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最年少で脚本家デビューしたあの人の”原点”とは

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

 

ユメノのラジオde新発見!

今回は、夢や挑戦がテーマの番組、「ドリームハート」から。

ゲストは、松居大悟さんです。

 

 

 

マルチな活躍を続ける、注目のクリエイター

 

まず、松居大悟さんについてプロフィールを簡単に紹介します。

 

松居さんは、慶応義塾大学在学中に劇団ゴジゲンを主宰し

全公演の作演出を手掛けます。

 

脚本家、映画監督、俳優としても活躍し

フジテレビのドラマ「グッド・ドクター」にも出演するなど

活動の幅を広げ、ドラマ「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)の

シーズン1、2の監督・脚本も手がけました。

 

その他にも、舞台制作や演出、映画やMVの監督など

いろんな分野で活躍されていらっしゃいます。

 

最近では、講談社から初の小説

「またね 家族」を刊行しています。

 

 

そんなマルチな活躍をみせる松居さん。

 

1つのことに絞ることができずに、

いろいろなことをやってしまうそうで…

 

 

2009年には、NHKのドラマ「ふたつのスピカ」で

当時最年少でドラマ脚本家デビューを果たします

 

2012年には、自身が初めて監督を務めた長編映画

アフロ田中」を発表し話題となりました。

 

枠にとらわれない作風が、国内外からも評価されています。

国内だけでなく海外からも評価を受けるということは、

本当に素晴らしいですよね。

 

しかも、最年少でドラマ脚本家としてデビューしたのですから

すごいと思います。

 

 

そんなに器用に、人生を生きられるか?

 

1つのことに絞れなくて、いろいろなことをやってしまう」。

 

松居さんはそう仰っていましたが、これができる人はなかなかいません。

簡単なようでいて、これがまた難しいんですよね。

 

やりたいことがたくさんあったとしても、

大抵の人はやったこと自体に満足してしまい、

すぐにやめてしまうことが多いように思います。

 

 

あれこれやってみたけど、どれも中途半端でやめてしまった

 

そんな、一番残念な結果に終わることも少なくありません。

 

しかし、松居さんは違います。

 

どれも中途半端にすることなく、俳優や監督、脚本家として

充実した活動をしていることが、何よりの証拠だと思います。

 

 

最初はやる気満々でも、だんだんと中だるみして

気付けばなにもできていなかった…なんてこと、

みなさんはありませんでしたか?

 

私にも思い当たる節は、あります…。

 

私の場合は、いろいろなことに手をつけるよりも

一つのことを突き詰めてやることが好きなタイプです。

 

やりたいことはたくさんあるのですが、

あれこれ手を付けてしまうと、先述のように

どれも中途半端になってしまうので

同時にたくさんのことはしないようにしています。

 

というより、できません。

 

幼少期から、好きなことに関してはとことん突き詰める性格で

これと決めたら突っ走るタイプなので、

時間を忘れて熱中することはしょっちゅうありました。

 

食事を忘れかけるくらい熱中したこともありました。

ここまでくると、ちょっと危ないですね。

 

食事は大切です。

 

 

主体性の欠如がもたらす問題

 

私が驚いたのは、松居さんが慶応義塾大学在学中に

劇団ゴジゲンを主宰し、全公演の作演出を手掛けたということです。

 

余程の情熱、熱意がないとここまでできないですよね。

 

私は松居さんのように、主体性を持って行動できたか

考えてみました。

 

大学時代に、主体的に行動できていたか。

 

 

答えは「NO」です。

 

 

大学時代にこんなに情熱をもって行動していた松井さんに対し、

私は主体性のかけらもない、ぼんやりとした大学生活を

送っていたかと思うと自分が恥ずかしくなりました。

 

そして、後悔。

 

どうしてもっとたくさん勉強しておかなかったんだろう。

サークル活動をしていればよかったかな…。

ボランティア活動を積極的にやるべきだった…。

 

 

後悔するときりがないのでやめますが、

そんな考えが未だに浮かんできます。

 

いかに漫然と何も考えず、夢もやりたいこともなく生きてきたか

義務感だけで生きてきた大学時代は、最も退屈な日々だったかもしれません

 

それでも、最後の最後に文学に出会って

文章というものの魅力に目覚めたのですが、

今はその話は置いておきます。

 

ただただ現実から目を背けて、嫌なことから逃げ回って

なんとか卒業できた、という自慢できることが何もない

中身の薄っぺらい大学生活だったように思います。

 

そんな過去の自分が、情けない。

 

今の自分は昔よりは成長しているかな、と思いたい。

少なくとも、夢を持つことができて小さな行動だとしても

起こせているのは、進歩していると思ったりもしています。

 

 

 「これをやりたい!」と心から思えること

 

それを見つけることが、退屈な日々を蹴散らす唯一の方法だと思います。

 

常にとはいいませんが、アンテナを張ること。

物事に興味を持つこと。知りたいと思う好奇心を発動させること。

 

そして、自信を持って行動することが大切です。

 

誰だって、新しいことに挑戦するときは不安になると思います。

それでも、前に進む勇気がある人は、強い

 

自信は、経験から生み出されていくものだと思うんです。

成功体験を積み重ねているからこそ、

「きっとできる、大丈夫」と自分を鼓舞していける

 

自信がない。そんな人も、たくさんいると思います。

一歩前へ進めない人は、数えきれないほどいるかもしれない。

 

たとえ全く根拠のない自信だったとしても、

それを持っている人は強いし、そういう人が成功するんだと思います。

 

ポジティブな人ほど、自信にみなぎっています

何かを始めないと、未来は変わらないとわかっているからです。

 

「私にこんなことができるわけがない」

 

そんな風に思っていませんか?

 

 

そんなことはありませんよ!

 

 

根拠のない自信があったって、いいじゃないですか。

 

周囲がなんと言ったって、

自分のやりたいことを貫いたって、いいじゃないですか

 

やりたいことなんだから、しょうがない。

 

これをやると決めたら、前に進む勇気を持ってください

そうすれば、おのずと道は拓けるはずです。

 

周囲から「そんなこと、できるわけない」と言われて

諦めてきたことも、私にはたくさんあります。

 

でも、人は希望を、夢を見続ける。そうやって、生きるしかないんです。

 

真っ暗な世界にいても、無意識に光を探し求めている

 

夢がある人って、輝いていますよね。

 

その活力を人生に注ぎ込んでいる姿は、

私たちに元気を与えてくれると思います。

 

だから、明日からも夢を求めて生きていく

それが私の、決めた道です。

 

 

秀才はやることが違う

 

松居さんは、いわゆる”慶応ボーイ”です。

 

本当は早稲田大学が第一志望でしたが、落ちてしまったので

慶応義塾大学を受験し、見事合格されました。

 

慶応義塾大学は、進学校

その進学校に合格するために、高校3年生の11月から

受験勉強を始めたというから驚きです。

 

そんな短期間で普通、慶応義塾大学に合格するということ自体が

すごいことで、頭の良さが違うんだなあと思いました。

 

志を持って生きる人は、強い

 

第一志望に落ちてしまったからといって、

落ち込んでばかりはいられません。

 

それでも、すぐに切り替えられる人は多くはないのではないでしょうか?

切り替えなければならないのはわかっているけど、落ち込んでしまう。

 

無理もありません。

 

でも、第一志望校に落ちたからといって

そこで人生が終わるわけでも道が閉ざされたわけでもありません。

 

気持ちを切り替えて、違うゴールを目指す

 

切り替え上手こそ、成功する近道なのではないかと私は思います。

 

 

ちなみに…松居さんはドキュメンタリー番組、

「プロフェッショナル」を見ているそうです。

 

先人から学ぶということは大切なことですよね。

 

私も、見てみようかなと思います。

 

 

小説「またね 家族」に込められた想いとは

 

 

松居さんの初の小説、「またね 家族」。

 

あらすじを簡単にまとめます。

 

この小説は、

 

自意識が強い主人公が、上手くいかない主催劇団や

変わっていく恋人、余命3ヶ月の大嫌いな父親など、

周囲の環境がめまぐるしく変わる中で

故郷の福岡と東京を行き来しながら、

自分と家族を見つめ直していくという内容です。

 

 

今こそ、家族のあり方や大切さが求められているように思います。

今一度、「家族とは何か」を考えるいいきっかけになるかもしれませんね。

 

「またね 家族」は、茂木健一郎さんが大絶賛していました。

書店に行く機会があったら、買って読んでみようと思います。

 

 

 

頼りにするのは自分の感覚

 

小説を書く時、松居さんは

完全なるフィクションよりも自分の感覚をもとに

物語を立ち上げていきたいと仰っていました。

 

小説を書くときはどうしても、自分に近い設定になるそうです。

サラリーマンの生活など、経験していないことは書けないとも仰っていました。

 

その気持ちは、私もよくわかります。

 

実際に経験したことでなければ、知識不足で

登場人物の心情などの描写もできません。

 

経験していないことを書くのは難しく、

すぐに手が止まってしまうことも何度もあります。

 

小説の題材は、実際に体験したことを書く方が深みが出ますよね。

その方が、よりリアリティがでます。

 

想像で書くということがいかに難しいかということも、

文章を書くことを始めてからは痛感するようになりました。

 

小説や本を読んでいると、自分にも書けるのではないかという

錯覚に陥る人もいるかもしれません。

 

でも、実際はそんなに簡単ではありません。

 

相手に映画を見せているような感覚を、文章で相手に伝える。

それが難しくもあり、楽しくもあり、やりがいもある。

 

文章って、素晴らしいなと思う今日この頃です。

 

 

クリエイターの原点

 

学生時代から、東京に対する憧れがあった松居さん。

 

大都市への憧れは、誰しも持っているものだと思います。

地方に住む人にとっては、特にその思いが強いと思います。

 

その一方で、東京で放送されている番組が地元の福岡では

放送されていない番組が多数あることを不満に思い、

疎外感を強く持つようになります。

 

私も、似たような思いは抱えていました。

北海道で放送されない番組が、東京(関東圏)では

放送されているというもどかしさはありました。

 

 

そんな松居さんですが、

誰かに夢を与えるようなことをしたい」と

漠然と思っていたそうです。

 

そんな中、松居さんは行動を起こします。

 

 

ジャンプっ子が集英社に漫画原稿を持ち込んだら…

 

松居さんは、”ジャンプっ子”でした。

 

最初は、漫画原稿を集英社に持ち込みました

 

スカウトキャラバンといって、

各地に編集者が来てくれるイベントに参加したのです。

 

福岡に編集者が来て、松居さんは原稿を持っていきました。

 

そこで言われたことを反省し直した松居さんは、

大学のオープンキャンパスで東京に行けるというタイミングで

東京に向かいました。

 

そして、集英社に行って原稿を持ち込んだのです。

 

しかし、全然読んでもらえなかったそうです…。

 

集英社に持ち込みをするというのは、相当思い切った行動ですが

 

その思い切った行動が

夢への原動力になっているのではないか、と私は思います。

 

 

全ては絵から始まった

 

松居さんは、小学生の頃から漫画を描いていて

絵を描くのが好きだったそうです。

 

絵を描くとクラスのみんなが集まってくれて、

自分の存在が認められたような、許されたような感覚になりました。

 

承認欲求が満たされると、自己肯定感が高まりますよね。

そして、モチベーションが上がり更なる成果につながる…という

好循環になります。

 

そうやって、松居さんはどんどん絵を描くようになりました。

 

 

伝える手段としての絵コンテ

 

劇作家・演出・映画監督のときに絵コンテを使う松居さんですが、

気を付けていることがあります。

 

それは、芝居を制限しないこと。

 

絵コンテはミュージックビデオでアーティストに

説明をするときなど、必要に応じて使用します。

 

絵コンテを描いてばかりいると、その通りに

芝居をしなければいけないということになりかねません。

 

そのため、松居さんはなるべく絵コンテを描かないようにしているのです。

 

今でも絵を描くという原点は、役に立っているようですよ。

 

 

人が何かを始めるにあたっては、”原点”が存在します。

そしてその原点は、好きなことから始まります

 

「好きこそものの上手なれ」ですね。

 

好きを極める

 

それがプロへの近道ではないかと思うのです。

 

 

 

長くなりましたが、ここまでお読みくださり、

ありがとうございました!

 

 

 

 次回も、お楽しみに…♪