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お笑いジャーナリストが思う、報道のあり方

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、ドリームハートから。

ゲストは、お笑いジャーナリストで時事Youtuberのたかまつななさん。

 

7月末にNHKを退局し、

「Youtuberになる!」と宣言して注目を集めました。

 

NHKでは、私がやりたかったことはやらせてもらえなかった…

と語る、たかまつさん。

 

NHKを辞めた経緯や報道のあり方について伺いました。

 

 

 

 

 

お嬢様ネタで一世を風靡 

 

まず、たかまつ ななさんのプロフィールを簡単にご紹介します。

 

たかまつ ななさんは、お嬢様ネタで一世を風靡しました。

 

東京大学大学院情報学科の教育部、

慶応大学大学院の政策メディア研究科を卒業。

 

フェリス女学院出身のお嬢様芸人として

テレビ・舞台で活躍する傍ら、お笑いジャーナリストとして

お笑いを通して社会問題を発信しています。

 

 

たかまつななさんについてもっと知りたい方や、

興味を持った方はこちらをチェック!↓

 

www.youtube.com

 

「お笑いジャーナリスト」という新しい情報発信の形。

これはとても斬新なものだと、私は思います。

 

そもそも、お笑いとジャーナリストというのが

正反対にあるものだと思っていたからです。

 

全く交わることのない、と言っては変かもしれませんが

どこを探しても接点が見つからないものだと思っていました。

 

しかし…

 

これは非常に斬新な考え方で、社会問題を

いろんな角度や切り口から見られるという面では

とても良い情報発信の方法なのではないか、と思います。

 

若者が政治や社会問題に無関心であることが問題となっているのは

みなさんもご承知のことと思います。

 

その若者に興味関心を持ってもらうためには、”きっかけ”が必要です。

 

そのきっかけさえ掴めれば、政治や社会をもっと知ろうという

探求心が芽生えてくると思います。

 

そのきっかけは、どんな些細なことでもいいんです。

 

これは私の推測ではありますが、

若者はエンタメに強い興味を示す傾向にあります。

 

アイドルや芸能人、ドラマ、映画、お笑い業界…

 

エンタメとジャーナリズムを掛け合わせて、

若者に政治や社会問題に関心を持ってもらう

 

それが、たかまつさんの新しい情報発信の形なのだと思います。

 

たかまつさんが会社を設立するきっかけとなったのは、

若者と政治の距離を縮めたいという思いがあったからでした。

 

18歳選挙権を機に、たかまつさんは株式会社 笑下村塾を設立。

 

現在は「お笑い界の池上彰」を目指し、

笑える使える政治教育ショーを行っています。

 

 

最初はサンミュージックプロダクションに入り、

2年半ほど活動していました。

 

それからフリーとなり、株式会社 笑下村塾を設立。

 

そして…NHKに入局。

しかし、今年の7月末にはNHKを退局しました。

 

退局後は、お笑いジャーナリスト、時事Youtuberとして活動しています。

 

 

先述の通り、たかまつさんはフェリス女学院という

お嬢様学校へ行かれていました

 

その後は、慶応大学へ入学。

東京大学の大学院にも進学し、NHKにも入局という

エリート人生を歩んでこられました。

 

それにしても…素晴らしすぎる経歴です…!

頭が良くなければ、ここまでのエリート人生は歩めませんね。

 

私は今回、ラジオを聞いていて

たかまつさんについて初めて知ったのですが…

 

たかまつさんのことをすごいと思ったのは、

「Youtuberになる!」とはっきりと宣言していたことです。

 

特に、テレビなどの公の場で宣言するというのは

かなり勇気のいることですし、 覚悟や気持ちが

固まっていないとなかなか口にはできないものです。

 

「これをやりたい」と宣言したくてもできないのが

現実なのではないかと思います。

 

「馬鹿にされるから」

「そんなのできっこない、と反対されるに決まってる」

 

と、大抵の人は否定的に考えがちで、”宣言すらできない”状態を

ずるずると引きずって終わってしまいます。

 

これを私は”宣言の自然消滅”と呼んでいますが、

他人からの評価を気にして臆病になりすぎている人が

私を含め、多いような気がします。

 

少しは、自分に正直に生きてみるというのも大事だと思うのですが…

 

 

そんな真の強さと情熱を併せ持つ、たかまつさん。

 

現在はお笑いジャーナリスト、時事Youtuberとして

活動しているわけですが…

 

具体的にどのような活動をなさっているのでしょうか?

 

 

お笑いジャーナリスト」、 「時事Youtuber」。

 

私はこの言葉を、初めて聞きました。

初めて聞いた!という方も少なからずいらっしゃると思います。

 

具体的にどんなことをしているのかというと…

 

Youtubeの中で、

 

  • NHKでできなかったこと
  • 若い人たちに向けた政治や社会問題を身近に伝える番組をつくる

 

といったことを中心に活動しているそうです。

 

 

たかまつさんが設立した株式会社 笑下村塾は、

コロナで大打撃を受けました。

 

講演会での収入がほとんどだったので、収入は10分の1にまで減少。

 

そのため、クラウドファンディングを始めました。

 

若い人たちに向けたYoutubeの番組をつくるということを、

お金を集めてやりたいと考えているそうです。

 

その強い思いがたかまつさんを動かしているのだと思います。

たかまつさんの「人生の軸」のようなものなのでしょう。

 

やりたいことが明確に決まっていて、

しかもそれを言葉にしてはっきり言える人はまだまだ少ないです。

 

ですが、それができる人は強い。

 

夢や挑戦に向かってどんな困難も乗り越えていける強さは、

その人が発する言葉にも宿っているではないでしょうか。

 

 

 

若い人に向けた政治・社会の番組を

 

上記に述べたように、

いろいろなことに挑戦しているたかまつさん。

 

どんな経緯でNHKに入ることになったのでしょうか。

 

全国の学校をまわっている中で、たかまつさんが感じたこと。

 

それは、政治についての関心を高めることは難しくはない

ということでした。

 

その一方で、政治に関しての関心を

維持することは難しいと感じたそうです。

 

何のメディアを見ればいいですか」と子供たちに聞かれたとき、

たかまつさんは答えることができませんでした

 

  • 賛成、反対両方の意見を聞きましょう
  • 情報を疑いましょう

 

という、きれいごとしか言えなかったのです。

 

 

確かに、政治への関心を高めることはできたとしても

それを継続していくのは難しいかもしれません。

 

子供や中高生に向けた政治・社会をわかりやすく

解説した番組というのは、ないのではないでしょうか?

 

昔、池上彰さんの「子供ニュース」という番組がありましたが

もうとっくに終わってしまいましたよね。

 

その番組を見ていたことが何度かあったのですが、

とてもわかりやすかったのを覚えています。

 

今はそのような番組がないので、

何のメディアを見たらいいかわからないという声にも頷けます。

 

どうしたら面白いと関心を持ってもらえるかが、

今後の課題になりそうです。

 

たかまつさんも、「このメディアを見ましょう」と答えられず

もどかしい思いを抱えていたといいます。

 

そんなたかまつさんが辿り着いたのは、

 

NHKだったら、そういう番組がつくれるのではないか

 

という結論でした。

 

 

新規で番組を立ち上げたい

若い人に向けた政治社会の番組をつくりたい

 

その一心で、たかまつさんはNHKに入ったのです。

 

「このメディアを見ましょう」と自信を持って言えなかった

悔しさやもどかしさに背中を押され 、

たかまつさんはNHKへの入局に至ったのだと思います。

 

「これをやりたい」と言って終わりでは、本末転倒。

行動しないと意味がないということを改めて感じさせられますね。

 

 

新卒 ディレクターで入局 

 

特別なルートで入ったのか、それとも一般的なルートで

入ったのかと茂木さんに聞かれた、たかまつさん。

 

新卒採用でNHKを受けたそうです。

 

学生をしながらずっと芸人をやっていましたが、

大学院卒で新卒採用を受けました。

 

面接のときは、驚かれたのだとか。

 

たかまつさんは、ディレクター局で入局しました。

 

あの有名な、「おはよう日本」です。

 

そこでは教育政策をずっと取材していて、

大変勉強になったと話します。

 

特に、霞が関や永田町がどういう風に動いているのか、

報道がどうなっているのかをこの目で知れたことは

よかったといいます。

 

たかまつさんが主にやっていたのは、

けさクロやニュースのテロップをつくったり

ニュースを出したり…ということでした。

 

災害報道もしたことがあるそうです。

 

 

基本的に何でもやる?

 

ディレクターは現場に中継を出したり、

ロケに行くこともあります。

 

編集は、編集マンの人と一緒に行います。

 

ニュース原稿は、記者が書いたものを短くしたりしますが 

基本的には記者が書いた原稿を直すことはしません

 

記者が書いた原稿に映像をつけるというのが、

ディレクターの役割となります。

 

自分で取材したものは、もちろん自分で原稿を書きますが、

そうではないものに関しては、原稿を書くことはありません

 

やりたいと思っても、自分が取材したもの以外は

番組制作に携わることがなかなかできない。

 

番組制作への思いが強いたかまつさんは、

その点が歯痒かったといいます。

 

 

組織で変化を起こすのは難しいのか

 

私がNHKを変える!」と意気込んでいたものの…

それを変えることは予想以上に難しいことだったようです。

 

自分がやりたいことが、果たして組織の中でできるのかどうか。

 

これは、非常に難しい問題です。

できない可能性も大いにあります。

 

上に行かないと自由に何かできないということなのか、

茂木さんが、たかまつさんに質問されました。

 

たかまつさん曰く、

NHKは民放よりはマシ」だったそうです。

 

それはつまり…

 

民放だと、1年目はADとして入るのに対して

NHK1年目から全国放送をさせてもらった、ということです。

 

NHKと民放では、キャリアアップが違うということなのでしょうか。

 

その他にも、たかまつさんが思わず首を捻ったことがあります。

 

それは…

 

若者の視聴者数がすごく少ないから上げようと言っているのに

その企画を考えている人たちは若者ではなかったということです。

 

制作側が若者ではないと、若者に向けた番組をつくるのは

なかなか難しいのではないか。

 

若者の意見や若手スタッフと意見交換したり

政策メンバーに若手スタッフを入れるなどした方が、

若者が関心を持つ番組が出来上がるのではないか。

 

たかまつさんは、そう疑問に思ったといいます。

 

番組提案は、誰でもできます

しかし、その案が通るのは至難の業といっていいでしょう。

 

 

報道局は新しいものを生み出しにくい?

 

たかまつさんは番組のフォーマットをつくりたかったそうですが

そもそも、報道局にはそのような文化がありませんでした

 

新しい番組をつくるという文化がなかったのです。

 

NHKスペシャルがトップに君臨していて、

その次にクローズアップ現代、という…

 

この2つの方向を目指してつくっていく、という流れだったそう。

 

 

これらは、ある程度フォーマットが決まっています

 

その決まったフォーマットの中で、いかに自分が

伝えたい社会的なメッセージを通すか、ということに

重きを置いているのがNHKだったということのようです。

 

変化より安定を重視、ということなのでしょう。

 

それはそれでとても勉強になったと話す、たかまつさん。

 

しかし…

 

伝え方を大きく変えてみようという試みをしていくというよりは

フォーマットはいじらないで、内容で勝負するというのが

報道局のやり方のようです。

 

一方のEテレは、伝え方を大きく変えてみようという

試みをよく行っているとのことです。

 

ちなみに…報道局と番組制作局は2つあります。

 

バラエティーや「あさいち」などの情報番組がある

番組制作局は、伝え方を大きく変える試みを強く意識しているようです。

 

報道局と番組制作局では性質が異なり、意識を向ける方向性も違う。

 

ですが、たかまつさんからすれば…

 

フォーマットから考えた方がいいんじゃないか

 

という考えは常にありました。

 

その一方で、「それを最初からやるのは難しい」と

たかまつさんはよく理解していました。

 

そのため、NHKの報道の原則の中で

自分ができることは何かを考えるようになります。

 

どうしても、人はできないことを数えてしまいます。

何ができなかったのかを振り返ることも、もちろん大切なことです。

 

しかし、そればかりでは何の進歩もありません。

 

どこが問題だったのかを振り返り、改善して行動に移していく

そのために自分に今できることは、何なのか

 

それを考えていくことが、成果や成長につながる。

 

そうは思いませんか?

 

人はなぜ、「ある」よりも「ない」ことに注目してしまうのか。

私の中では、まだその答えは出ていません。

 

みなさんは、どう思いますか?

 

 

NHKが担う大きな役割とは

 

NHKのニュースの1番の役割というのは、

霞が関、永田町が動くということ。

 

NHKが報道した後に、国会の予算委員会で取り上げられて

このように報道されてますが、実際はどうなんですか」と

討論が加速していく。

 

それによって、政策が動くことにもなります。

これが、報道の力です。

 

NHKにはそれほどの信頼度があります。

 

  • 政策が動くタイミングはいつなのか
  • 法律が通った後に報道しても意味がない

 

といったことを意識しながら、たかまつさんは

報道に携わっていました。

 

報道には、政治・政策を変える、動かす力があります。

 

たとえそれが大きな変化ではなくとも、

塵も積もれば山となるという言葉があるように

それが大きな力となっていくことは、間違いありません。

 

 地方局に行かなかった理由

 

NHKは渋谷と地方局を行ったり来たりする人も多いそうです。

 

地方局に行ってみたくはなかったのか、と問われて

地方政治を知りたかったので、行ってみたかった」と

たかまつさんは話します。

 

地方局に行かなかった大きな理由は…

 

若者に向けた番組をつくるのに、あと10~20年

かかりそうだなと思ったからだそうです。

 

たかまつさんは現在、27歳。

 

高校生とは10歳ほどの差があり、

若者の感覚を失いつつあるといいます。

 

たかまつさんは、

 

47歳で、10代の中高生に向けた番組をつくれるのかというと

そんな自信はない、とはっきり仰いました。

 

それならば、粗削りでもいいから今つくった方がいい。

そんな気持ちが、日に日に増してきたそうです。

 

たかまつさんはNHKに入局する際、

副業を認めてもらい入局しました。

 

副業は2年ごとに更新が必要でしたが、その更新が

認められなかったため、NHKを退局することとなりました。

 

これが、たかまつさんがNHKを辞めた大きな理由です。

 

どういう判断をどういう経緯でしたのかはわかりませんが、

結果的にだめだった、ということですね…

 

 

NHKをやめても、やりたいことはできる

 

NHKをやめても、自分の1番やりたいことはできなくはない。

 

たかまつさんは、そう語ります。

 

若い人に向けた政治や社会問題の番組ができないのは、

自分の力不足。

 

そう、たかまつさんは振り返っています。

 

そこに対するストレスが、自分の中で

大きくなってしまったといいます。

 

「今これを伝えたい」とか、

「ファクトがとれないけど、これはやるべきだろう」という

気持ちが膨らんでしまったんですね。

 

自分の実力不足や無力さを感じることは、みなさんにも

たくさんあることかと思います。

 

私にも、もちろんあります。

 

しかし、報道業界ともなると

結構なストレスになるのかもしれませんね…。

 

 

 

オピニオンを語る人が圧倒的に少ない

 

たとえば…

テラスハウスに出演していた木村花さんの件に関して。

 

ネットの誹謗中傷に関しては

どこのメディアもよく報道はしていました。

 

しかし、テレビ局の問題についてはあまり報道されませんでした

 

なぜ、あまり報道されなかったのか

 

答えは簡単です。

 

 

フジテレビのファクトが取れなかったからです。

 

 

ファクトが取れないから、報道されない可能性は高い。

 

ですが、本当に大切なのは

ファクトが取れないから報道しないのではなく

問題をしっかりと伝えて改善するように働きかけることだと思うんです。

 

 

テラスハウスの問題は本当のところ、よくわかりません。

 

しかし、

 

私が出ている中ではこういう問題があって、

 演者はこういう気持ちなんですよ

 

ということだったら、言えるかもしれない。

 

でも、これはNHKでは言えない、とたかまつさんは言います。

その理由は、「そういう性質だから」。

 

NHKでは、オピニオンを語る人の方が少ないそうです。

 

ネットの誹謗中傷の問題がクローズアップされがちですが、

テレビ局が行っていた「やらせ」も深刻な問題ですよね。

 

明るみに出ない真相を追及して伝えることが

本来の在り方なのではないかと、私は思います。 

 

茂木さんのように、

こういうことが問題で、こういうことをなんで報じないのか

こうすべきだ」ということを主張する人が少ない。

 

若者に向けて政治とか社会問題を発信する人の方が

はるかに少なかったということが、たかまつさんを

お笑いジャーナリストとしての道へと導いたのだと思います。

 

オピニオンを語る人が増えれば、その分

興味関心を持つ人が今後増えていくかもしれない。 

 

現代には、オピニオンを語る力が

もっと求められてもいいのではないでしょうか。

 

限界を感じた個人の活動

 

NHKのような大きな組織があるからできることもあるし、

たかまつさんという個人だからこそできることもあるはずです。

 

たかまつさんは、ずっと個人での活動をしてきました。

 

その活動を通して強く感じたのは、

個人で活動するには限界があるということ。

 

「組織だったら、自分のやりたいこともできるのでは…」と

思ってきましたが、それは無理なことだと感じたといいます。

 

と同時に、あまり組織には向いていないと思ったそうです。

 

なぜ、組織に向いていると思ってしまったのか。

 

それは、先程も述べた通り個人に限界を感じていたからです。

 

 

恋愛に例えると、

 

外から見た彼は、付き合ってみた彼とは全く違っていた

 

 

ということです。

 

恋愛にも大いに当てはまりますね…

 

組織に可能性を感じて飛び込んだその世界で、

もどかしさや無力さを感じ、葛藤するというのは苦しいものです。 

 

組織には、それなりのルールがあります。

自由に活動することは、なかなかできないのかもしれませんね。

 

外から見ると輝いて見えるものでも、

実情は思っていたものと全く違っていた…というのは、

よくあることなのかもしれません。

 

 

組織と個人の違い

 

組織の中で生きている人と

たかまつさんのように個人として生きている人…

 

その2者の違いは、一体なんなのでしょうか?

 

たかまつさんは、NHKだけではなく

大企業や組織の問題だと話します。

 

 

組織の中から溢れる人は、辞めていくしかありません

 

「多様性」と世の中は言っていても、

実際は多様性とは程遠い形になっている

 

それが、とても怖いと仰っていました。

 

「多様性」といいながらも、まだまだ同調圧力が強い。 

「普通であること」の強要がまだ根強くある気がします。

 

 

本当は、たかまつさんがたかまつさんのままで活躍できる

NHKのあり方はあったかもしれないのではないか、との

茂木さんの意見に、「そう思う」とたかまつさんは答えました。

 

しかし、NHKという場がそうはさせてはくれませんでした。

 

視聴者からのクレームも来たそうです。

 

 

具体的には、どのようなクレームが来たのでしょうか?

 

それは…

 

「たかまつさんがこういう発言をしてます、いいんですか」

 

という内容でした。

 

 

自分の意見を受け入れてくれる人がいる一方で、

なかなか自分の発言や意見を受け入れてくれない人もいたといいます。

 

人それぞれいろいろな考え方があるとはいえ、難しいですね…。

 

 

こんなに個人で情報発信している部下を抱えたことがないと

思うので、「上司も気の毒だったのでは…」と、たかまつさん。

 

なぜ、そう思ったのか。

 

その理由は、副業にありました。

 

副業はほぼ不可能?

 

NHKにはディレクターや記者として情報発信している人は

いましたが、プライベートで活動している人はいませんでした

 

大組織で副業する個人が発信するということは、

もう無理だと諦めてしまったのだそう…。

 

もともと苦難の道だと思っていたので、

多少の理不尽や苦痛には耐えるつもりでいた、たかまつさん。

 

逆に言うと…

 

NHK副業ができないという見られ方をしてしまうだろうし、

 すでにその部分だけが切り取られている」。

 

政府があれだけ推進している副業で

人手不足を防いで働きがいも感じられる…と言っていても

ほぼ不可能だと思ったそうです。

 

組織で副業する個人が発信することは、

悪いことではないと思います。

 

しかし、組織で生きている人からすると個人で活動する人を

「部外者」扱いする人も、もしかしたらいるかもしれません。

 

そうなると、副業する個人が発信すること自体が毛嫌いされて

リスクと捉えられてしまう可能性も否定できません。

 

会社もメリットになると思わせればよかったのかな…

たかまつさんは振り返っていました。

 

個人を表現する場がないということは、

個性を活かせる文化や環境がなかったということと同じです。

 

組織でも個性を活かせる環境があれば、多様性も

もっと浸透していくのではないかと思えてなりません。

 

 

たかまつさんが携わっていたのは、

あの有名な「おはよう 日本」です。

 

みなさんも1度は見たことがあると思います。

 

たかまつさんは、

「おはよう 日本」のディレクターをされていました。

 

大きな広告代理店で副業している人もそうだと思いますが、

有名だからこそ、これ以上ブランド力を上げる必要性がないんです。

 

個人で発信する方が組織にとってリスクになる

いう考え方をします。

 

 

クレームがくる=リスクと捉えてしまうのです。

 

大きすぎると、リスクになる。

 

大きすぎると、返ってリスクを回避しようと憶病になるか

敏感に反応しすぎてしまうことにもなってしまいます。

 

「クレーム」と聞くと、どうしても

マイナスなイメージが先行してしまいます。

 

ですが、そのクレームを受け入れて改善すれば

リスクになる可能性は減るかもしれません。

 

しかし、長年染みついた考えー

固定観念は簡単になくなるものではありません。

 

発想の転換が、今こそ求められているのではないでしょうか。

 

 

たかまつさんは、NHKを円満退局。

たくさんの人に「残念だね」と言われたそうです。

 

それほど、期待されていたのかなとも思います。

 

「コラボしたいから、出演者としてまた出てほしい」とも

言われたそうです。

 

ファクト主義を貫くNHK

 

若い人に向けて、どう真実を伝えていくのかに

注目が集まりそうです。

 

 ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

これからの報道のあり方を、改めて考える良いきっかけになりました。

たかまつななさんのyoutubeチャンネルを覗いてみようと思います!

 

長くなってしまいましたが、

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

次回もお楽しみに…♪