ユメノオト

ラジオライフ

ラジオのちょっとトクする話

商品売買(分記法と三分法)

f:id:jyumeno:20200114214448j:plain

 

みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、「分記法と三分法の商品売買」について書いていきたいと思います。

 

この記事はこんな方におすすめ!

  • 日商簿記3級の勉強をしている方
  • 簿記に興味がある方
  • 簿記の知識を基礎から身につけたい方

 

商品売買を処理する方法は2つある

 

商品売買について処理する方法には、分記法と三分法の2つがあります。

まず、分記法についてみていきましょう。

 

 

分記法とは?

 

商品を仕入れた時は、商品(資産)の増加または商品(資産)の減少として

仕入原価(商品を仕入れた時の金額)*1で処理します。

 

商品を売り上げた時の利益は、商品売買益(収益)で処理します。

 

分記法は、商品売買について

商品(資産)と商品売買益(収益)で処理する方法です。

 

商品を売り上げた時に、売価(売り上げた金額)を

仕入原価と利益(もうけ)に分けて記入するので、分記法と呼ばれています。

 

それでは、商品売買をどのように分記法で処理するのかをみていきましょう。

 

 

商品を仕入れた時の仕訳(分記法)

 

例題

ユメノ店は、ホワイト店から商品50円を仕入れ、代金は現金で支払った。

 

 

仕訳は、

(商品)  50   (現金)50

 

となります。

 

 

ここで、少し用語の解説をしたいと思います。

 

商品とは、雑貨屋さんにおける雑貨などのお店の売り物のことです。

自分のお店で売る商品を買ってくることを、「商品を仕入れる」といいます。

 

商品を仕入れるので、お店の商品(資産)が増えます

このことから、仕訳の借方に商品と記入することがわかりますね。

 

現金で支払ったので、資産は減少します。

よって、貸方には現金と記入します。

 

 

商品を売り上げた時の仕訳(分記法)

 

ここからは、商品を売り上げた時の仕訳をみていきます。

 

例題

ユメノ店は、先日50円で仕入れてきた商品をホワイト店に150円で売り上げ、

現金150円を受け取った。

 

 

この問題の仕訳を、一緒に考えていきましょう。

 

商品をお客さんに売ることを、「商品を売り上げる」といいます。

ユメノ店はホワイト店に商品を売り上げた代わりに、現金150円を受け取っています。

 

つまり、お店の現金(資産)が増えるので借方に現金と記入します。

商品を売り上げた時の利益は商品売買益で処理するので…

 

仕訳は、

 

(現 金)150   (商 品)50

         (商品売買益)100

 

となります。

 

この仕訳をさらに詳しく見ていくと…

 

商品を売ったのでお店の商品(資産)が減っています

このことから、貸方に商品と記入します。

 

50円で仕入れた商品を売っているので、金額は50円です。

 

ですので、まずは

 

(現金)150    (商品)50

 

という仕訳になります。

 

ですが、仕訳を見ると左側と右側の金額が一致していません

 

この差額100円(150円-50円)は、

50円のものを150円で売り上げたために生じたもので、お店の利益となります。

 

この100円は、商品売買益という収益の勘定科目で処理します。

 

復習

収益が発生したときは、貸方に記入

 

 

例題の解答は、

(現金)150   (商品)50

        (商品売買益)100

 

 

となります。

 

三分法は3つの勘定科目で処理する

 

三分法とは?

 

三分法とは、商品売買について

仕入(費用)、売上(収益)、繰越商品(資産)

3つの勘定科目で処理する方法のことです。

 

商品を仕入れた時の仕訳(三分法)

 

三分法では、

商品を仕入れた時、仕入(費用)の勘定科目で処理します。

 

 

例題

ユメノ店は、仕入先ホワイト店から商品100円を仕入れ、代金は現金で支払った。

ただし、三分法で処理するものとする。

 

 仕入先という言葉が出てきたので、少し用語の説明をします。

仕入先は、商品を仕入れてくる会社やお店、問屋や市場などを指します。

 

 

「三分法で処理する」と書いてあるので、

もちろん三分法で処理しなければいけません。

 

 

利益(もうけ)を得るために商品を仕入れるので、仕入は費用になります。

費用が発生したときは、借方に記入、でしたね。

 

復習

費用が発生したら、借方に記入

 

 

 

商品を売り上げた時の仕訳(三分法)

 

商品を売り上げた時、三分法では売上(収益)の勘定科目で処理するので、

貸方に売上と記入します。

 

 

復習

収益が発生したら、貸方に記入

 

 

この知識を使って、例題を解いてみましょう!

 

 

例題

ユメノ店は、100円で仕入れた商品を得意先カグヤ店に200円で売り上げ、

代金は現金で受け取った。なお、この取引は三分法で処理したものとする。

 

例題の仕訳は…

(現金)200    (売上)200

 

となりますね♪

 

用語解説

 得意先…商品を買ってくれているお店や会社、お客さんのことです。

     継続的にたくさん買ってくれる人のことを指します。

     上の例題では、カグヤ店のことですね。

 

 

分記法と三分法の違い

 

分記法では、商品を売り上げた時に

そのつど商品の仕入れ原価と売価から商品売買益を計算します。

 

 

例)分記法による仕訳

 

(現 金)200    (商 品)50

         (商品売買益)150

 

 

一方、三分法では売り上げた時は売価で売上(収益)を計上するだけなので、

手間がかからないというメリットがあります。

 

例)三分法による仕訳

 

(現金)200    (売上)200

 

 

貸方、借方ともに売価で記入するから、楽!

 

3級では、三分法での出題が大半なので、三分法を前提に話を進めていきますよ!

 

つまり…

 

で処理していくことになります。

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

次回もお楽しみに…♪

 

 

 

*1:仕入原価は、単に「原価」ということもある