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【2週間限定】Perfumeライブ映画が来月いよいよ公開!

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、8月26日に放送された、坂本美雨のディアフレンズから

Perfumeのライブ映画の魅力についてたっぷりとお伝えしていきます!

 

 

ゲストは、映画監督をされている佐渡岳利(たけとし)さん。

 

これまで多くの音楽番組やライブ映像の

プロデュース・監督をされてきました。

 

去年監督された細野晴臣(はるおみ)さんのドキュメンタリーや

来月公開のPerfumeのライブ映画について詳しくお話を伺います。

 

 

 

坂本美雨とは意外な接点!?

 

 

ゲストの佐渡さん。

実は、パーソナリティー坂本美雨さんとは親交が深いんです!

 

小さい頃から坂本さんを知っていて、

坂本さんの両親とも仕事をすることがあるのだとか。

 

ちなみに…

父親は坂本龍一さん、母親は矢野顕子(あきこ)さんという

ミュージシャンの両親のもとに坂本美雨さんは生まれました。

 

調べてみると、本当にすごい方でした…

 

佐渡さんとは、いろいろな現場で会うこともあったようで、

佐渡さんこんにちは」と挨拶をする仲に。

コンサートでも会ったりするなど、親交が深い坂本さんと佐渡さん。

 

坂本さんの母親のいるニューヨークの家(実家)にも、

佐渡さんは良く来られていたそうです。

 

しかし、じっくりと話すのは今回が初めてだといいます。

 

ドラマ志望…なのに音楽番組?

 

佐渡さんはNHKにずっといて、その中でいろいろな番組を担当。

紅白歌合戦MUSIC JAPANなどの音楽番組に携わっています。

 

今はNHKの仕事をしながら、自身の作品をたくさんつくられています。

 

映像作品だけではなく、

 

  • ジャニーズの舞台の演出
  • 大竹しのぶさんのコンサートの演出
  • ラジオ制作             など…

 

いろいろなジャンルの仕事をなさっています。

 

ジャニーズのコンサートの演出もされていると初めて知り、

たいへん驚きました!

 

 

その中で、なぜ佐渡さんは「音楽専門」になったのか。

 

その理由は、「偶然」でした。

 

もともと、NHKに入るときにドラマをつくりたい

佐渡さんは思っていました。

 

ドラマ志望」だったわけです。

 

入社すると、部署の割り振りがあります。

希望通りにいかない、なんてことはよくあることです。

 

佐渡さんの場合も、例外ではありませんでした。

入社して割り振られたのが、音楽をやっているセクションだったのです。

 

音楽は好きで聞いていました。

 

しかし…

 

「自分がプレイできるわけではないし

 あんまり詳しくないけど大丈夫かな…」と思っていたといいます。

 

それが今までずっと続いているそうです。

 

音楽に詳しくなくて、自信はなかった。

 

それでもこの仕事を続けられたのは、

音楽が好きだったからだと思います。

 

知識がなくて不安でも、好きなことなら継続して

やっていくことができますからね。

 

これが苦手なことだったり、やりたくないことだと

なかなか続かないということにもなりかねませんし、

働くこと自体が苦痛になってしまうこともあるかもしれません。

 

 

 

そんな佐渡さん。

 

坂本龍一さんや矢野顕子さんと仕事ができていることに

対して、こう言っています。

 

 

「自分的には、坂本龍一さんや矢野顕子さんと

 仕事をさせてもらっているということ自体が、

 相当おこがましいと思っていた」。

 

音楽専門という、ストイックな気持ちではなかったのかもしれません。

 

佐渡さんのつくられる作品は、その人のつくられたイメージに

沿ったものではない視点が多い、と坂本さんは話します。

 

より人間性やその音楽が生まれる背景みたいなものを

すごく引き出している。

 

坂本さんはそう感じているようです。

 

「この人はこういうイメージ」と、

私たちは良くも悪くも決めつけてしまいますよね。

 

一種の固定観念みたいなものです。

 

でも、そんなものを取っ払って、新しい考え方や他の人にはない

視点で作品をつくっているから、佐渡さんのプロデュースされる作品は

たくさんの人を引き付けるのかな、と思います。

 

 

去年は細野晴臣さんの活動50周年を記念して制作された

「NO SMOKING」を撮影し、海外ツアーにも密着しました。

 

その日々はとても濃厚なものだったといいます。

 

 

 

いよいよ来月公開!Perfumeのライブ映画の魅力とは

 

そんな、数々の作品を生み出してきた佐渡さん。

来月、新しい作品を公開します。

 

それは…

 

 

来月の4日から公開されるPerfumeのライブ映画、

Refram THESTER EXPERIENCE with you」。

 

このライブ映画は、佐渡さんが監督されました。

 

※ライブ映画についてもっと知りたい方は、こちらの記事を見てみてください!

 

eiga.com

 

 

Perfumeといえば、毎回最新テクノロジーを駆使した

パフォーマンスが特徴ですよね。

 

世界のトップレベル、最先端に挑戦するステージは、

見ている私たちを圧倒させ、驚かせ、感動を与えてくれます

 

Perfumeのパフォーマンスだけでなく、使用されている

テクノロジーにも毎回注目が集まっているように思います。

 

映画で、ライブ体験という斬新な取り組み

 

今回は、ライブを映画にするという

極めて新しい取り組みのように思います。

 

ライブを映画にするにあたって、

佐渡さんが大事にしていることはなんなのでしょうか?

 

「Refram THESTER EXPERIENCE with you」を一言で表現すると、

ライブをそのまま体験している感じ。

 

東京ドームなどで行うのは、アグレッシブなライブになりますが

そういうところでは、いろいろなところのカットがバンバン入ってきます。

 

つまり、躍動感あるライブになるのです。

 

 

しかし、今回は違います。

 

今回のライブ映画は、会場で見たままの状態が

映像になっているというわけです。

 

映画を見ているけど、ライブに来てライブを楽しんでいる

そんな状況を体験できるということです。

 

どういう風に見えるかを試すために、佐渡さんは1度、

ドーム状に写してみたといいます。

 

そうすると、本当に会場で見ているような感覚になったのだとか。

 

これを劇場で見たら、臨場感溢れるPerfumeのパフォーマンスや

世界観を、じっくり楽しめるのではないかと思います。

 

ライブに行けなくても、映画でそれだけの映像を見れるということは

ファンにとってはとても嬉しいですよね!

 

そんなPerfumeのライブ映画ですが、引き画(ひきえ)が多いんです。

通常のDVDやパッケージで慣れている人は、

 

「えっ、こんなに切り替わんないの?」

 

と驚かれるかもしれません。

 

「映画で、ライブ体験」できる空間を届けるという、新しい取り組み。

 

ライブもなかなかできない状況下だからこそ、

こういった取り組みや新しいエンタメの形は”アリ”なのではないでしょうか。

 

このご時世だからこそ、このような新しいエンタメの形が

求められているのかもしれませんね。

 

Perfumeのライブ映画、「Refram THESTER EXPERIENCE with you」は

9月4日から2週間限定で上映が始まります

 

 

みなさんも是非、Perfumeの新世界を体感してみてくださいね♪

 

 

 

2パターンの副音声で楽しむ独特の世界観

 

ライブ映画には、副音声の上映があります。

 

バージョンは、

  • Perfumeのおしゃべり副音声 with you
  • 技術解説副音声           の2つです。

 

両方とも、それぞれの視点で見ることができるので

ライブ映画を楽しめるといいます。

 

Perfumeのおしゃべり副音声 with youでは、

 

どんな気持ちでステージに上がるのか、

どんな気持ちで毎回パフォーマンスに臨んでいるのかなども

ライブ映画を通して知ることができます。

 

どんな準備をするのかなどの細かい事情も

リアルにわかるので、その点も魅力なのではないかと思います。

 

 

Perfumeが以前、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)を

出したときに、「ステージがとてもすべった」という話を

坂本さんは聞いたことがありました。

 

もともと、坂本さんは映像でそれを見ていたので

 

そんなことを全く感じさせないライブだったから、

 後からそれを聞いて本当にびっくりした」

 

と非常に驚いたことを引き合いに出して話していました。

 

 

これは、アイドルなどに関しても言えることですよね。

 

「あのとき、ああいう大変なことがあった」と言っていても、

ファンの人やそれを見ていた人たちからは、

「全然そんな風に見えなかった」と驚くことは、

よくあることだと思います。

 

アイドルやバンド、モデルや俳優などのエンタメ業界で生きる人を

私は”エンタメ人(じん)”と呼んでいますが、彼らはそれくらい

パフォーマンスやプロとしての意識を高く持っているのだと思います。

 

 

技術解説の演出も、Perfumeのパフォーマンスと同じくらい

欠かせないものです。

 

技術解説の副音声では、

 

ここで使われているテクノロジーはどのようなものか

について、いろんなシーンで解説が入ります。

 

演出も、踊る!?

 

それだけではありません。

裏方で活躍するであろう演出の人たちにも、スポットが当てられます

 

演出の人たちもダンスに入ります。

 

ダンスをするようになってからは、

演出に対する考え方がすごく変わったそうです。

 

もともとは、ダンスしている人たちの気持ちを理解したくて

ダンスを踊るようになったのですが、それが演出に活かされていて

効果はものすごくあったといいます。

 

演出の人たちはダンスをする必要はないように思いますが、

するのとしないのとでは、演出に対する考え方が

全く違ってくるといいます。

 

見ているだけではなく、実際に体を動かしたり汗をかいて

感じることで、より良い作品づくりにつながって

いるのではないでしょうか。

 

 

その練習風景は、すべてを網羅することはできないので

選ばなくてはなりません。

 

1週間のうちに最低でも3回は見るという途方もない作業を、

佐渡さんは行ったそうです。

 

どんなテクノロジーが使われているのか解説が入る

これは非常に興味深いです。

 

私たちにとっては、技術やテクノロジーに触れる機会は

そう多くはないですよね。

 

特にPerfumeは、毎回最新テクノロジーを駆使しているので

その点について詳しく知ることができるというのは、

このライブ映画ならではの「特典」になるのではないでしょうか。

 

 

叶わぬ夢

 

佐渡さんが次に撮ってみたいアーティストは、一体誰なのでしょうか。

 

それは…

 

 

プリンスです。*1

 

佐渡さんはプリンスが好きで、1回くらいは一緒に仕事がしたいと

思っていましたが、2016年に死去。

 

その願いは、叶わなくなってしまいました。

 

 

 

プリンスは、自伝を出そうとしていたそうです。

 

しかも、自筆の原稿が手書きだといいます。

その原稿は未完成で、途中までしかありませんでした。

 

プリンスと一緒に編集をやろうとしていた人が、

できあがったところに加筆を行う作業をしていたそうです。

 

原稿の内容を紐解いていくような、地道な作業ですが

大切なことに変わりはありません。

 

感動的な内容だった、と佐渡さんはいいます。

 

ちなみに…

原稿の文字は筆記体で、綺麗な字で書いているのだとか。

 

 

映像は映像から学べ

 

お気に入りの映画や本は?と問われた佐渡さん。

最近見た映画について話してくださいました。

 

ウェス・アンダーソンが監督を務めた映画、

グランド・ブダペスト・ホテル」。

 

公開は少し前でしたが、たまたま見ていなかったので

今回見ることにしたそうです。

 

この映画は、高級ホテルのコンシェルジュ

ベルボーイが繰り広げる冒険の話です。

 

とてもいい作品だと思った、と佐渡さん。

 

佐渡さん曰く、

左右対称で、構図が良いと思った」のだとか。

 

 

映像は、新しければいいとは限らない

 

映像作品をつくる際、時代の新しい映像に影響を受けると

いうことはあるのでしょうか?

 

その答えは、YES、NOの両方です。

 

4Kや8Kなど、職業柄、佐渡さんは私たちよりも

いろんなことを経験することが早いというのは

みなさんもお分かりかと思います。

 

しかし、なんでもかんでも新しいものが流行るとは限りません

 

もちろん、新しいものが流行ることの方が多いかもしれませんが

3Dが流行った時代もあったり、最先端ではないものが

流行ることも可能性としては捨てきれません。

 

新しいものばかりが良い、とは限らない

 

ローマの休日」がつまらないかと言ったら、

そういうことでもありませんよね?

 

映像の見せ方というのは、いろいろあります。

それこそ十人十色という言葉がある通り、

10人いれば10通りの異なる映像ができます。

 

映像をつくるうえで大切なのは、

新しい、古いということはあまり関係がない、ということです。

 

 

それでは、映像をつくるうえで大切なのは一体なんなのか

その答えは、「中身」にありました。

 

 

映像をつくる際の手法が

時代によって変わっていくのは、当然のことです。

 

ウォルトディズニーでは、

常に革新的な技術を投入してアニメをつくっていました。

 

しかし、今ではそれが当たり前になっていますよね。

今は、CGで何でもできる時代です。

 

しかし、今ほど技術が進歩していない時代に革新的な技術を投入して

新しい作品をつくることにチャレンジするということは、

決して簡単なことではありません

 

たくさんのトライアンドエラーがあって、悪戦苦闘したことと思います。

しかし、その分熱い気持ちを込めている

 

これが大切なのです。

 

新しいものを取り入れるというのは、あくまで形式にすぎません。

その作り手の気持ちが、名作を生むのです。

 

試行錯誤して一生懸命作ったものは、古びることがありません。

つくったときの気持ちの方が、形式よりも遥かに大事になるのです。

 

 

 

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

 

次回もお楽しみに…♪

 

 

 

 

*1:アメリカのミュージシャンでシンガーソングライター。