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【美食話】日本人の朝食に必ずと言っていいほどごはんと味噌汁が並ぶ、納得の理由

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、西山美食話から。

冬が近づきつつある秋の話題についてお届けします!

 

 

 

吹き寄せってなに?誰もが見たことある、秋のあの風景

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赤、黄、橙。

 

まばゆいばかりに色づいた木々の葉が、

はらりはらりと地上に落ちていきます。

 

盛りを過ぎて落ち葉となれば、風に舞い寄せられて吹き寄せに。

 

いつ誰が名付けたのかは不明ですが、

この「吹き寄せ」という言葉に日本人の美意識を感じます。

 

あれこれと色も形も違う葉が集まって織りなす、秋のシンフォニー。

 

美しく儚げで、どこか寂しげである吹き寄せを目にするたび

秋から冬へ季節は確実に変わっていくのだと実感します。

 

ほんの少しだけ足を止めて、秋の日の名残を惜しむかのように

吹き寄せに心を寄せてみてはいかがでしょうか?

 

さて、もう11月に入りましたね。

今年の冬は暖かいのでしょうか、それとも寒いのでしょうか?

 

雪は多いのでしょうか、それとも少ないのでしょうか?

 

北海道民は、特に気になりますよね。

 

寒さが徐々に体にこたえる季節。

みなさんも、温かくして過ごしましょう!

 

朝ごはんを抜いてはいけない納得の理由

 

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ごはんは毎日食べても飽きない、私たち日本人の伝統的な主食です。

 

そして、ごはんはご存知の通り炭水化物

 

近年は炭水化物抜きダイエットなどが流行ったり、

「太る原因は炭水化物だ」と悪者扱いされることもありますが

人が健康的に生きる上で欠かせない栄養素でもあります。

 

なぜなら、炭水化物を取ると体内でブドウ糖になり

脳と体のエネルギー源として私たちの活動を支えているからです。

 

特に、脳のエネルギー源はブドウ糖だけ

 

朝ごはんを抜くと、脳や神経系に十分なエネルギーが供給されず

午前中の集中力を保つことができません

 

朝ごはんを抜いてはいけない理由は、ここにあったんですね。

 

パンや麺類も同様に炭水化物ですが、ごはんの消化・吸収よりは

緩慢であるため、なだらかに血中のブドウ糖を上げ、濃度も長時間維持

 

脳や体にとっては非常に安定したエネルギー供給源といえるでしょう。

 

ごはんのタンパク質は良質ですが、リンシンやスレオニンといった

必須アミノ酸の量がやや少なめ

 

大豆はそれらを多く含んでいるため、ごはんと味噌汁の組み合わせで

絶妙なバランスを取ってきたわけです。

 

昔の人たちの知恵って、やっぱりすごいですよね。

 

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健康のために玄米を取り入れているという声、

みなさんもよく聞くと思いますが、それも理にかなっています。

 

玄米ごはんは白米に比べてタンパク質を多く含み、

鉄やマグネシウムなどのミネラル、さらには食物繊維も豊富です。

 

しかも、老化などを防止する抗酸化作用が期待される

ビタミンEも多く含まれているんです!

 

これは、白米には含まれていません

 

玄米が健康に良いとされているのは、

こういったことがあるからだったんですね。

 

新米が出回るこの季節、お米の魅力である

栄養学的パワーを見直してみたいものです。

 

 

今が旬の秋サケ 新巻き鮭と山漬け鮭の決定的な違い

 

秋サケが旬を迎えています。

 

サケ科の魚は60種類以上とされていますが、

北海道民が親しみを込めて秋味(あきあじ)と呼んでいるのは

成熟したシロザケのことです。

 

とれる場所や時期、成長段階により

けいじ、ときしらず、めじかと呼ばれることも。

 

北海道の川で生まれたり放流されたりした稚魚は、

アリューシャン列島付近で何度かの冬を過ごしたのち、

自分が生まれた川に帰ってきて産卵します。

 

川に帰ってくる途中のサケが、私たちの食卓にあがるんですね。

 

水揚げされた秋サケは、加工場で大きく3つに分類されます。

 

ひれや切り身などの原料にするもの

新巻き(あらまき)鮭や山漬け鮭などの長期保存に向けたもの

そして、とばなどの乾きものに分類される3つです。

 

ところで、塩漬けにして保存される新巻き鮭や山漬け鮭ですが

そのつくり方や違いをご存知ですか?

 

新巻き鮭は、新鮮なうちに内臓とえらを取り除き

全体に塩をすりこみ、すぐに急速冷凍します。

 

解凍時に塩が身に入り込み、程良い塩味に仕上がるのだとか。

 

一方、山漬け鮭は冷蔵庫などがなかった時代に

アイヌが考えた保存技術がベースです。

 

全体に塩をすりこむまでは新巻き鮭と同じですが、

そのあとに大量の塩と手間が加わります。

 

おもしで水分を抜いた後に表面の塩を洗い流し、

再度塩をすりこむ作業を3回繰り返し、旨味を凝縮。

 

さらに水にさらして余分な塩分を抜き、

最後に寒風で干して出来上がりです。

 

もともとの美味しさに知恵と工夫が加わった秋味。

今年も様々な料理でいただきましょう!

 

 

俳句とは無縁の人も、必ず知っている2つの句があるって本当?

 

ある雑誌で俳人

 

俳句とは無縁に生きてきた人でも、知っている句が2つある

 

そう話をしていました。

 

1つは、松尾芭蕉

 

古池や 蛙飛び込む 水の音」。

 

そしてもう1つは、正岡子規

 

柿くへば 鐘がなるなり 法隆寺」。

 

 

どうですか?

この2つは知っている、という方も少なくないと思います。

 

その俳人の話の続きが、また面白いんです。

 

正岡子規の句は、

 

「柿を食べていました。そうしたら法隆寺の鐘の音が聞こえてきました」

 

 

というだけの内容。

 

読者は、この句にどんな裏があるのかを考えなくていい

この句から何を経て何を考えるべきか悩む必要もない

 

つまり…

 

「たまたま柿を食べていたら、ゴーンと鐘が鳴った」。

 

その瞬間に居合わせた幸せを味わえばそれでいい、と語っています。

 

このように、俳句を詠むにしても味わうにしてもそれほど

敷居の高いものではないので、もっと親しんでみてはいかが?という結び。

 

なかなか説得力のある話だなと思いませんか?

 

柿は、生活に欠かせない必需品だった

 

 

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古い時代の日本では、柿がなくては生活が成り立たないと

いっていいほど重要な果物だったそうです。

 

生はもちろん、干し柿にして糖度を上げ

砂糖の代わりに摂取する大切な果物だったんですね。

 

また、柿からは酢ができていましたし

柿渋は塗料や染料として重宝されました。

 

そんな時代にあって、

 

「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という俳句は

心にすっと入ってきて、秋の情景をも連想させたのでしょう。

 

それは秋の深まりを、柿と鐘の余韻に感じる日本人の感性そのものを

詠んだ俳句といえるのかもしれません。

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

次回もお楽しみに…♪