ユメノオト

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資本金と引出金

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今日は、本屋さんへお出かけして帰ってきました。
加藤シゲアキくんのエッセイ集、「できることならスティードで」が
3月6日に発売されるので、その予約をしてきました!

 

北海道は、3日ほど発売が遅れるとのことですが…無事予約出来て安心しました。

 

シゲくんの書いたエッセイはまだ読んだことがなかったのですが、

ずっと読みたいと思っていました。

旅がテーマのエッセイで、写真や小説も載っているとのこと。とても楽しみです!

 

発売日が待ち遠しいですね♪

 

話すと長くなってしまうので、前置きはこのくらいにします。

また後日、話したいと思います。

 

 

さて、今回は前回も予告していた通り「資本金と引出金」についてお話します!

 

 

 

ユメノ店を開業した時、店主のユメコちゃんは

開業のために貯めていた自分の貯金から現金600円を引き出して、

お店の元手にしました。

 

この時、仕訳はどのようになるでしょうか?

 

 

資本金を元入れしたら、純資産の増加で処理

 

資本金として元入れした時

 

お店を開業する時、店主が自分のお金(現金や貯金)を

お店の活動資金として出資します。これを、資本の元入れといいます。

 

資本の元入れをした場合は、資本金(純資産)の増加として処理します。

 

 

※純資産が増えたら、貸方に記入します。

 

 

また、現金を元入れすることによってお店の現金が増えるので

借方には現金と記入します。

 

 

※店主の財布からお店の財布にお金を移すイメージですね。

 

 

用語解説

 

資本金…出資者がお店に提供した資金

元入れ…その資金を資本金(元手)とすること

 

 

 

 例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。

 

 

例題

<取引>

 

現金600円を資本金として元入れした。

 

 

資本金(純資産)の増加で処理するので、仕訳は

 

(現金)600 (資本金)600

 

となりますね。

 

 

 

店主がお店の現金を使用で使うときの仕訳は2種類

 

ユメノ店の店主であるユメコちゃんは、自分の所得税をお店の現金で支払いました。

 

個人が支払うべき金額をお店の現金で支払った時は、

どのような処理を行うのでしょうか?

 

どうやら、仕訳の方法は2種類あるようです。

早速、みていきましょう。

 

 

店主がお店の現金を私用で使った時の仕訳①

 

個人のお店では店主がお店の出資者なので、

店主がお店の現金や商品を私用で使うことは自由にできます。

 

店主がお店の現金や商品を私用に使うことを、資本の引き出しといいます。

資本を引き出した時は、資本金(純資産)の減少として処理します。

 

試験では、問題文に「店主個人の所得税を支払った」や

「店主の住居用建物の固定資産税(または火災保険料)を支払った」とあったら、

資本の引き出しと考えましょう。

 

 

この方法で、例題を解いてみましょう。

 

 

例題

<取引>

 

店主個人の所得税を支払うため、現金200円を引き出した。

 

 

仕訳は

(資本金)200 (現金)200

 

となります。

 

 

 

店主がお店の現金を私用で使った時の仕訳②

 

頻繁に資本の引き出しが行われる時は、資本金の代わりに

引出金という資本金のマイナスを表す勘定科目で処理することがあります。

 

 

試験では、「資本金」で処理するか「引出金」で処理するかは問題文の指示に従い、

勘定科目一覧を見て判断するようにしましょう。

 

この方法で、先程の例題を解くと…

(引出金)200 (現金)200

 

となりますね。

 

 

【参考】店主がお店の商品を私用で使った時の仕訳

 

店主がお店の商品を私用で使った時も、資本金(引出金)の減少として処理します。

 

しかし、お店の現金を私用で使った時の仕訳と違うのは

貸方の処理の仕方です。

 

商品を仕入れた時に仕入(費用)を計上しているので、借方に記入をしています。

そのため、商品を私用で使った時は仕入(費用)を取り消す処理をします。

 

したがって、貸方は仕入(費用)で処理します。

 

 

 

例)店主が、商品200円を私用で使った。

 

この場合の仕訳は、

(資本金)200 仕入)200

 

                   または

(引出金)200 仕入)200

 

 

となりますね。

 

 

 

資本金か引出金かで仕訳は異なる

 

ユメコちゃんは、先に引き出した200円のうち、160円を現金で返しました。

この時、仕訳はどうなるでしょうか?

 

 

店主が引き出した現金を返した時

 

店主が引き出した現金を返した時は、引き出した時と逆の仕訳をします

 

どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。

 

 

引き出した時に資本金の減少として処理している場合

 

資本を引き出した時に資本金の減少として処理している場合、

つまり引出金で処理していない場合は資本金(純資産)の増加として処理します。

 

 

この方法で、例題を解いてみましょう。

 

例題

<取引>

 

店主がかねて引き出していた200円のうち、160円を現金で返した。

 

 

まず、引き出した時の仕訳は

(資本金)200 (現金)200

 

 

なので、逆の仕訳をすると…

(現金)160 (資本金)160

 

 

となります。

 

 

 

※現金で返したので、お店の現金が増加します。

 金額は200円ではなく、160円ですよね。

 

 

 

引き出した時に引出金で処理している場合

 

資本を引き出した時に引出金で処理している場合は、引出金を取り消す処理をします。

 

 

先程の例題を、この方法で解いてみましょう。

 

 

引き出した時の仕訳は

(引出金)200

(現金)200

  

なので、逆の仕訳をすると…

(現金)160 (引出金)160

 

 

となります。

 

 

 

決算日は、引出金で処理した時だけ処理を行う

 

今日は決算日です。

ユメノ店では店主が資本を引き出した時に引出金で処理していますが、

この引出金という勘定科目は決算日に消さなければならないようです。

 

この時、仕訳はどのようになるでしょうか?

 

引出金の決算日の処理

 

資本金を引き出した時に引出金で処理している場合は、

決算日に引出金から資本金に振り替えます

 

したがって、借方に記入している引出金を減らして貸方に記入します。

借方には資本金と記入します。

 

 

※資本金で処理している場合は、決算日にはなにも仕訳はしません。

 

 

例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。

 

 

例題

<取引> 12月31日

 

決算日において引出金の残高40円を資本金に振り替える。

 

 

 

仕訳は、

(資本金)40 (引出金)40

 

 

となりますね。