産業ストレスとは
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、「産業ストレス」についてお話したいと思います。
この記事はこんな方におすすめ!
職業性ストレスの特徴
現代の産業社会は、グローバル化やIT・技術革新の進展など
構造変化を伴う急激な変化に見舞われています。
これらに対応するため、企業はリストラや成果主義を導入し
人事制度改革を進めてきました。
しかし労働環境の変化は労働者のストレスを増加させることとなり、
メンタルヘルス不調者も増加しています。
特に職業性ストレスは、
研究開発部門、システムエンジニア、企画部門や営業販売部門などで
増加する傾向にあります。
また、近年ではパワハラ・セクハラ・マタハラなどが大きなストレスとして
社会的にも関心が高まっています。
職業性ストレスモデル
職業性ストレスモデルにはいくつか種類がありますが、
米国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が提唱した
職業性ストレスモデルによると、
「職場のストレッサー」がストレス反応を引き起こし、さらに
「仕事以外の要因」「個人要因」「緩衝要因」が影響を与え、
個人のストレス耐性の限界を超えた時、
何らかの健康障害、すなわち疾病が発生すると考えられています。
職業性ストレスモデルの各項目内
職場のストレッサー |
職場の人間関係、長時間かつ過重な労働、 過重なノルマ・責任、仕事の適性や将来への不安、知識不足や経験不足からくる不安、 |
ストレス反応 |
ストレッサーによって引き起こされる反応。 |
疾病 |
心筋梗塞などの脳・心血管障害、過労死、 過労自殺など |
個人要因 | 年齢、性別、性格、職種、結婚生活の状況、雇用保障期間、自己評価など |
仕事以外の要因 | 家庭、地域社会、個人的な出来事など |
緩衝要因 |
ストレスをやわらげたり、 健康障害の発生を防ぐもの。 社会的支援などがこれにあたる。 |
このモデルは、職場のメンタルヘルス対策を進めるうえでも参考になります。
たとえば…
管理監督者は職場のストレッサーを減らし、緩衝要因を増やすことで
従業員のメンタルヘルス不調を予防することができる、ということになります。
まとめ
◎NIOSHの職業性ストレスモデルは、
家族などの仕事以外の要因や性別・年齢などの個人要因、
社会的支援などの緩衝要因なども取り入れられている
◎年功制や終身雇用制の廃止、成果主義の導入などの労働環境の変化は、
労働者のストレスを増加させている
◎NIOSHの職業性ストレスモデルでは、
上司や同僚など周囲からの社会的支援はストレスを和らげ、
健康障害の発生を防ぐ緩衝要因となる
◎企業間競争の激化に伴い、特に研究開発、システムエンジニア、
企画、販売部門で職業性ストレスが増加している