は子供にまで強者であることを望むのか

 


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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回も前回に引き続き、

株式会社 ネクストビートの子育てメディア、KIDSNA(キズナ)の記事

(KIDSNA編集部の連載企画〔学校では教えてくれない〕

多様性を生きるための子育て)の記事を参考に執筆させていただきましたので、

ご了承いただければと思います。

 

 

 

皆さんは、子供にはどのように育って欲しいと

願っていますか?

 

・明るく元気に育ってほしい

・健やかに育って欲しい

・のびのびと育って欲しい      …

 

 

たくさんの声が聞こえてきそうですね。

 

子供には色んなことを学んで成長して欲しい。

それが、切実な願いだと思います。

 

子供がのびのびと育つカギは、「多様性」だということをご存知でしたか?

 

今回は、そんな「多様性の子育て」について書いていきたいと思います。

 

 

多様性が実現できるかは親次第

 

親が子供に伝えていることが、

子供にとっては悪影響になることもあります。

 

それはどんなことなのか、順にみていきましょう。

 

 

親が強者と弱者の差別意識に気付けるか

 

子供は本来、柔軟な存在です。

 

子供は親を見て育ち、

親や社会の価値観を知らず知らずのうちに植え付けられてしまいます。

 

親が明るく外向的であれば明るい子供になりますが

内向的で後ろ向きな価値観を持っている親の子供は、

それを反映して後ろ向きな子供になってしまいます。

 

親が、体の不自由な人(障害のある人)や難病の人に強い差別意識を持っていると、

それは子供にも伝染します。

 

受け継がれてしまったその意識は、価値観として植え付けられてしまうのです。

 

大人が、子供の柔軟性を奪っていることになります。

一度でも植え付けられてしまった価値観は、子供の人生を大きく左右します。

 

家庭や学校などで経験したことから、

知らないうちに差別意識は刷り込まれていくのです。

 

そんな、無意識に刷り込まれていく自らの差別意識をなくすことは、

残念ながら不可能です。

 

 

同調圧力が多様性を阻む

 

「普通」であることと、「普通でない」ことが選別されて、

「普通」であることを強制する同調圧力が子供の多様性を奪っていきます。

 

多様性とは、強者と弱者が尊重し合うことです。

 

 

「普通」でいなければならない理由は、果たしてあるのか?

私にはその理由が、見当たりません。

 

「普通」でいなければならない理由は、どこにもないと思うんです。

 

他の人と違っているだけで差別をするのは、間違っています。

他の人との違いを認めあって共存していくことが何より大切なことだと思います。

 

まだまだ、凝り固まった考え(偏見)があるのは事実です。

ですが、凝り固まった考えを捨てて、新しいものの見方をすることが

大事になってくるのではないでしょうか?

 

強者になることを子供に求める親たち

 

意識調査「親が子供に期待すること」で、子供の性別を問わず

父親・母親ともに一位にランクインしたのは、どんなことだと思いますか?

 

一位にランクインしたのは、

競争に勝ち抜くこと」でした。

 

 

親自らも強者であろうとし、子供にまで強者になることを求めているのが

この意識調査の結果です。

 

そこまでして競争に勝つ目的は何なのか?

 

・一生懸命勉強して名門校や有名大学、私立大学に入る

・学力を上げる

・良い就職先に内定を貰う

・強い子供に育てる

・競争社会に負けない精神力を養う         …

 

 

 

などが、その目的になると思います。

 

 

いくら競争社会とはいえ、競争ばかりしていると

大切なものを見失うことになります。

 

競争ばかりしているとき、いつの間にか競争することが目的となってしまい、

常に「勝たなければ」というプレッシャーを背負いながら生きていくことになります。

 

プレッシャーに押しつぶされて脱落してしまった子供は、自己嫌悪に陥ります。

 

追い打ちをかけるように親が責め立てれば、

自己肯定感の低い子供になってしまいます。

 

そうならないためにも、競争はほどほどにしましょう。

 

 

競争には必ず、「勝ち」と「負け」があります。

 

子供が勝てば親は喜び、負ければ落胆します。

負けてしまった時に、「次は頑張ろうね」と励ましの言葉を

かけられるならいいのですが、

子供の敗北を責め立てる親も中にはいます。

 

誰だって、怒られたくはありません。

負けるたびに怒られて責められると、

子供は怒られないように親の顔色を伺って育っていきます。

 

「負けてばかりの私はだめなんだ…」 と思いながら育ってしまった子供は、

大人になってもその価値観を引きずってしまいます。

 

「競争は悪いことだ」とはいいません。

 

競争することで自分の実力を知って、

成長につなげることができるのはとても良いことだと思います。

 

ですが、競争にこだわるのもよくはありません。

 

勝つことばかりが人生ではありません

失敗して初めてわかることだって、たくさんあるはずです。

 

失敗するからこそ、最善に向けて進んでいけるということを学ぶことができれば、

成功へ一歩近づけると思います。

 

 

 

自己差別をしない子に育てるために

 

強者はいるまでも強者でいられる保証は、どこにもありません。

強者はいずれ、弱者になります。

 

強者は弱者に対する想像力を持ち、弱者は自己肯定感を持つことが大切です。

 

親が強者であろうとし、子供にも強者であることを求めてしまった結果、

子供は自分を責めるようになってしまいます。

 

 

親や教師の顔色を見て育った子供は親の価値観を内面化し、

うまくいかなかったときに自分を責めてしまいます。

 

うまくいかなかったときに、他人ではなく自分を攻撃してしまうのです。

 

一番深刻なのは、自己差別をしてしまうことです。

 

自己差別をしてしまうと、

 

・私はなんてだめな人間なんだろう

・私には生きる価値がない

 

 

と思ってしまい、自分を責めることで無力化してしまいます。

この無力化が、不登校や引きこもりの原因になります。

 

 

まじめな子ほど自己差別に陥りやすいので、注意が必要です。

 

 

 

迷走状態に陥る子供

 

親の価値観を内面化した子供は、

 

・自分が本当は何をしたいのか

・自分は何が好きなのか        がわからないまま、

 

親の期待の応えようとします。

 

 

自分に嘘をついて生きることに耐えられなくなった子供には、

心と体に危険信号が出るようになります。

 

この危険信号は、真面目で優秀な子ほど出にくいので

小さな異変も見逃さないように気を付けてください。

 

 

 

差別意識から解放される方法

 

強者意識の排除

 

強者であろうという意識は、子供の健全な自我の成長を阻害してしまいます。

 

親と同じ固定観念が刷り込まれ、子供に差別意識が芽生えてしまいます

 

その結果、他人を傷つけてしまったり

子供自身の心を追い詰めてしまうことにもなりかねません。

 

 

 

 

 

今すぐできる多様性重視の子育て

 

 

子供を追い詰めないために、親は子供にどのように接すればいいのでしょうか?

 

子供の好奇心の芽を摘み取らない

 

まずは、子供の問いを受け止めましょう。

 

どんなことにも好奇心を持つことは、とても大切なことです。

疑問を持つことは、悪いことではありません。

 

それどころか、成長につながることの方が断然多いです。

 

「知りたい」という気持ちを、大事にしてあげてください。

 

「知りたい」が「学び」に変わったとき、

「成長」へとステップアップできるでしょう。

 

逆に、「これはこういうもの」と教え込まれてしまうと、

これはこういうものだから、と大して好奇心も持たずに疑問を持たない

大人になって後から苦労することになります。

 

そうならないためにも、好奇心は大切にしてあげてくださいね♪

 

 

好奇心を持つということは、主体的に行動できるということですよね。

 

親は子供の「なぜ?」を見逃さずに、

疑問を発したことに肯定的な反応をすることが大切になってきます。

 

 

「なぜ?」と聞かれたときに、大人が答えられない。

そんな経験、ありませんか?

 

当たり前と思って、さほど気にも留めていなかったことを改めて問われると、

「そういえばなんでだろう?」と思うことって、ありますよね?

 

親にとっても、子供の「なぜ?」から学ぶことが多いかもしれませんね。

 

 

 

価値観の引き出しを増やす教育

 

 

子供を多様性の中に連れだすことが、子供が成長する一番の近道です。

 

たとえば…

・友達の家に泊まらせる

・キャンプに行く

・地域のコミュニティに連れていく

・地域のイベントに参加する       …など

 

 

たくさんの大人がいて、いろんな価値観があるということを

体験させることが大切です。

 

様々な大人から新しいものの見方や考え方を学ぶことで、

発想力も豊かになっていくのではないでしょうか?

 

 

狭い世界で過ごすと、どうしても狭まった考え(偏見)や価値観になってしまいます。

しかし、両親とは違う価値観を持つ大人と触れ合う機会を多くつくることで、

多様性に対しての想像力と感受性が養われていきます

 

 

 

人脈力で、どこでも生きていけるように

 

どんな場所でや環境でも、人とつながりをつくって生きていける力

大事になってきます。

 

私はこれを人脈力と呼んでいますが、

能力のある人を調達する能力を身につけることができれば、

どこでも生きていくことができます。

 

自分ができないことをしっかりと伝え、SOSも言えること。

そして、助けてくれる人を調達する能力を養っていくこと。

 

これらは、いろいろな人とコミュニケーションを取るときに大切になってきます。

 

就職する際や仕事をするときだけでなく、

これからの人生においても必要なことだと思います。

 

子供のときからこの力を養っていると、強みになる。

そう思います。

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 


次回もお楽しみに…♪