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北海道の盲導犬が大人気! 雪国に住むユーザーに重用されるそのワケとは?

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、世界のあこがれ〜北海道ブランド〜から。

前回に引き続き、盲導犬についてお伝えしていきます。

 

北海道で盲導犬の育成を手がける北海道盲導犬協会は、

国内3番目に設立された盲導犬協会で、

特に冬季間の訓練や育成技術は高い評価を受けています。

 

今回も北海道盲導犬協会の井内憲二さんをゲストに迎え、

北海道ならではの利点や海外との協力体制、

そして犬への感謝を込めた世界初の施設などについて伺います。

 

今回のポイントは、ミーナです。

 

これは、何かの名前です。みなさんはわかりますか?

みなさんも1度は聞いたことがある、あの名前です。

 

さて、なんの名前なのでしょうか。

みなさんも一緒に考えてみてくださいね。

 

 

北海道の盲導犬が雪国の人に重用される理由とは

 

北海道の盲導犬は、道内だけではなく本州でも活躍しています。

 

青森、秋田、岩手、新潟、山形、宮城といった東北地方から、

雪が多いことで知られる長野や福井といった地域にも、盲導犬を送り出しています。

 

盲導犬を使っているユーザーの方が本州に移動するといったケースもあり、

京都に移動された方は京都で、北海道の盲導犬が活躍していることもあります。

 

ここで、雪の話が少し出ましたが…

北海道ならではの冬道や雪道での訓練も、行われています。

 

どの犬たちも、訓練期間は7ヶ月。

そのスパンの中で、必ず雪が降って積もる冬の期間は含まれています。

 

雪が降って積もる期間というのは、12月〜3月くらいまで。

 

11月に雪が降ることもありますが…

 

12月から3月までの3ヶ月間は必ず雪が降りますから、

その期間は必ず入るように訓練を行っているんです。

 

盲導犬の訓練の特徴 北海道ならではの利点とは?

 

北海道盲導犬協会での訓練の特徴は、恵まれた環境にあります。

 

盲導犬が訓練中に雪を気にしたり興奮したりしないで

業務を遂行する訓練システムができあがっているからです。

 

冬季間の訓練での、面白いエピソードがあります。

少しご紹介しますね。

 

雪を初めて見た犬たちは、一体どんな反応を示すのか。

 

犬たちは、降ってくる雪を口で受け止めたり、

積もっている雪の中に鼻を突っ込んで驚いたりします。

 

子犬のときから、雪は鼻で触ると冷たいということは

自然に覚えていくことになります。

 

雪に慣れているという点では、雪国に住む盲導犬ユーザーの方に

とってみればとても安心なんですよね。

 

冬の期間訓練ができるのは、

全国の盲導犬協会の中では北海道盲導犬協会だけ

 

期間的な回数や時間、内容を考えると、1年のうち4ヶ月も

雪の中で生活する北海道というのは他の施設と比べて、絶対的なものがあります。

 

訓練ですから、ある程度雪に慣れないといけませんからね。

 

安定して雪がある期間がある。これが、北海道の利点です。

 

だからこそ、東北や雪が多い地域にお住まいの方で

北海道盲導犬協会の盲導犬を希望する方が多いんです。

 

新潟県盲導犬ユーザーの半分以上が

北海道盲導犬協会の盲導犬というデータも。

 

秋田県も、同様です。

 

北海道の盲導犬は雪国に大人気!ということですね。

 

海外と連携して

 

北海道盲導犬協会は、主に繁殖システムで海外の盲導犬協会と

コンタクトを取っています。

 

特に、アジア地域。

 

アジア・ガイドドッグ・ブリーディング・ネットワークというものがあり、

韓国、香港、ニュージーランド、オーストラリア、

そして日本の盲導犬のネットワークの中で協力し合っています

 

世界中でつながっているんですね。

 

外国との交友を含めて比較的繁殖に関しては、

幅広い対応を取っています。

 

技術の進歩により、繁殖システムを構築することができたのは

専門のスタッフの力と、大学との協力のおかげなんですね。

 

なぜ盲導犬にはラブラドールレトリバーが多いのか?その要因とは

 

北海道盲導犬協会で盲導犬にしている犬の種類、みなさんわかりますか?

 

盲導犬の犬種は、2種類あります。

 

ラブラドールレトリバーと、ゴールデンレトリバーというミックス犬。

比率としては、ラブラドールレトリバーが多いです。

 

この2種類の犬種を盲導犬にしているのは、なぜなのでしょうか?

 

 

ラブラドールレトリバーは、フレンドリーな性格

 

初めて会った人に対しても、警戒心を抱いたり不信感を持ったり

威嚇したりすることはありません

 

人間に対して、非常に天真爛漫に自分をさらけ出せるんです。

 

そのためどこの国においても、

ラブラドールレトリバーが多いという要因になっています。

 

 

街中で盲導犬を見つけたとき、私たちがしていいこととダメなこと

 

私たちが街中で仕事中の盲導犬に会ったとき、

私たちがしてはいけないことはあるのでしょうか?

 

たとえば…

 

盲導犬を連れている視覚障害者の方で、困っている表情をされている

ユーザーの方がいたとしますよね。

 

その場合、盲導犬に「こっちだよ」とか「あっちだよ」と言うのではなく、

ユーザーの方に「何かお手伝いできませんか」と声をかけてあげてください

 

「何か困っているんじゃないかな」と思ったら、盲導犬ではなくユーザーの方に

 

「どうかしましたか」「大丈夫ですか」と声をかけるのが、正解なんです!

 

ぜひ覚えておいて、そのような方がいらっしゃたときのために

参考にしてみてください。

 

引退した盲導犬はどう過ごす?

 

盲導犬は、何歳ぐらいまで盲導犬の仕事をすることができるのか。

 

北海道盲導犬協会の規格では、12歳が限度となっています。

12歳になったら、リタイアして老後をゆっくり過ごすのだそう。

 

まるで、人間と同じですね。

 

12歳で引退したあと、盲導犬はどのように過ごすのかというと…

引退後は、まず健康チェックをします。

 

基本的には、老犬を可愛がってくださる家庭で老後を過ごします。

 

引き取り手がない場合は、センター内にある職員が常時いる

「老犬ホーム」という施設に入る犬もいます。

 

盲導犬としての役目を終えて北海道盲導犬協会に戻ってきた盲導犬を、

パピーウォーカーが面倒を見る方も多いのだそう。

 

10年以上経って、子犬の頃に育てられた個人の

お宅に行く盲導犬もいる、ということです。

 

そういうケースは、とても多いのだとか。

 

世界初!盲導犬への感謝を込めた「老犬ホーム」とは

 

この、老犬ホーム。実は世界で初めて北海道でつくられた施設なんです!

 

北海道盲導犬協会は、46年から活動をはじめました。

 

そこから、第1号、第2号の盲導犬が誕生し送り出されます。

 

そして、盲導犬たちが12歳をすぎるともう老齢ですから

北海道盲導犬協会に戻ってくるわけです。

 

ですが、当時は老齢の盲導犬を受け入れる家庭というのが

なかなかありませんでした

 

昭和40年代のことですから、老犬を一般の家庭で受け入れると

いうことは考えられませんでしたし、そういう発想すらありませんでした

 

一生懸命、盲導犬ユーザーのためにがんばってきた盲導犬

 

「できるだけ身近にいてくれればいいな」

 

というユーザーの思いに応えて、井内さんは老犬ホームをつくることに。

 

これが、世界初の施設ができたきっかけだったんですね。

 

 

ミーナの募金箱 名前の由来と募金方法

 

皆さん、よく目にしたことがあると思いますが

街などの食堂に行くと、レジのところに募金箱がありますよね。

 

そこには、「ミーナの募金箱」と書いているものも。

 

この募金箱は、盲導犬協会が設置しています。

 

北海道盲導犬協会は、「ミーナの募金箱」を用意して希望した方には

その募金箱を持っていき、設置をお願いしているのだそう。

 

ミーナというのは、盲導犬の名前です。

 

北海道盲導犬協会が最初に送り出した

第1号の盲導犬の名前が、ミーナなんです。

 

この募金箱は、だいたい6,000個ほど設置されています。

道内だけではなく、道外にもお願いして設置している店舗があります。

 

募金していただいたお金は、全額盲導犬の育成に充てられます。

 

現在は、街頭での募金活動はなかなか難しいところがありますが

募金はホームページでも可能です。

 

募金を考えている方は、ぜひ北海道盲導犬協会のホームページを

ご覧になってみてください!

 

 

さて…ここまで盲導犬についてお伝えしてきましたが、

今回のポイントは、「ミーナ」でした。

 

私もミーナの募金箱はときどき目にしますが、

北海道盲導犬協会で初めて盲導犬になった盲導犬のミーナに

ちなんでつけられたのが、「ミーナの募金箱」だったんですね。

 

みなさんも、もうお分かりいただけましたよね。

 

北海道盲導犬協会について、そして盲導犬についてもっと知りたい、

募金を考えているという方はぜひ、ホームページをご覧になってくださいね。

 

とても勉強になります…!

 


詳しくはコチラ!↓

公益財団法人北海道盲導犬協会公式ホームページ

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

次回もお楽しみに…♪