試算表の作成
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回からは、「試算表」について書いていきますよ♪
日々の取引や転記の際には、間違えのないように注意して記入していますが
取引が増えてくると心配になってしまいます。
そこで、仕訳や転記ミスをチェックするために
定期的に試算表を作ることにしました。
どのように記入していくのか、例題をもとに一緒に考えていきましょう!
例題
2月の取引を転記した総勘定元帳は次の通りである。
現金 | |||||
2/1 | 前月繰越 | 200 | 2/26 | 買掛金 | 110 |
2/24 | 売掛金 | 150 | |||
資本金 | |||||
2/1 | 前月繰越 | 250 |
売掛金 | |||||
2/1 | 前月繰越 | 120 | 2/25 | 現金 | 150 |
2/6 | 売上 | 200 |
買掛金 | |||||
2/18 | 仕入 | 10 | 2/1 | 前月繰越 | 70 |
2/26 | 現金 | 110 | 2/3 | 仕入 | 100 |
2/15 | 仕入 | 80 |
売上 | |||||
2/6 | 売掛金 | 200 |
仕入 | |||||
2/3 | 買掛金 | 100 | 2/18 | 買掛金 | 10 |
2/15 | 買掛金 | 80 |
※2月1日時点の残高(前月繰越)
現金:200円 売掛金:120円買掛金:70円資本金:250円
試算表で仕訳や転記が正しいかをチェックしよう!
お店は、日々の取引が正確に仕訳されて、総勘定元帳に転記されているかを
定期的に確認しなければなりません。
帳簿をもとにもうけや財産を計算するので帳簿の記入が正しくないといけないのです。
そこで、月末や期末(決算日)において試算表という表を作成して
仕訳や転記が正しく記入されているかどうかを確認します。
試算表には、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類があります。
合計試算表の作成
合計試算表には、総勘定元帳の勘定口座ごとに
借方合計と貸方合計を集計していきます。
例題の総勘定元帳の現金勘定を見てみましょう。
借方合計は350円(200円+150円)、貸方合計は110円となっていますね。
したがって、合計試算表の現金の欄には、次のように記入します。
合計試算表
借方合計 | 勘定科目 | 貸方合計 |
350 | 現金 | 110 |
同様に他の勘定科目欄も埋めていきます。
合計試算表
借方合計 |
勘定科目 | 貸方合計 |
350 | 現金 | 110 |
320 | 売掛金 | 150 |
120 | 買掛金 | 250 |
資本金 | 250 | |
売上 | 200 | |
180 | 仕入 | 10 |
970 | 970 |
合計は必ず一致します。
一致しなければ、仕訳か転記を間違えているので、確認しましょう!
残高試算表の作成
残高試算表には、総勘定元帳の勘定口座ごとに残高を集計していきます。
例題の現金勘定の借方合計は350円、貸方合計は110円なので
残高240円(350円-110円)を借方に記入します。
残高試算表
借方残高 | 勘定科目 | 貸方残高 |
240 | 現金 |
同様に、他の勘定科目欄も埋めていきます。
借方残高 | 勘定科目 | 貸方残高 |
240 | 現金 | |
170 | 売掛金 | |
買掛金 | 130 | |
資本金 | 250 | |
売上 | 200 | |
170 | 仕入 | |
580 | 580 |
合計残高試算表の作成
合計残高試算表は、合計試算表と残高試算表を合わせた試算表で、
次のような形式になっています。
合計残高試算表
借方残高 | 借方合計 | 勘定科目 | 貸方合計 | 貸方残高 |
240 | 350 | 現金 | 110 | |
170 | 320 | 売掛金 | 150 | |
120 | 買掛金 | 250 | 130 | |
資本金 | 250 | 250 | ||
売上 | 200 | 200 | ||
170 | 180 | 仕入 | 10 | |
580 | 970 | 970 | 580 |
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
試算表についてはお分かりいただけましたか?
理解できていれば得点源になるので、確実に得点できるようにしましょう!!
次回もお楽しみに…♪