ユメノオト

ラジオライフ

ラジオのちょっとトクする話

ソーシャルサポートを充実するために気を付けること

みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、「ソーシャルサポートを充実させるために気をつけること」に

ついて書いていこうと思います。

 

この記事はこんな方におすすめ!

 

 

 

 

 

まずは、ソーシャルサポートについておさらいしておきましょう!

 

 

ソーシャルサポートの種類

 

ソーシャルサポート社会的支援)とは、

社会的関係の中でやり取りされる支援のことをいいます。

 

職業性ストレス簡易調査票にはソーシャルサポートに関する説明もあるため、

ストレスの緩和にはソーシャルサポートが大切だということがわかります。

 

 

ソーシャルサポートには、次の4つがあります。

 

 

情緒的サポート

    : 励ましや受容、共感などによる精神面の支援

 

情報的サポート

   : 課題解決に役立つ情報やアドバイス、保健指導など情報の提供

 

道具的サポート

   : 金銭面の援助など、問題解決のために実際に手助けをすること

 

評価的サポート

   : 仕事ぶりなどを適切に評価し、認めること

 

 

 

ソーシャルサポートには2つの提供源がある

 

ソーシャルサポートの提供源には、次の2つがあります。

 

①人的サポート源

 

・家族、上司、同僚、友人など

 

・同じ境遇、同じ悩みを抱えている人とのグループや人間関係

 (禁酒や断酒のグループ、不登校の親の会、遺族の会など)

 

メンタルヘルスに関する場合、産業医、看護職、カウンセラーなどの

   専門家も含まれる

 

 

②物的サポート源

 

・会社など自分が所属する団体、国家、地方の公的機関など

 

・会社は、社員に対して給料という物理的なサポート以外に、

   福利厚生サービスを提供し、業務の中での自己実現の場を提供しているといえる

 

 

 

 ソーシャルサポートが乏しいときのサイン

 

ここからは、ソーシャルサポートが乏しいときのサインについて

書いていきたいと思います。

 

 

ソーシャルサポートが乏しい場合、

次のような社会的孤立のサインが現れるといわれています。

 

9項目のうち、当てはまる数が多いほど…

  • ソーシャルサポート源が不足している
  • 有効に機能していない

 

と考えられます。

 

 

 

どのくらい当てはまるのか、皆さんもチェックしてみましょう!

 

 

◇ソーシャルサポートの乏しさを示す社会的孤立のサイン*1

 

・ときどき世界でひとりぼっちの感じがする

・望むほどには、友人に招かれて外出することがない

・良く孤独感を感じる

・頼れる友人を見つけることは困難だ

・親しくしていても、なかなか友人にはなれない

・今の生活で、友好的な雰囲気を楽しめる機会はない

・他の人を頼りにできるほどのつながりはない

・人は親切で援助的だとは思えない

・友人を訪ねることにためらいがある

 

 

どうでしたか?皆さんはどれくらい当てはまりましたか?

 

 

 

※自分が持つソーシャルサポート源の数やサポート力を知るには、

 「ソーシャルサポート・ネットワーク」という、

 同心円を描いてその中心に自分を置き、交流を持つ人とその距離感を

 図式化したグラフが有効とされています。

 

 

まとめ

◎サッカーのサポーターによる声援は、「情緒的サポート」である

 

◎市役所の相談窓口は「物的サポート源」なので、ソーシャルサポート源といえる

 

◎同じ境遇の人に相談したり、体験を教えてもらったりすることは

 問題の解決に有効であり、ソーシャルサポート源となる

 

◎「人は親切で援助的とは思えない」というのは、社会的孤立のサインである

 

 

ソーシャルサポートを充実させる2つの面

 

ソーシャルサポートについてのおさらいが終わったところで、

本題に入っていきたいと思います!

 

 

サポート源を増やしたり支援される力を強めたりすることは、

ストレス予防の点からも重要です。

 

ソーシャルサポートを充実させるためには2つのアプローチがあります。

 

 

 

①サポート源となる人的環境を整える

 

・相談しやすい上司や同僚、友人を増やす

・安心できる家庭を築くよう、努力する

メンタルヘルスの専門家と顔見知りになり、相談しやすい関係をつくる

 

 

 

 

②周囲からのサポートを得やすくなる「考え方」

 

・サポートは「ギブアンドテイク」

 サポートを得たければ、自分も相手のサポート源になるように努力する

 

・4つのサポートそれぞれに、サポート源となる人物を把握しておく

 

・サポートしてほしい人には日頃から挨拶をするなど、

 自分から積極的にアプローチして、人間関係を築くようにする

 

・他者と打ち解けるのが苦手な人は、無理はしないこと

 共通の話題や関心事などを探し、情報提供をしたりして

 少しずつ関係をつくるようにする

 

・他者からのサポートに頼り切らない

 「自分には能力がないから」などと消極的な見方をせず、

 問題解決の自己努力を怠らないこと

 

 

 

ソーシャルサポートを阻害しないために

 

いざ困ったときにソーシャルサポートを得るには、

頃から周囲とコミュニケーションを図り、良好な関係を築くよう心がけるべきです。

 

ソーシャルサポートを阻害するような考え方をして、

周囲との関係をおろそかにしていると、

ストレスが発生したときにサポートを得ることが難しくなります

 

次の項目の中に当てはまるものがある場合は、改善するように心がけましょう。

 

 

ソーシャルサポートを阻害する3つの考え方

 

孤立した考え方

・問題が起きても、弱音を吐いたり、人に助けを求めるべきではない

 

・裏切られる可能性もあるので、他人は信用していない

 

・仕事さえこなせば、会社で人付き合いをする必要はない

 挨拶などしてなくてもいい

 

 

一方的な依存

・困ったときほ、いつでも人に助けを求めれば良い

 

 

コンプレックスが強い

 

・自分には能力がないため、一人ではなにもできない

 

 

 

まとめ

◎サポート源はなるべく多い方がいいが、

 無理をしてまで打ち解けようとする必要はない。

 共通の関心事の情報を提供するなどして、少しずつ関係をつくっていく

 

◎サポートしてほしい人には、

 まず自分から何らかのアプローチを行うことが望ましい

 

◎サポートはギブアンドテイクなので、

 自分も相手のサポート源になるよう努力する必要がある

 

◎得たいサポートごとに、人物を把握しておいた方がいい

 

 

 

*1:出典:J.S.Greenberg、『包括的ストレスマネジメント』医学書院、2006年(一部改変)