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ストレスによる健康障害のメカニズム

 

みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、「ストレスが健康に及ぼす影響について」書いていきたいと思います!

 

この記事はこんな方におすすめ!

 

ストレッサーが及ぼす影響

 

人がストレッサーに直面すると、今までの経験に照らし合わせて、

苦痛や負担の度合いが大脳皮質で認知され、評価されます。

 

この情報は大脳辺縁系へと伝達され、不安や不満などの感情を引き起こし、

ストレッサーやストレス反応を軽減するための行動も引き起こします。

 

 

ストレス病のしくみ

 

上で述べた不安や不満などの感情を引き起こすのが、

脳内のアドレナリンやノルアドレナリンドーパミンセロトニンなどの

神経伝達物質です。

 

神経伝達物質は、不安や抑うつ気分、意欲、活動性などと関連しています。

この神経伝達物質の生成や伝達が阻害されると、

うつ病や不安障害などのメンタルヘルス不調が起こります

 

 

さらに、大脳辺縁系神経細胞の興奮は視床下部に伝えられて

自律神経系・内分泌系・免疫系の諸反応(ストレス反応)を引き起こします。

 

この自律神経系・内分泌系・免疫系は、

通常の身体活動を維持し、生体のバランスを保つための系統です。

 

強いストレスや持続的な慢性ストレスがかかると、

自律神経系・内分泌系の機能が過活発な状態になり、免疫系が抑制されます。

 

 

すると、身体のバランスを保つことができなくなり、

過労、睡眠不足、心理的な葛藤などのストレスが続くと感冒にかかったりする

などの健康障害が発生します。

 

これが、ストレス病(ストレス関連疾患)にかかるしくみです。

 

 

 

重要!自律神経系と健康障害

 

自律神経系は、不安になった時に動悸がする、落ち込んだ時に食欲はなくなる、など

感情(心)と身体を結ぶ働きをするものでもあります。

 

自律神経系には、交感神経副交感神経があり、

身体の諸器官はこの両方の支配を受けています。

 

強いストレッサーに直面すると交感神経系が優位となり、

アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が増え、

心拍数・呼吸数が増えて血圧も上昇し、体は臨戦モードになります。

 

逆に、副交感神経が優位になると、

心拍数・呼吸数は減少して血圧も下がり、休息モードになります。

 

 

ストレスが長く続くと、この交感神経と副交感神経の切り替えが

スムーズにいかなくなります。

 

体は常に緊張状態が続くことになり、ストレス病になってしまうのです。

 

 

まとめ

◎ストレスを受けると、インスリンの抵抗性は増加する

 

◎ストレッサーに直面すると、今までの経験をもとに

 負担の大きさや苦痛の程度が大脳皮質で判断される

 

◎立腹した時に動悸がしたり、気分が沈んだ時に食欲がなかったりするのは

 感情や身体と自律神経の機能が関連している

 

◎自律神経系では、強いストレッサーに直面すると交感神経が優位になる

 

◎ストレス反応が強くなり症状として固定すると、慢性の睡眠障害

 高血圧症などのストレス関連疾患になる