簿記の基礎と仕訳の3つのルール
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、簿記3級の記事を更新していこうと思います!
是非参考にしてみてください!
私も、復習のつもりで書いていきたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ!
- 日商簿記3級の勉強をしている方
- 簿記に興味がある方
- 簿記の知識を基礎から身につけたい方
簿記は取引を記録する手段
まず、簿記とは何なのか?というところから
説明していきたいと思います。
お店や会社は1年に1度、
利益(もうけ)や財産がいくらあるのかを
明らかにしなければなりません。
なぜ明らかにする必要があるのか。
理由は2つあります。
- お店や会社の状況を取引先などに伝える
- 利益に対してかかる税金を計算する
上記の2点を行う必要があるため、
利益(もうけ)や財産を明らかにする必要かあるのです。
ものを買う、売る、お金を貸す、借りる…など、
日々お店や会社が行う活動を取引といいます。
この取引は、記録しておく必要があります。
この日々の取引を記録する手段を簿記といい、
この簿記によって、最終的な利益(もうけ)や財産を計算することができます。
帳簿に記入するので、簿記、というわけです。
簿記の役割は、
取引を記録し利益や財産を計算することです。
損益計算書と貸借対照表
簿記によって計算した利益(もうけ)や財産は、表にしてまとめます。
表には、以下の2種類があります。
…お店や会社がいくら使っていくらもうけたのか、いくら損したのかという
利益(または損失)の状況を明らかにした表
…現金や預金、借金などがいくらあるのかという、
お店や会社の財産の状況を明らかにした表
まとめると…
取引を勘定科目で記録する
取引の記録をする際、日記のように文章で記録すると
わかりにくくなってしまいます。
そこで、簿記では勘定科目という簡単な用語と金額を使って記録します。
この勘定科目と金額を使って取引を記録する手段が、仕訳です。
仕訳のルール3か条
仕訳には、大きく分けて3つのルールがあります。
例を交えて、みていきます。
仕訳のルール① 1つの取引を2つに分けて記入
200円の商品を買って現金を払った
という取引をしました。
この時の仕訳は
(商品) 200 (現金)200
となります。
仕訳のルールの一つ目は、
1つの取引を2つに分けて記入するということです。
先ほどの
「200円の商品を買って現金を払った」という問題を分解すると、
2つの取引があることがわかります。
商品をお店で買う
⇒商品が増える
⇒現金が減る
商品を買うという1つの取引を、
「商品が増えた」「現金が減った」の2つに分けます。
仕訳のルール② 5つの要素と左側、右側に分ける
勘定科目は、
- 資産
- 負債
- 純資産(資本)
- 収益
- 費用
の5つの要素(グループ)に分類されます。
その要素の勘定科目が増えたら左側に記入し、
減ったら右側に記入します。
資産
預金や現金、土地など一般的に財産といわれるものは、資産に分類されます。
資産が増えたら仕訳の左側に、減ったら仕訳の右側に記入します。
★資産は、あると嬉しいものと覚えておきましょう
◇資産
(資産の増加) △△ (資産の減少)△△
増えたら左↑ | 減ったら右↓ |
---|
先ほどの「商品200円を買い、現金を払った」という
取引について話を戻しますが、この取引は…
- 商品が増えて
- 現金が減っている
という2つに分けましたよね。
商品も現金も、お店の資産になります。
ですので、増えた資産(商品)を仕訳の左側に、
減った資産(現金)を右側に記入していきます。
よって、「商品200円を買い、現金を払った」時の仕訳は
(商品) 200 (現金) 200
となります。
負債
銀行からの借入金(借金)のように、
後日お金を支払わなければならない義務は、負債に分類されます。
負債は資産とは逆の要素なので、負債が増えたら仕訳の右側に、
減ったら仕訳の左側に記入します。
◇負債
(負債の減少)△△ (負債の増加)△△
減ったら左↓ | 増えたら右↑ |
---|
純資産(資本)
お店や会社を開店するにあたり、通常は店主が個人のお金をお店や会社が
活動するためのお金(元手)として出資します。
会社やお店の元手となるものは、純資産(資本)に分類されます。
純資産(資本)は、
増えたら仕訳の右側に、減ったら仕訳の左側に記入します。
◇純資産(資本)
(純資産の減少)△△ (純資産の増加)△△
減ったら左↓ | 増えたら右↑ |
---|
純資産(資本)は、資産と負債の差でもありますので、覚えておきましょう。
純資産(資本)=資産ー負債
収益
銀行にお金を預けていると利息がついて預金が増え、
商品をお客さんに売ると現金を受け取るので現金が増えます。
利息や売上のように資産が増える原因となるものは、収益に分類されます。
利息や売上はなぜ資産が増える原因になるかというと…
- 預金(資産)が増えたのは、利息を受け取ったから
- 現金(資産)が増えたのは、商品を売ったから
です。
収益は、増えたら(発生したら)仕訳の右側に、
減ったら(なくなったら)仕訳の左側に記入します。
※収益が減ったりなくなったりすることは、ほとんどありません。
(収益の消滅)△△ (収益の発生)△△
なくなったら左↓ | 発生したら右↑ |
---|
費用
商売をしていると、電気代や電話代など
お店や会社が活動するためにどうしても必要な支出があります。
お店や会社は、費用を使って収益を得ています。
この、お店や会社が活動するために必要な支出は費用に分類されます。
費用が増えたら(発生したら)仕訳の左側に、
減ったら(なくなったら)仕訳の右側に記入します。
◇費用
(費用の発生) △△ (費用の消滅)△△
※費用が減る(なくなる)ケースはほとんどありません。
発生したら左↑ | なくなったら右↓ |
---|
収益から費用を差し引いて、お店の利益を計算することができます。
収益ー費用=利益(損失)
※マイナスの場合は、利益ではなく損失になります。
仕訳のルール③ 仕訳の左側合計と右側合計は必ず一致!
仕訳のルールの3つ目は、
左側の合計金額と右側の合計金額は必ず一致するということです。
もし一致しなかったら、その仕訳は間違っているということになります。
ですので、一致しないときは間違っていないかしっかりと確認しましょう!
借方と貸方
今まで、「左側に記入」「右側に記入」など、
左側、右側という表現で説明してきましたが、
簿記では左側のことを借方、右側のことを貸方といいます。
よく使う言葉なので、必ず覚えておきましょう!
勘定と転記
仕訳をしたら、勘定科目ごとに金額を集計します。
勘定科目ごとに金額を集計する表を勘定口座といい、
仕訳から勘定口座に記入することを転記といいます。
この勘定口座は、ローマ字のTに形が似ているので、
T勘定、Tフォームともいいます。
たとえば、
(商品)200 (現金)200
この仕訳を転記する場合は…
借方の勘定科目が「商品」なので、
まず商品勘定の借方に200と記入します。
次に、貸方の勘定科目が「現金」なので、現金勘定の貸方に200と記入します。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました♪
次回も、お楽しみに…!