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札幌芸術の森はこうして生まれた!~人気の秘密大公開!~

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

 

今回のユメノのラジオde新発見!は、

世界のあこがれ~北海道ブランド~から。

 

札幌芸術の森についてお伝えします。

 

 

 

 

 

札幌芸術の森は、どんな施設?

 

札幌芸術の森は、札幌市南区にある自然と芸術の複合施設です。

 

森の中に美術館や様々な工房、アートホール、野外美術館、

野外ステージなどがあります。

 

美しい自然の中で芸術作品と出会える、素敵な場所です。

 

私も去年の夏に初めて訪れましたが、とても素敵なところで

また来たいなと思ったのを覚えています。

 

ただし、夏の暑い時期に行ったのですごく暑かったです。

 

 

時代とともに変化してきた”芸術の森

 

札幌芸術の森がオープンしたのは、昭和61年(1986年)の7月21日です。

来年で35周年を迎えます。

 

オープン当初は、今のような原型ではありませんでした。

 

野外美術館、芸術の森センターという建物、工芸館、

陶工房、登り窯、有島武郎旧邸などがオープンしました。

 

その翌年には建物が徐々に増え始め、平成2年に

当時は仮設となっていましたが、野外ステージがオープンし

今のような原型となりました。

 

あまりにも近代的で綺麗なところだったので

私はてっきり、平成にできた施設だと思っていました。

 

 

そんな近代的な芸術の森ですが、

なぜ札幌に芸術の森をつくることになったのでしょう?

 

 

なぜ札幌に芸術の森をつくることになったのか

 

なぜ札幌に芸術の森をつくることになったのか。

その答えを知るには、1977年にまで遡らなけばなりません。

 

札幌青年会議所が提唱した「札幌アートパーク構想」という

計画が、芸術の森の生みの親となります。

 

 

芸術の森を生んだ札幌アートパーク構想

 

札幌アートパーク構想は、

1981年に札幌市がプロジェクトチームを設けて計画したものです。

 

札幌市民一人一人が自分の家の中にある芸術的な創造力を発見し、

感性を培うことができる新しい芸術活動ができる場所を

自然の中につくる、というコンセプトの元に計画が立てられました。

 

まさに、芸術の森そのもの、ですよね。

 

 

札幌アートパーク構想は、大成功!

 

この計画を立てた人も、それを叶えることができた人たちも

すごいと思います。

 

何より、芸術に触れ感性を磨くということは

芸術家や作家のみならず私たちにとっても大切なことです。

 

芸術を身近に感じられて、興味を持てる。

そういう点で、アートパーク構想は大成功したと私は考えています。

 

いろいろなイベントも行っているので、芸術というものが

身近なものになってきていると感じます。

 

芸術に疎い私でも、芸術の森に行く前と後では

芸術に対する考え方や感じ方ががらりと変わりました

 

芸術に触れるか触れないかで、感性というもの自体が違ってきます。

美しい絵画や作品を見ているだけでも目の保養になりますし、

 

「こんな綺麗な作品を描けるんだ」と感動したり、

「こんな作品もあるのか!すごいなあ…」と作品のスケールや

偉大さに驚かされたりすることがあります。

 

「なるほど、そういう見方もあるのか…!」といった作品にも出会えますし、

いろんな新発見ができますよ。

 

芸術的でなくとも、感性を培うということは

感受性を養うことにもつながります。

 

 

芸術の森ができる前は…

 

芸術の森ができる以前は、そこに何があったのか。

 

それは、

 

畑と林です。

 

 

段々畑や林があったと、昔の資料に書いてあったそうです。

 

 

そういわれてみると、角度がきついところや坂があるのも

頷けます。段々畑や林があった名残があるのでしょうね。

 

先程も述べたように、私は夏の暑いときに行ったので

坂などで息を切らしながら散策したことを思い出しました。

 

健康には、良い施設です。

 

 

東京ドーム5個分!?広大な敷地面積

 

芸術の森の敷地面積は、約40ヘクタールです。

 

東京ドームが約8ヘクタールなので…

東京ドーム5個分といった広大な敷地となっています。

 

 

野外美術館も7.5ヘクタールと、東京ドームとほぼ同じ広さです。

広いですよね…!

 

 

野外美術館の魅力

 

ここからは、野外美術館について書いていきたいと思います。

 

 

1日じゃ足りない!?常設展示の彫刻作品

 

 

野外美術館に常設展示されている彫刻作品の数は、74点あります。

ゆっくり見て歩くと、かなりの時間がかかります。

 

限られた時間で回る場合がほとんどなので、

見る際は時間配分に気を付けるようにしましょう!

 

彫刻を見るというのも、貴重な体験になりますよね♪

 

 

オーダーメイドのプロデュース作品

 

野外美術館に現在展示されている作品のうち、

54点がオーダーメイドによる作品です。

 

作家自身にこの美術館に入ってもらい、作品を作る場所も

選んでもらっているそうです。

 

まさに、オーダーメイドをプロデュースしているというわけですね。

 

 

野外美術館の楽しみ方

 

 

野外美術館の一番の魅力は、

外が見えて広大な場所で作品が見れるという点です。

 

見るときの季節や天候、時間帯によって作品の印象は大きく変わります

 

冬は休館していますが、春、夏、秋の季節でそれぞれ作品を見ると

同じ作品でも違った魅力を見つけられます。

 

広々とした空間なので、ゆっくりと作品との対話を楽しむことができますよ♪

 

開放的で密にならない良い場所であることも魅力です。

 

 

秋は紅葉が綺麗で、紅葉と作品を同時に楽しめる絶好の機会です!

秋に訪れるのもいいかもしれませんね♪

 

 

注目!人と自然がテーマの超大作

 

ここからは、特に注目してほしいオススメ作品を1つ紹介します。

 

それは、野外美術館の左に位置する

ダニ・カラヴァンの「隠された庭への道」です。

 

名前からして、興味をそそられる作品です。

 

この作品は、人と自然との関わりを非常に重要なテーマとしています。

全長300メートルという超大作となっています。

 

ホワイトコンクリートを使用した円錐の建物や水路、

周りにある植物や水、太陽の光や

鳥のさえずりが聞こえる装置までついています。

 

また、札幌の雪を中に埋め込んで作品の一部として取り入れています。

 

 

このホワイトコンクリートはつくっている業者が少なく、

作品を制作するのが大変だったそうです。

 

全長300メートルの大作を制作するのにもかなりの時間を要するのに、

つくる業者がなかなかいないホワイトコンクリートを使用する

決断を下したのはすごいことだと思います。

 

それほど、作品に命を込めている感じがします。

 

作品に対する並々ならぬ覚悟と、情熱を感じました。

 

 

作品を作る際のテーマやコンセプト決めはとても重要です。

だからこそ、時間をじっくりとかけなければなりません。

 

これは、芸術作品を生み出す作家だけではなく

脚本家も小説家にも同じことがいえると思います。

 

型破りな作品をつくるということはとても大変で根気のいる作業です。

 

しかし、それにはやりがいがあります。

それを見る人に感動を届けられます。

 

それが広い意味での作家としての醍醐味、なのではないでしょうか。

 

 

かんじきウォークで作品の魅力再発見!

 

 

芸術の森は冬は休館していますが、集客のためイベントを開催しています。

それが「かんじきウォーク」です。

 

かんじきを芸術の森センターで履いて、野外美術館の中を歩きます。

 

これがとても人気で、雪に埋もれている作品なども見ることができます。

アジア、北欧などからも観光客が訪れるそうです。

 

 

楽しめるのは、春、夏、秋だけではありません!

冬の芸術の森も、楽しんでみませんか。

 

 

芸術の森についてもっと詳しく知りたい方は、

こちらをチェックしてみてください。

 

artpark.or.jp

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

次回もお楽しみに…♪