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北海道博物館の愛称はなぜ「森のチャレンガ」なのか

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

  

世界のあこがれ~北海道ブランド~から

北海道博物館の魅力について2回にわたってお伝えします。

 

今回は、その第1回目!

 

北海道博物館の愛称や他の博物館の愛称の由来、

北海道博物館の特徴を中心にお伝えしていきます。

 

 

 

 

北海道博物館とは

 

まずは、北海道博物館について簡単にご紹介します。

 

北海道博物館は、北海道開拓記念館

アイヌ民族文化研究センターを統合して2015年に誕生しました。

 

野幌森林公園の中にあるレンガの建物で、

北海道の歴史・文化・自然を学ぶことができます。

 

北海道博物館学芸主幹の池田貴夫さんをゲストに、

北海道博物館の魅力について迫っていきます。

 

 

なぜ愛称が「森のチャレンガ」なのか

 

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北海道博物館の愛称は、「森のチャレンガ」。

この愛称には、どんな意味や思いが込められているのでしょうか。

 

みなさんもご存知の通り、道庁の赤れんがは

札幌市の観光名所として有名です。

 

しかしながら、北海道博物館があるのは野幌の森

残念ながら、赤レンガ庁舎よりは知名度は低いです。

 

北海道博物館は、50年ほど前に建てられました。

江別産のレンガ約75万個を使用して組み立てています。

 

これとは別に、50年ほど経っているレンガの建物も山の中にはあります。

 

そろそろ「見て美しい」と思われても

いい建物ではないか、と池田さんはいいます。

 

博物館の名称はこうしてつけられた!それぞれの博物館の色

 

北海道博物館は、5年ほど前に開設されました。

 

それにあたり、「愛称」となる案を公募。

最終的には、選考委員をつくり選定されました。

 

当時、札幌市の女子高生が応募した案の中に

森のチャレンガ」というものがありました。

 

これが、北海道博物館の愛称になるわけですが…

 

多くの案は、博物館でよく使われるタイプの名称が多いです。

 

たとえば…

 

大阪の国立族学物館なら、

       ↓

     みんぱく

 

 

千葉の佐倉にある国立史民族物館なら、

            ↓

          れきはく

 

 

非常にわかりやすいですよね。

 

その一方で、斬新なニックネームを

つけている博物館もあります。

 

山梨県立博物館の愛称の由来

 

都道府県博物館の中には上記のような名称ではなく、

ニックネームをつけているところもあります。

 

それは、どこの施設かわかりますか?

 

 

それは…

 

 

山梨県立博物館です。

 

 

この山梨県立博物館、どのような愛称で

呼ばれているかわかりますか?

 

 

正解は…

 

かいじあむです!

 

 

なぜ、「かいじあむ」というニックネームがついているのか。

それには、「甲斐」という言葉が関係しています。

 

山梨県は、昔「甲斐の国」と呼ばれていました。

 

武田信玄で有名な甲斐の国は、現在の山梨(甲斐)を通る道を

甲斐道」(かいじ)と呼んでいました。

 

現在でも、新宿から山梨方面行の特急列車の名前で

「かいじ」というものがあります。

 

昔の山梨を通る道、「かいじ」列車の名前にも

残っているというのはすごいことですよね。

 

歴史を感じます。

 

そんな甲斐の国と博物館のミュージアム

組み合わせたのが「かいじあむ」です。

 

 

「森のチャレンガ」に込められた未来への挑戦

 

山梨県立博物館は斬新なニックネームが特徴の名称でした。

 

北海道博物館の愛称の公募を選定していたとき、

 

『やはり、わかりやすい「どうはく」がいい』

『「きたはく」もいいね』など…

 

選考委員会の場で出た声は、やはりよくあるタイプの

名称にしようというものも多く聞かれました。

 

 しかし、議論の末最終的に決まったのが

森のチャレンガ」だったのです。

 

そんな、「森のチャレンガ」。

これには、どのような思いが込められているのでしょうか?

 

それは、未来への挑戦です。

 

まず…札幌の街に行くと、道庁の赤レンガがあります。

 

野幌の森に行けば、茶色い綺麗なレンガの建物

「森のチャレンガ」があります。

 

札幌の赤レンガ庁舎のように、野幌にも素晴らしい

建物があるということを伝えるために付けられた、この愛称。

 

そもそも、チャレンガというのはどのような意味なのか

みなさんはわかりますか?

 

チャレンガというのは、

未来へのチャレンジとレンガを掛けたもの。

 

チャレンジ×レンガ=チャレンガ

 

 

というわけなんですね。

 

未来へのチャレンジは、森の中にある

 

とても素敵な愛称ですよね。

 

北海道博物館の愛称、「森のチャレンガ」。

みなさん、是非覚えていってくださいね。

 

 

歴史的博物館から総合博物館へ

 

北海道博物館の前身である北海道開拓記念館は、

1971年(昭和46年)にオープンしました。

 

今から50年ほど前です。

 

北海道開拓記念館から名前が変わった理由は、

一体なんだったのでしょうか?

 

時代が変わっていくように、学問も日々進展していきます。

 

その中で、時が経つにつれ展示が古くなってきた

ということも名前を変更した理由の1つです。

 

名前を変更する前までは、

歴史的博物館としての役割を果たしていました。

 

歴史的博物館というのは、簡単に言うと

北海道の歴史を古い時代から新しい時代に向かって、

本のように1ページずつ読んでいくといったような感覚。

 

しかし、これからは歴史的博物館から

総合博物館へと転換していきます。

 

北海道の歴史にとどまらず、広い視野から文化や自然まで

総合的に展示するようにしたのです。

 

 

北海道博物館の特徴

 

ここからは、北海道博物館の特徴について

書いていきたいとと思います。

 

まず北海道博物館は、建物自体が森に隠れています

つまり森の上まで来ないと、建物は見えてこないんです。

 

森の上にある建物は、とても美しくデザイン的にも

非常に評価されている建物です。

 

展示は、その中にあります。

 

そういった建物を楽しむという点でも、

非常に北海道博物館は良い施設だと池田さんはいいます。

 

 

5つのテーマと2つのコンセプト

 

北海道博物館の展示には、全体で5つのテーマが設定されています。

展示内容にはそれぞれコンセプトがあります。

 

コンセプトは、大きくわけて2つ

 

1つ目は、「北東アジアの中の北海道」。

2つ目が「人と自然の関わり」です。

 

 

一見すると、自然や歴史に力を置いた展示に

見えるかもしれません。

 

しかし、テーマは分かれていてもこの2つのコンセプトを

意識して展示を組み立てています。

 

これが最大の特徴です。

 

特に「人と自然の関わり」というコンセプトでは、

豊かな自然と言われる中でも人と自然の関わりを

積極的に発信することを強く意識して展示を組み立てています。

 

 

地図で見る北海道の意外な位置

 

突然ですが、みなさん!

日本地図での北海道の位置はどこでしょうか?

 

 

そう、北です!

 

「そんなの、当然だよ」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

 

でも、北海道は北にあるというわけでもないんです!

 

 

A4判の日本地図を思い浮かべてみてください。

北海道の位置はどこにありますか?

 

 

右上ですよね。

 

 

北海道は常に1番北にあるもの、

1番上にあるものと思ってしまいがちですが…

 

これは、見慣れている地図で見ているために

そう錯覚してしまうんです。

 

北が上に書かれるから、

 

北海道は

 

  • 果て
  • 端っこにある、という風に思ってしまいます。

 

 

しかし!

 

ここで、視野を広げて地図を見るとその考え方は変わってきます!

 

北海道からアラスカへ?地図で辿る北東アジア

 

先程紹介した展示内容の2つのコンセプト、覚えていますか?

 

そのうちの1つ目、「北東アジアの中の北海道」。

 

これは、私たちが今まで見てきた日本地図の狭い見方ではなく、

それよりも少し広い見方をしてみていくというもの。

 

北海道のすぐ北には、サハリンという大きな島があります。

そのサハリンを超えると、大陸があります。

 

ここで、目線を変えて見てみると

 

 

北海道

 ↓

北方四島

 ↓

千島列島

 ↓

カムチャッカ

 ↓

アリューシャン

 ↓

アラスカ

 

 

と、大陸を辿っていくことができます。

 

 

なんと、アラスカまで辿り着くんですね!

 

 

池田さんがみなさんにオススメしたいこととして

挙げているのが、「地図の使い方」です。

 

もし地図があったら、みなさん、地図を回して

日本をいろんな角度から回して見てください!

 

日本だけが書かれているものではなく、

もう少し大きめの地図がオススメ。

 

中国やロシアなどの大陸が載っているものだけでなく、

カムチャッカ半島やアラスカまで入っていれば、なお良いです。

 

早速、地図を回していろんな角度に回してみましょう!

 

実際に地図を回してみると、

北海道がいかに重要な位置にあるかがわかってきます。

 

先述したように、北海道の北にはサハリンがあります。

 

大陸のルートから始まり、南には日本列島ルート、

千島列島、カムチャッカアリューシャンと続き、

最後はアラスカに到達します。

 

ここからわかることは、どの時代においても

北海道は交通の要所だったということです。

 

人やものがいろいろなところから動いてきた、交通の要所

それが、北海道なのです。

 

地図を回して見ただけでも、これだけのことがわかります。

それほど、北海道は重要な場所に位置していたということです。

 

 

北と南の出会いの大地

 

マンモスは、北海道でも発掘されています。

 

マンモスは、寒いところが好きな象だったようです。

 

みなさんは、ご存知でしたか?

 

一方で、ナウマン象は本州でも色々と発掘されています。

 

ちなみに、ナウマン象は北海道にも来ています

 

今のところ、日本国内ではこの2種類の象がいたのは

北海道だけと言われています。

 

北と南の、出会いの大地

 

なんだか、ロマンチックでよね。

 

北海道単体で考えるのではなく、その周辺と一緒に

考えた上で、北海道博物館の展示は設計されています。

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

次回は、北海道博物館が掲げる5つのテーマと

展示の詳しい内容についてお届けします!

 

次回もお楽しみに…♪