過重労働予防のための対策
みなさん、こんばんは。
愛原夢音です♪
今回は、「過重労働の予防のために行われている対策」についてです。
過重労働が及ぼす心身の影響と予防のポイント、
メタボリックシンドロームについて書いていきたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ!
過重労働とメンタルヘルスの関係
近年は労働環境の変化に伴い、
長時間労働が発生しやすくなっています。
過重労働による健康障害は、
労働者の心と体の両方に悪影響を及ぼします。
◇長時間労働と過剰なストレスによる肉体的疾患の流れ
自律神経系と内分泌系を刺激 |
↓
交感神経を活性化 |
↓
アドレナリン、ノルアドレナリンを分泌 |
|
↓
血圧 上昇 血糖値上昇 |
↓
高血圧症 高脂血症 糖尿病 |
過重労働対策として事業者が行うべきこととは?
過重労働の対策として事業者が行うべきことは、
どのようなものなのかをみていきましょう!
長時間労働自体は、労働者がコントロールできるものではない
過重労働(長時間労働)は、
労働者自身ではコントロールできない職場特有の健康障害因子です。
長い期間過重労働が続けば、
心身に健康障害を引き起こすことにもなりかねません。
過重労働対策 4つのポイント
厚生労働省は「過重労働による健康障害を防止するため事業者が講ずべき措置」*1で、事業者の行うべき対策として以下の4点を挙げています。
過重労働とメタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームとは?
メタボリックシンドロームとは、
腹部の内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満の状態に
高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上を併せ持った状態のことを指します。
その基準や概念を理解し、動脈硬化などの循環器疾患を予防していくことは
脳・心臓血管疾患の労働災害を防止するために非常に重要となります。
メタボリックシンドロームの診断基準
メタボリックシンドロームの診断基準は、以下のようになっています。
内臓脂肪蓄積 | ||
ウエスト周囲径 男性:85㎝以上 女性:90㎝以上 (内臓脂肪面積100平方㎝以上に相当) |
+ 下から2項目以上
血清脂質異常 | ||
トリグリセリド値 150㎎/dL以上 HDLコレステロール 40㎎/dL未満 のいずれか、または両方 |
血圧高値 | ||
最高(収縮期)血圧 130㎜Hg以上 最低(拡張期)血圧 85㎜Hg以上 のいずれか、または両方 |
高血糖 | ||
空腹時血糖値 110㎎/dL以上 |
特定検診・特定保健指導
特定検診・特定保健指導は、医療費の適正化を目指して
2008年4月から始まった制度です。
どんな制度なのか、詳しく見ていきましょう。
特定検診とは?
特定検診(特定健康診査)は、
40~74歳を対象にメタボリックシンドロームを抽出する健康診査で、
生活習慣病の予防を目的としています。
特定保健指導とは?
特定保健指導は、特定健診の結果からリスクの程度に応じて
「動機付け支援」と「積極的支援」の2つのグループに分類し、
行政が対象者の生活習慣を見直すための個別のサポートを行うものです。
※職場の一般的な「定期健康診断」は労働安全衛生法によるものですが、
「特定健診(特定健康診査)」は高齢者医療確保法によるものです。
まとめ
*1:2011年に一部改正