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駄菓子屋は、お菓子を買うだけの場所じゃない!神戸の駄菓子屋「淡路屋」が語る後世に残したい駄菓子の文化

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、先週放送されたSUNDAY'S POSTから。

 

駄菓子屋についてのお話です!

 

 

 

小山薫堂が神戸の駄菓子屋、淡路屋を訪れたワケ

 

 

突然ですが、みなさんは駄菓子は好きですか?

 

子供の頃に駄菓子屋に行ったことがあるという方も、

もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

 

今回は、そんな駄菓子屋さんについてのお話です。

 

メインパーソナリティー小山薫堂さんが、

神戸にある駄菓子屋「淡路屋」へ取材に行ってきました!

 

その模様をお伝えしながら、子供たちの憩いの場である

駄菓子屋や変わらずそこにある風景、懐かしさを音を通して

お伝えしていきます。

  

なぜ小山薫堂さんが神戸の駄菓子屋「淡路屋」へ行くことになったのか。

みなさん、気になりますよね…?

 

その経緯を、簡単にご説明します。

 

以前、SUNDAY'S POST宛に神戸の駄菓子屋「淡路屋」の店主

伊藤ゆきさんから手紙をいただきました。

 

その内容は、こういったものでした。

 

2020年3月20日に駄菓子屋スタンプラリーを

企画していたのですが、このコロナ禍でイベントは延期。

 

神戸の駄菓子屋の問屋の話によれば、新型コロナウイルスの影響で

駄菓子屋が5軒も閉店に追い込まれました

 

こんな時期にイベントをするのもどうなのか、と悩みましたが

駄菓子屋の最高齢の91歳の店主の方が「がんばる」と仰ったこともあり、

2020年9月1日から9月30日まで駄菓子屋ラリーを開催することに。

 

こんな時期だからこそ、子供たちの笑顔を絶やさないために

1日でも長く駄菓子屋を続けていきたい

 

そんな願いが、この駄菓子屋ラリーには込められています。

 

ぜひ駄菓子屋ラリーにお越しください、とのことだったので

小山薫堂さんは神戸の駄菓子屋「淡路屋」へ行ってきたというわけなんです。

 

小山薫堂さんが神戸の駄菓子屋「淡路屋」へ行ったのは、9月の終わりごろ。

 

実は、この駄菓子屋スタンプラリーがきっかけで

横のつながりができたそうです。

 

それまで、駄菓子屋というものは点在していたので

横のつながりが全くなかったというんです。

 

これに関しては、また後ほど詳しく説明しますね。

 

黄色いテントが目印 神戸の駄菓子屋、淡路屋が守る町並み

 

ここからは、小山薫堂さんやスタッフの方が取材した内容を

お伝えしていきます。

 

 

神戸の中心地、三宮から車でおよそ15分。

和田岬という工業地帯に隣接する住宅街の一角。

 

細い路地を入ったところに、

黄色いテントが目印の駄菓子屋「淡路屋があります。

 

今回、手紙をくれた店主の伊藤さんを小山薫堂さんが訪ねました。

 

淡路屋は、伊藤さんで3代目。

店を切り盛りするようになってから、25年が経ちます。

 

淡路屋の創業は戦後すぐ。1960年代だといいます。

 

阪神淡路大震災のときは淡路屋は半壊。

倒壊は免れましたが、淡路屋も含めて神戸は甚大な被害を受けました

 

そんな自然災害にも負けず、

現在まで店を守ってきた伊藤さん。

 

淡路屋で扱う駄菓子屋は大切な品物です。

 

ところでみなさん、淡路屋で扱っている駄菓子は

どれくらいあると思いますか?

 

正解は…

 

300種類以上!!

 

 

仕入れは、伊藤さんが全て決めているそうです。

 

どんな駄菓子が人気があるのかを、子供たちに教えてもらうことも。

 

 

わずか200円のプチ贅沢

 

伊藤さんにお話を伺っている間にも、子供たちが

お母さんを連れてやってきました。

 

そして、その女の子はすごく嬉しそうに

いっぱい選んでたくさん買っていく。

 

その値段は、わずか200円です。

200円という値段は、ものすごい小さなお金に感じますよね。

 

でも、この淡路屋での200円というと

大盤振る舞いしたような感じに思えてきます。

 

なぜ、そう思えるのか。

それは、ちょっとした贅沢ができるからです。

 

というのも…

 

子供は、普段駄菓子を買うときは

50円や100円の範囲内で駄菓子を買います。

 

しかし、お母さんがいる場合は別です。

お母さんがいるから、200円が使える

 

お母さんが来たら、少し贅沢ができるんですね。

 

お母さんたちも自分の子供の頃のことを思い出して

しまうのか、ついつい財布もゆるくなってしまうようです。

 

そんなお母さんの一人に、お話を伺いました。

 

小学生の頃から25年以上は通っているというこの方は、

親子2代淡路屋に通っています。

 

10円単位で買えるので、子供たちにも買い物の楽しさや

お金の大切さをわかってもらえるのではないか、といいます。

 

子供たちに、

 

「お菓子ばっかり食べちゃダメ!」と言うのですが、

幼稚園の帰りなどは楽しい時間なので、特別にOKするのだとか。

 

やはり、駄菓子となると財布のひもが緩くなりつつあるようですね。

子供にとっては、ラッキーかも。

 

最近の子供 実は昔と変わってない!?

 

子供たちを相手に、商売をしている伊藤さん。

小山薫堂さんは、ふと疑問に思ったことを尋ねます。

 

それは…

 

最近の子供たちは昔と変わったということはあるのか?

 

 

ということ。

 

 

みなさんは、どう思いますか?

 

 

時代の変化で、考え方や身の回りにあるものまで

どんどん変わっていくこの時代。

 

技術の進歩もめざましいものがありますが、

果たして、今と昔で変わったことはあるのでしょうか。

 

 

一言で言うと、

 

 

変わってないんです

 

 

昔と今では全く違うように思えますよね。

 

でも、伊藤さんは全く変わっていないというんです。

それは一体、どういうことなのでしょうか?

 

淡路屋に来て、たくさんおしゃべりして、帰っていく

 

物を買いに来ているというよりかは、話をしに来ているんです!

つまり、子供たちの憩いの場所というわけです。

 

その点が、昔と変わっていないということなんですね。

 

 

駄菓子屋に差し迫る現状 新型コロナで5軒も閉店に

 

伊藤さんが25年以上切り盛りする淡路屋

 

その当時淡路屋に来ていた小さかった子供も、当然大人になりますよね。

当時小さかった子が、親になって子供を連れてくるなんてことも多いのだそう。

 

親子2代で、ということですね。

親子2代で来てくれることが嬉しいと話す、伊藤さん。

 

親となった世代でも、懐かしさを感じて訪れることが多いのでしょう。

 

親子3代で来てくれたら、もっと嬉しい。

だから、駄菓子屋をこの町から失くしたくない

 

そんな思いが、伊藤さんの言葉からひしひしと感じられます。

 

子供たちの笑顔も、涙も、思い出も。

全部染み込んでいる駄菓子屋、淡路屋

 

一歩足を踏み入れれば、いつでも子供時代に戻ることのできる

そんなタイムマシーンなのかもしれません。

 

しかし…

 

このコロナの影響で神戸市だけで

少なくとも5軒の駄菓子屋が閉店してしまいました。

 

 

駄菓子屋の文化を残すためにはじめた「駄菓子屋ラリー」とは

 

そうした中、伊藤さんを中心に市内にある5軒の駄菓子屋が参加し、

少しでもこの文化を残そうとはじめたのが、駄菓子屋ラリーです。

 

距離が少し長かったかもしれないけど、初めてにしては

上出来かな、と伊藤さん。

 

今まで駄菓子屋どうしの横のつながりは、実はありませんでした。

しかし、このコロナによって横のつながりが逆にできたんです。

 

冒頭にも書きました、手紙の内容。

みなさん、覚えてますか?

 

最高齢の91歳のおばあちゃんが駄菓子屋の店主をやっていると

書きましたが…

 

淡路屋さんの近所に、そのおばあさんの駄菓子屋があるんです!

 

ということで、小山薫堂さん、

早速その駄菓子屋を伊藤さんと一緒に訪れることに。

 

淡路屋から5分ほど歩いた距離のところに、

おばあさんの駄菓子屋があります。

 

ここもまた、住宅街で一見すると

どこにお店があるのかわからないのですが…

 

駄菓子屋の前には日除けのようなものがあります。

そこに、駄菓子屋への入口が。

 

ちなみに、看板がないのでお店だとはわからないのだそう。

地元の人は知っている、穴場とでもいうのでしょうか。

 

ガラス戸の向こうにはお菓子が見えて、

そこから91歳の店主のおばあさんが。

 

早速、その駄菓子屋さんへ。

 

店主の中川さんは、快く迎えてくださいました。

 

91歳とは思えないほどの若さが、声からも伝わってきます。

小山薫堂さんも、あまりの若々しさに驚きを隠せません。

 

子供相手の仕事をしていて刺激を受けるからでしょうか。

とても生き生きした方だなと感じます。

 

中川さんは、52年も駄菓子屋の店主をしているそうです。

とても長い月日ですよね。

 

しかも!1日も休まずというから驚きです…。

 

中川さんがこの仕事をしていて1番嬉しいことや、やりがいを感じるとき。

 

それは、駄菓子屋に来てくれていた子供が大きくなって大人になっても

この駄菓子屋にお土産を持ってきてくれるときなのだとか。

 

言ってみれば、卒業生みたいなものですよね。

 

たとえお土産を持ってこなかったとしても、

 

「熊本に行った」

「東京に行った」

「北海道に行った」    という他愛のない話をしながら、

 

「元気でよかった」と言ってくれることがとても幸せだといいます。

 

50年以上、たくさんの子供からお母さんとして慕われ続けている中川さん。

実は、伊藤さんと中川さんには意外なつながりがありました。

 

伊藤さんは、昔から中川さんの駄菓子屋に来ていたんです!

隣のアパートに住んでいたのだそう。

 

中川さんが店主をやっているうちに、この駄菓子屋ラリーをやりたいと

伊藤さんは考えていました。

 

「コロナでもがんばる」と中川さんが言ってくれたことが、

駄菓子屋ラリーをすることを決めた大きな理由です。

 

お互い元気を送りあって互いの生き甲斐になっているんですね。

 

取材を終え帰り際、スタッフ全員にジュースを分けてくれた中川さん。

いつまでもこの駄菓子屋でみなさんの「お母さん」でいてくださいね。

 

最後に…

 

手紙をくれた伊藤さんの夢について伺いました。

 

「いつまでやってるの?」

 

と言われるくらい駄菓子屋をやりたい、と伊藤さん。

 

何とか駄菓子屋を残せるようにできることだけをやりたいと話します。

 

駄菓子屋はお菓子を買うところだけではなく、

地域とつながる大切な場所となっているんですね。

 

最近は、ただ安いだけだったり便利というものが

どうしても優先されやすいですよね。

 

ですが、安さや便利さだけではないんです。

 

駄菓子屋に行くと、いろんな人とつながることができて

地域の温度感みたいなものを感じることができます

 

とても素敵な空間ですよね。

 

どんなにお洒落なお店でも美味しいお店でも、

歴史には絶対勝てないわけです。

 

それが、52、53年続いてきた重みなんですね。

 

中川さんのお店は、淡路屋から歩いて5分ほどの距離にあります。

 

意外と、近いですね!

 

もし神戸に行く機会がある方はぜひ、

淡路屋さんに立ち寄ってみてくださいね。

 

三宮の中心から車で約15分です。黄色い看板が目印。

 

91歳の駄菓子屋の店主、中川さんの駄菓子屋にも興味がある方は

淡路屋の伊藤さんに聞いてみてくださいね。


最後に…淡路屋店主の伊藤さんから

番組あてにお手紙が。


その内容をお伝えしますね。



2020年9月1日から30日まで開催した駄菓子屋スタンプラリーが、無事終了しました。


はじめてのことで失敗もありましたが、全てが勉強になり次回に生かすことができるので開催を決めたのは正解だった、と伊藤さん。


小山薫堂さんが91歳の駄菓子屋店主、中川さんを訪れてくれたことがとても嬉しかったのだそう。


中川さんは、小山薫堂さんが帰ったあとも「応援してもらったからがんばる」と意気込んでいます。


ここまで来たら100歳までお店を続けてもらってお祝いする、という目標が伊藤さんにはできました。


駄菓子屋は子供相手の仕事ですが、やりがいがあって幸せだといいます。


今回、駄菓子屋ラリーというきっかけをもらったことで横のつながりもできたので、1日でも長く町に駄菓子屋を残せるようにしたい。


それが、伊藤さんの今後の夢となっています。


SUNDAY'S POSTへの手紙からつながった、淡路屋とのご縁。


これからも、伊藤さんや中川さんのみならず駄菓子屋の店主のみなさんには、神戸で子供たちの憩いの場を守っていってほしいです。



 

東豊製菓のむんちょゼリー なぜ今月で販売終了?その理由とは

 

 

淡路屋で買ってきた駄菓子を、スタジオに持参した小山薫堂さん。

宇賀さんは思わず声を上げてしまうほど、感動していました。

 

うまい棒も何百本食べたかわからないし…」と、宇賀さん。

 

駄菓子はたくさんの種類がありますよね。

 

小山薫堂さんは、チョコバットが好きなのだそうです。

50年以上前からあるようですよ。

 

そして…ここでちょっと残念なお知らせです。

 

ゼリーの駄菓子、といえば「のむんちょ」。

 

みなさんも食べたことがある馴染みの駄菓子かと思います。

その「のむんちょ」が、今月、11月で製造販売終了してしまうんです!

 

ご存知でしたか?

 

宇賀さんも知らなかったようで、かなり驚かれていました。

もしかしたら、この事実を知らない方がたくさんいるかもしれません…。

 

なぜ製造販売が終了してしまったのかというと、

機械が壊れてしまって直せないから。

 

現在製造しているものだけで、販売が終わってしまうというんです…。

子供たちの間でも、これはビッグニュースになっているようです。

 

昔からあったものが次々と姿を消していくのは

とても悲しく残念に思います。

 

みなさんも、この機会にのむんちょゼリーをぜひ。

これが最後かと思うと、貴重な感じがしますよね。

 

 

 

 

 

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

次回もお楽しみに…♪