ユメノオト

ラジオライフ

ラジオのちょっとトクする話

自分会議の進め方ー実践編ー②

f:id:jyumeno:20191201164919p:plain

 

みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です。

 

 

 

前回は、自分会議実践編①と題して、自分会議の進め方をお伝えしてきましたが

今回は、自分会議の進め方-実践編ー②です!

 

STEP1~4までは前回お伝えしているので、

今回はSTEP5~7までを順番にお伝えしていこうと思います!

 

STEP5 客観性の確保

 

時間をおいてきちんと寝かせる

STEP1~4を行うと、自分の頭がどのような構造になっているかを

把握できるようになり、視野を広げることができるようになります。

 

次に行うのは、何もしないことです。

STEPを進めるのではなく、いったん時間を置いてみましょう

 

常に1つのことばかりを考えていると、無意識のうちに考えが狭くなってしまったり、冷静な目線を持つことができなくなることがあるからです。

 

STEP1~4を行った上で、時間をしっかり置きましょう

 

時間をあけることで、もう一度作業に取り掛かるときには

頭がリフレッシュしているため、より客観的な作業に取り組めます。

 

STEP1~4を行っていた時には気付かなかったヌケモレにも気付けるようになりますよ。

 

時間を置くのは、2~3回程度が目安です。

 

時間を置いている間は、他のやるべきことに集中しましょう。

 

そう考えると…

 

1回目はSTEP1~4を行い時間を置いた上で、

より考えを進める日として2回目を設定します。

 

この2回を1セットと考えましょう。

 

2回目には、これからSTEP6以降に出てくる行程を実行して

更に思考を深めていけるようにしましょう!

 

セレンディピティが起きる瞬間

 

ある1つのことを集中して考えた後、全く別のことをしている時に

有益な情報を得たり、ふとした瞬間に答えが浮かんだりすることは、ありませんか?

 

それはまさしく、セレンディピティです。

 

セレンディピティとは、

求めずして思わぬ発見をする能力のこと。

 

セレンディピティは「計画的偶然性」と訳されることが多く、

その意味を解釈すると、「計画された偶然」となり、

ただの偶然ではないことがわかります。

 

計画された偶然

   ↓ 深掘りすると…

  • 日頃からの課題意識
  • 日頃からの行動

 

によって潜在的情報感度が高くなり、気付く力が強化されている状態

 

つまり、無意識の意識が、目の前で起きる事象に意味を与えるのです。

 

STEP1~4のプロセスを経ることは、

自分が考えているテーマに関するアンテナを立てることにつながり、

情報感度が自ずと高くなっていきます。

 

雑誌を読んでいたり、ウェブサイトを眺めていたりする時に、

五感から入ってくる情報をもとに、

 

  • 自分が考えていたことはこういうことだったのか
  • こういったことも考えるべきかも

と、瞬間的に問題が解決したりひらめきを得ることになります。

 

しかし、STEP1~4のプロセスを行った直後は、まだ頭の中が熱い状態のままです。

 

数日間の時間を置いて、

忘れるようで忘れていない潜在化している状態の方が、

一気に視界が広がることがあります。

 

考えていることを寝かせている間は、自分がやらなければならないことや

他にも考えなければならないことに向き合いましょう。

 

全く別の作業を行っていると文脈の違う内なる言葉が生まれることになるので、

自ずと刺激を受けることになります。

 

この刺激が、1つのことに集中して凝り固まってしまった思考へと

影響する可能性も多大にあります。

 

急ぐからこそ、時間を置いて考えを寝かせることも重要だということを

忘れないでくださいね!

 

STEP6 逆転の発想

 

先入観は自分の常識

 

STEP6では、「真逆を考える」作業をします。

 

STEP1~4では、自分の頭の中に浮かんだ内なる言葉を可視化した上で、

考えを広げたり深めたりしましたよね。

 

ですが、これはあくまでも自分の常識の範囲内でしかありません。

 

そのため、真逆を考えることで

自分の常識では考えないこと考えられなかったこと

考えが及ばないことへ思いを馳せることができます。

 

自分が持っている常識は、

自分の世界における常識に過ぎません。

他人の常識とはズレが生じています。

 

自分の常識は、

自分が育ってきた環境における常識でしかなく、

他人にとっては非常識であり、先入観であることが多いです。

 

つまり、真逆を考えることは

自分の常識や先入観から抜け出すことにつながり、

別の世界へと考えを広げていくことです。

 

逆転の発想をするということは、

今までの自分の延長線上にないことを考えるプロセスです。

 

真逆のバリエーション

 

真逆のことを考えるというのは、

どういうことなのでしょうか。

 

真逆=否定   と捉える方もいらっしゃるかもしれませんね。

ですが、真逆は否定だけとは限りません。

 

真逆には、以下の3つのバリエーションがあります。

順に見ていきましょう。

 

1 否定としての真逆

 

最もわかりやすい真逆の形です。

「〜ではないもの」を見つけていけばいいのて、すぐわかりますね。

 

できる⇔できない

やりたい⇔やりたくない

強み⇔弱み                

                                          など

 

 

2 意味としての真逆

 

否定ではなく、相対する意味を持つ方向へと

考えを進めます。

 

否定を反対語と仮定すると、

意味としての真逆は対義語となります。

 

やりたい⇔やらなければならない

希望⇔不安

本音⇔建前

                                          など

 

3 人称としての真逆

 

誰の視点から物事を考えているのかを広げていきます。

自分本位な考えから抜け出すために効果的な真逆の使い方です。

 

知っている人⇔まだ出会ってない人

主観⇔客観

味方⇔敵

                                           など

 

以上の3種類の真逆へと考えを広げることで、

自分という視点では考えられなかった可能性を探ることにつながります。

 

強制的に自分の思考の壁を乗り越えて、

新しい発想を生み出せるようになりますよ。

 

手を動かしながら書き出すことで、内なる言葉を磨くトレーニングになり、

思考の柔軟性とともに、考えの幅や思考の多様性を

自分の中へ取り込むことにつながっていきますよ!

 

新しい方向性(横のライン)が生まれたら、

縦のラインへと思考を深めていけばいいんです。

 

常に「広げる」と「深める」を繰り返すことで、

内なる言葉の解像度も語彙力も密度が高まっていきます。

 

「自分がこれからどのように生きていきたいか」を例に

真逆を考えてみると、以下のことが挙げられます。

 

仕事で成功する⇔成功ではなく、いい仕事をする

世の中をあっと言わせたい⇔1人1人に寄り添う仕事をする

自分磨きを怠らない⇔仕事で自分を磨く

                                                                         など

 

 

 

1 否定としての真逆

2 意味としての真逆

3 人称としての真逆

 

 

を用いることで、思考は確実に広がっていきます。

 

 

 

STEP7 複眼思考

違う人の視点から考える

 

自分の常識や先入観を疑い真逆を考えることができたら、

今度は様々な人の立場になって考えていきます。

 

特定の誰かを思い浮かべることで、

その人になりきって、課題や物事をどう考えるかを想定してみましょう。

 

「特定の誰か」は、取引先の相手でも、自分が今向かい合っている相手でも

かまいません。憧れの人、でもいいと思います。

 

もちろん、対象そのものになりきることはできませんが、

なりきろうとすることで、考える幅をさらに広げることができます。

ぜひ、皆さんの想像力を働かせてみてください!

 

このプロセスを行うことで、自分だけの視点ではない

複眼的な視点で物事を捉えられるようになります。

 

ここでは、具体的な人物を思い浮かべながら行ってみましょう。

 

人間関係や恋人との関係なら…

その相手になりきって、相手の頭の中に浮かんでくる内なる言葉を

掴み取るようにすればOK!

 

仕事のことなら…

自分の上司や部下、同僚、クライアントや取引先の人を想像してみると良いですね。

彼らが、何を考えながら働いているかに考えを巡らせてみましょう。

 

自分の将来のことについてなら…

家族のことや、これから出会うかもしれない最愛の人を想定すれば、

考えはどんどん膨らんでいきますよね。

 

STEP7の複眼視点を行うことで、

自分自身の内なる言葉の中に、自分以外の内なる言葉が追加されることになり、

より広く物事を考えられるようになりますよ。

 

6つの壁から、自分を解き放つ

物事の捉え方は、人によって大きく変わります。

 

「自分のかなでは正しい」と思っている状態でしかないので、

自分以外の誰かの視点で考えることで、

思考や考えの多様性(人によっていろいろな考え方があること)を

受け入れることが大切です。

 

人は知らず知らずのうちに様々な壁に囲まれて、自分の考えを制限

してしまっています。

 

その壁には、6つの種類があります。

 

  • 1. 常識の壁
  • 2. 仕事モードの壁
  • 3. 専門性の壁
  • 4. 時間の壁
  • 5. 前例の壁
  • 6. 苦手意識の壁

 

順に説明していきます。

 

1. 常識の壁

  自分自身の中にある常識(先入観)が、思考を狭めてしまう

 

2. 仕事モードの壁

  「仕事だから」と考え、本音が出る余地がなくなってしまう

 

3. 専門性の壁

  専門性という武器を用いて、課題を解決しようとしてしまう

 

4. 時間の壁

  時間がなくなることで焦ってしまい、考えることに集中できなくなってしまう

 

5. 前例の壁

  過去の経験から、「おそらくこうなるだろう」と推測してしまう

 

6. 苦手意識の壁

  苦手というレッテルを貼ることで、考えが委縮してしまう

 

 

この6つの壁は、全て「自分という壁」であることがわかります。

つまり、人は常に自分という壁の中でしか物事を考えていない状態だということです。

 

その壁を乗り越えるためには、他人の視点から考えることが最も効果的です。

 

自分という壁を越えると、それまでの自分では

考えも及ばなかった思考や発想に巡り合うことになります。

 

視点を変えることに慣れてくると、自ずと自分自身の視野も広くなります。

内なる言葉の語彙力も向上し、外に言葉が強化されていきます。

 

そのためにも、まずは自分が今「自分という壁」の中にいることを

意識することから始めましょう。

 

この事実に気付かないでいると、

「自分が考えていることは正しいに決まっている」と

自分本位で排他的な感情を持ってしまうことになるので、注意しましょう。

 

コミュニケーションは、言葉を投げかける側と受け取る側が互いに

協力することで成り立っています。

自分の考えていることを伝えればそのまま伝わる、ということにはなりません。

 

何度も繰り返しますが、自分の常識は相手の非常識

自分の常識という前提をいかに捨て去るかが、

コミュニケーションの効率を高めることにつながります。

 

この広い世の中には、多くの人が存在しています。

人の数だけいろいろな考え方があります。

 

一番重要なのは、自分自身の考え方です。

ですので、自分の頭の中に浮かぶ内なる言葉と真剣に向き合って、一言一言を

紙(ふせん)に1枚1枚、書き出していきましょう。

 

自分のことがある程度把握できるようになったら、

他者が何を思うのかにまで想像力を働かせながら、

自分の中に取り込んでいきましょう!

 

正しく思考を進ませる自分会議の進め方ー実践編ー、STEP1~7のプロセスは

これにて終了です!

 

 

皆さん、お疲れさまでした!

 

自分会議を取り入れれば、世界が変わること間違いナシ!

ぜひ、習慣化していってくださいね!

 

ちなみに…私はこの自分会議を行うようになってからは、

思ったことを言葉にできるようになってきました。

自分でも、「あれっ?」と思うほどです。

少し時間がかかることもありますが…、

文章を書くにしても言葉で伝えるにしても、しっかりと言葉にできていて驚きました。

 

効果てきめんです!!

 

 

 

長くなりましたが、

お読みくださり、ありがとうございました。

 

次回もお楽しみに…♪