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【芦田愛菜主演】映画「星の子」の見どころを徹底解説!テーマは「信じる」

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、坂本美雨のディアフレンズから。

ゲストは、映画監督の大森立嗣さん。

 

監督の最新作、芦田愛菜さん主演の映画「星の子」の

見どころについてたっぷりとお届けします。

 

 

 

 

大森立嗣監督の作品は難しいものばかり?

 

 

監督として次々に話題作を撮っている大森立嗣さん。

 

前回ディアフレンズに出演したときは、

「母を亡くしたとき、僕は遺骨を食べたいと思った」という作品でした。

 

その後は「太郎のバカ」の脚本と監督を手がけ、

今年7月には「MOTHER マザー」も公開になりました。

 

「MOTHER マザー」のときには、阿部サダヲさんが

 

ここまで共感できない役は初めてだった」と、

ディアフレンズの番組内で心境を吐露。

 

子供がいると、胸が苦しい映画ですよね…。

 

「MOTHER マザー」は見たあとの感想がきついものが多いとのことですが、

「そういうものがたまにあってもいいかなという気がしてる」と、大森立嗣さん。

 

大森立嗣さんは難しい作品にいつも挑んでいるような印象を受けますが…

自然体で作品づくりをしているので、難しいという感覚はないといいます。

 

原作を読んで「これは自分がやりたい」と思う作品もあれば、

わりと長い付き合いのプロデューサーに「これはどう?」と

勧められることも。

 

ときどきオリジナルで作品をつくりたくもなるそうで、

自分で脚本をかいて映画をつくっていく、なんてこともあるのだそう。

 

最新作!芦田愛菜主演の「星の子」の見どころ

 

そんな大森立嗣さんの最新作、「星の子」。

10月9日から公開されています。

 

坂本さん、実はこの「星の子」を楽しみになさっていたんです。

 

というのも…

 

題材に興味があるだけだなく、友人の世武裕子(せぶ ひろこ)さんが

音楽を手がけられていて、その様子を伝え聞いていたからなんです。

 

大森立嗣さんと世武裕子さんのコラボレーションが見られる、と

今か今かと待ちわびていたのだとか。

 

ここで大森立嗣さんの最新映画、「星の子」のストーリーについて

簡単にあらすじをご紹介します。

 

 

芦田愛菜さん演じる15歳の少女が、主人公。

両親はカルト的な新興宗教に入っています。

 

その原因は、少女が子供の頃に病弱だったことでした。

子供の病気を治したいがために、入信したわけです。

 

思春期に突入した少女は、周りから「大丈夫なの?」と聞かれたり、

「自分が恋をしたときに、受け入れてもらえないのでは…」と

葛藤するように。

 

その中で両親とどのように向き合うのか、自分自身で少しずつ判断を

していかなければならない時期に差し掛かっているのではないか。

 

そんな家庭を描いているのが、「星の子」です。

 

ある種のカルト的な宗教だと、そこから抜け出すとか救出するという話が

よく出てくると思いますが、今作は違います

 

少女が繊細に心を揺らしている姿を、芦田愛菜さんの素晴らしい演技を

通して大森立嗣さんが捉えていった、という作品になっています。

 

カルト的な宗教の悪い描かれ方では全くないんです。

 

それを信じている少女の両親は、

永瀬正敏さんと原田知世さんが演じていらっしゃいます。

 

お2人とも、本当に優しくて親としてなんの問題もない両親に見えるんですよね。

 

大森立嗣さんがこの映画を通して伝えたいこと。

 

それは、人間のいろんな機微や声にならない声というものを、

私たちはもう少し見つめてもいいのではないか、ということなんです。

 

映画「星の子」制作発表会で注目された、芦田愛菜の言葉

 

映画「星の子」の制作発表会での芦田愛菜さんの発言がクローズアップされ、

ネットニュースやTwitterでもその発言に注目が集まっていたことは、

ご存知の方も多いはず。

 

それは、芦田愛菜さんが

 

「あの年で言えることなのか」と驚愕してしまうほど、大人な発言でしたよね。

 

その発言に驚いた方も、多いのではないでしょうか。

 

この「星の子」の作品をつくるにあたり、芦田愛菜さんは

信じることについて深く考えるようになったといいます。

 

ここで、芦田愛菜さんが制作発表会の場での発言を引用させていただきますが…

 

 

今まで信じていた人の思わぬ一面が見えたとしても、

   それを全て受け止める決心ができる受け止めて揺らがない軸を

   もてるというのが、本当に信じることなんじゃないかなと思いました」

 

 

みなさん、これを聞いてどう思いましたか?

 

16歳とは思えないほど、大人な発言ですよね。

 

大森立嗣さんも映画をつくるという特殊な仕事をしているので、

俳優やスタッフを信じるというところはとても大きいといいます。

 

特に、俳優というのはとても不安な存在です。

 

自分に自信が持てなかったり、演技に自信がなかったり…

気持ち的にも不安になることはあると思います。

 

ですが、大森立嗣さんは

 

この役はあなたにしかできない」

 

と伝え、その人を信じ抜くことをしています。

 

そうすると俳優は安心して役に入り込めますし、

互いに心のキャッチボールが上手くできるようになります。

 

大森立嗣さんは、「信じる」ことに重きを置いて

作品づくりを進めているんですね。

 

作品にはもちろん監督の名前がつきますが、

その作品自体はみんなでつくりあげていった超大作になる。

 

それが、大森立嗣さんが映画が好きなところの1つだといいます。

 

自分が求めていた演技や表現ではなかったとしても、その人のことを信じる。

そして、その人を信じている自分を信じる。

 

だから、その人の演技を受け入れてあげる。

 

もちろん、大森立嗣さん自身が思い描いている表現や演技など

頭の中で構築した中で現場へ行くということなのですが…

 

仮に思い描いていたイメージや頭の中で考えていたものと違っていても、

俳優がそれに対して役になっきっていれば、

それはそれでOKだと話す、大森立嗣さん。

 

「むしろ、そっちの方がいい」といいます。

 

今回の映画は芦田愛菜さんが主演となっていますが、

その演技は大森立嗣さんから見てどう見えたのでしょうか?

 

もちろん、みなさんご存知のように、子役のときから

素晴らしい延期をしてきた芦田愛菜さんですが…

 

とても頭が良く、自分が考えるという姿勢がとても強かったようで

この脚本に対してもとても読み込まれていたと

大森立嗣さんが感心するほど、役づくりをしっかりとしていたといいます。

 

そして現場で他の共演者たちと向き合ったときに、

 

自分が何を感じるかということを大事にしていこう

 

と伝えて現場を牽引していたといいますかや、素晴らしい限りですよね。

 

 

芦田愛菜も気に入っている、監督のかけ声とは?

 

「星の子」のメイキング映像が公開になっています。

 

芦田愛菜さんをはじめ、参加したみなさんが口々に、

大森監督の「スタート!」の声が好きだと仰っているんです。

 

そのかけ声とは、どんなものなのでしょうか?

 

大森立嗣さんは、シーンによってかけ声を変えます。

 

しかも、大森立嗣さんご自身は意図して行っていないのだとか。

 

役者さんが、そのシーンに入っていってほしいので

それに合わせて声のトーンをつくったり、

人が出てきたり大きな会場でのシーンになると

大きな声で言ったり、

 

繊細なところや深刻なシーンになるとすごく小さい、

聞こえないくらいの声で言ったり…

 

俳優の感情が乗りやすいように、かけ声をかけているそうですよ。

 

音楽の担当は、世武裕子さん。

 

映画内で流れるピアノ曲は妖しげでもあり、すごく引き込まれるような

不思議な気持ちになります。

 

広がりのような包み込むような感じも、ピアノの音色から感じ取ることができます。

 

 

大森立嗣監督が最近リサーチしたことは?

 

森永乳業のカフェトーク

ここからは、ゲストの方にもっとリラックスしていただこうというコーナーです。

 

大森立嗣さんへの質問は、こちら。

 

 

最近リサーチしたこと!

 

 

映画をつくる際に、そのことについてリサーチすることはあると思いますが…

 

大森立嗣さんが最近リサーチしたことは、

戦後の人々の生活やカルチャーについて。

 

戦後の人々が、どのように生活していたのかを最近リサーチしています。

仕事ではないのですが、個人的に脚本を書き進めているのだそう。

 

戦後の人々の服装はどういうものだったのか、今とはどれくらい違いがあるのか。

そして、実際に当時の風景を撮ることが可能なのか…など、

 

写真や物件を見たりしながらリサーチをしているそうです。

 

戦後というのは、昭和20年くらいから昭和40年ぐらいまで。

 

脚本はほぼ完成している、といいます。

このコロナ禍でステイホーム期間に脚本をずっと書いていたのだとか。

 

リサーチというと、文献を読むというイメージがある方もいると思いますが…

大森立嗣さんは、インタビューしたものから脚本をつくっています。

 

当時のことを調べていると、今より寛容でどこか自由で厳しく言われすぎない。

 

そこに人間の生命力ご渦巻いている感じがして、

ますます興味が湧いてくるといいます。

 

次回の大森立嗣さんの映画は、どんな作品になるのでしょうか。

今から楽しみですね。

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

次回もお楽しみに…♪