ユメノオト

ラジオライフ

ラジオのちょっとトクする話

日本は、LGBTにとって住みにくい国なのか

f:id:jyumeno:20200209181531j:plain


みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

 

私は最近、子育てメディア記事をホームページで読むことが

日課になりつつあります。

 

それらの記事を読んで感じたことや思ったことを書いていきたいと思い、

株式会社 ネクストビートの子育てメディア、KIDSNA(キズナ)の記事

(KIDSNA編集部の連載企画〔学校では教えてくれない〕婚姻の自由) の

記事を参考に執筆させていただきましたので、ご了承いただければと思います。

 

 

 

今回は、LGBTについて書いていこうと思います。

 

 

LGBTとは?

 

LGBTとは、

 

Lesbian…レズビアン:女性同性愛者

Gay…ゲイ:男性同性愛者

Bisexual…バイセクシャル両性愛

Transgender…トランスジェンダー:性別越境者     の

 

頭文字を取った単語で、セクシャルマイノリティ(性的少数者)の総称です。

 

 

遅れる認知が日本を多様性から遠ざける

 

日本では、同性の結婚は認められていません。

これは、世界主要先進7ヵ国(G7)の中で日本だけなんです。

 

皆さんは、ご存知でしたか?

私自身、この事実を初めて知って驚きました。

 

 

全国で広がりを見せるパートナーシップ制度

 

パートナーシップ制度は、同性のカップルを証明する制度です。

地方自治体が独自の証明書を発行しています。

 

2015年の東京都渋谷区を皮切りに、全国に広がっているパートナーシップ制度。

しかし、このパートナーシップ制度には、大きな課題があります。

 

 

証明はできても、結婚はできない

 

パートナーシップ制度の課題となるのは、法律で結婚できないということです。

LGBTが直面する課題は、パートナーやその子供に重くのしかかります。

 

法律で結婚できないということは、

パートナーや子供が、結婚した家族に与えられている

 

法的保護

税金、社会保障上の権利

給料             から解除される

 

 

ことを意味します。

 

 

結婚した家族に与えられるものが、

LGBTのパートナーや子供には保証されないということになります。

 

これでは、パートナーや子供の負担は増える一方です。

 

法律で結婚できないことが一番の課題だと思いますが、

現在のパートナーシップ制度では、

LGBTの認知に制限がかかっているように思います。

 

周りの認知は不可欠なことは、いうまでもありません。

認知が広がっていけば、法的整備がされるかもしれませんね。

ただ、そこに辿り着くまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

 

世界ではLGBTの認知や理解が大きく進んでいます。

 

 

 

LGBTが最も住みやすいのはオランダ

 

同性婚が認められている国・地域をまとめると、以下のようになります。

 2001年  オランダ
2003年 ベルギー
2005年 カナダ、スペインなど
2006年 南アフリカ
2009年 スウェーデンなど
2010年 アイスランドなど
2012年 デンマーク
2013年 ブラジル、フランスなど
2014年 英国(北アイルランドを除く)
2015年 米国など
2016年 コロンビア
2017年 オーストラリアなど
2019年 台湾など

 

 

 

上の表を見ても、日本が同性婚が認められていないのはわかりますよね。

 

なぜ認められていないのかは、「法律で認められていないから」ですが、

それ以外にも理由がある気がします。

 

どうしても、「異性を好きになるのが当たり前」という前提を

持っている人が多いからだと私は思います。

 

大半の人は、そうかもしれません。

でも、同性を好きになる可能性はゼロではないと思います。

 

 

「素敵だなあ」という憧れが、愛になることもある。

 

中学生や高校生の時に、同性の先輩に憧れを抱いた経験、ありませんか?

私も同性の先輩のあこがれが強かった時期が、ありました。

 

きっと、その延長線上にあるのが、「愛」なのではないかと思うんです。

 

相手を想う気持ちがあれば、性別は関係ない。

そう思う私は、単純なのでしょうか。

 

 

LGBTの住みやすさランキングでは、住みにくさが住みやすさを上回った日本

 

LGBTの住みやすさランキング

 1位  オランダ
2位 アイスランド
3位 カナダ
4位 スペイン
5位 イギリス
12位 アメリ
21位 フランス
50位 日本

 

 

オランダはLGBTに優しい国で、多様性を認めています。

 

一方で、日本は50位と順位も低く

「住みにくい」が「住みやすい」を上回っています

 

異性を好きになるのが当たり前という考えが根強く残っているので、

周囲に認められず、カミングアウトもできないのが現状です。

 

周囲の人がLGBTを認めて受け入れられるようになれば、

住みやすい日本になっていくのではないでしょうか。

 

社会全体が、「愛に性別は関係ない」という考え方にシフトすべきだと

私は考えているのですが、現実はそうはいかないのが現状です。

 

 

葛藤から逃れられないLGBT

 

同性の結婚が法的に認められていない日本ですが、

芸能人や著名人が自身のセクシュアリティを公表するように

なったことからもわかるように、近年はLGBTへの認知が高まってきています。

 

 

しかし、課題は山積みです。

 

・両親や友人など、周囲に理解されずに苦しむ

・学校、職場でのいじめや差別

性的指向性自認を本人の同意なしに第三者に暴露⇒アウティングの被害

 

 

同性を好きになるのは、「異常」なのか?

 

異性を好きになるのが当たり前という考えが根強い日本。

 

では、異性を好きになるのが「普通」でそれ以外は「異常」なのか?

 

私は、そんなことはないと考えています。

「愛する」ことに、年齢も性別も国籍も関係ない。

それが真実の愛であれば、貫き通すべきだと思います。

周囲からの反対で悩んで信念を曲げることだけはしてほしくないなと、そう思います。

 

「異性を好きになるのが普通」という考えが浸透している弊害として、

いじめや差別、アウティングの被害が出始めている、ということなんですね。

 

 

この弊害をなくしていくためにも、

 

LGBTへの差別をなくす

LGBTの認知を広げる      ことが大切になってきます。

 

 

具体的には、

学校教育で多様性やLGBTへの理解を深めることができれば、

LGBTが直面する苦しみも少しは減るのではないかと思っています。

 

 カリキュラムに組み込むとなると、色々と手間がかかるので

実現化は難しいかもしれませんが、学校で学ぶことで

いろいろな物の見方ができるようになれば、

子供がより成長できるのではないかと考えています。

 

私が通っていた中学・高校では、

頭の良い子達が選ばれたコース・科があって、

その子たちのコースには

海外に実際に行っていろんな国の人と話すカリキュラムが組み込まれています。

ただの修学旅行ならぬ海外旅行…ではなく、

海外の人と実際に英語でコミュニケーションを取ったり、

異文化を学んだりするそうです。

 

もちろん、英語しか話すことはできないのでかなり力はつくと思います。

 

 

これに似たようなカリキュラム、例えば

海外の人たちと触れ合う機会を作ったり、実際にコミュニケーションを取ったり、

LGBTの家族と話したり、多様性に触れるようなカリキュラムも少し組み込めば

理解は深まるのではないかと思いました。

 

 

みなさんは、どう思いますか?

 

 

 

増加するLGBT

 

LGBTやその他のセクシュアリティを持つ人々の人口は、

 

2015年: 7.6%

 

2018年: 8.9%               と、

 

3年間で1.3%増加しています。

これは、左利きの割合とほぼ同じです。

 

 

 

SOGI(ソジ)という新概念

 

SOGIとは?

 

最近はLGBTという特定の性的少数者という見方ではなく、

皆それぞれにある性的指向性自認だという見方になってきています。

 

男女の垣根を越えて全ての人が当事者となり、

自分らしいセクシュアリティを生きていくことが

当たり前の社会が目指されていく。

 

それが、SOGIという新しい概念です。

 

そんな社会が実現できたら、

LGBTの人たちの苦しみもなくなっていくのではないでしょうか。

 

そんな日が、一日でも早く来ることを

願わずにはいられません。

 

 

共存するマイノリティ

 

法の整備がされていない日本では、

まだまだLGBTに対する社会的な認知や偏見・差別があります。

 

ですが、セクシュアルマイノリティやその家族は

社会の中に存在しています。

 

セクシュアルマイノリティとどのように共存していくのか、

LGBTの認知をどう広げていくか、

また、差別、偏見をどうなくしていくのかが

今後の大きな課題になります。

 

法の整備も、重要な課題です。

 

皆が住みやすい社会が、理想ですよね。

 

 

あなたは「普通」を教えていませんか?

 

LGBTの話からは少し逸れてしまうかもしれませんが、

ここからは少し「子育て」について書いていこうと思います。

 

 

LGBTに直面した子供はどうなるのか、ということです。

 

自分がLGBTで、パートナーと子育てをしている。

そんな状況だったら、あなたはどんな「子育て」をしますか?

 

子供が幼少期の頃は、上手く取り繕うことはできるかもしれません。

ですが、大きくなるにつれて直面しなければならない課題は

見えてくるはずです。

 

そんな時あなたは、どうしますか?

 

 

教えてはいけない、普通のこと

 

 

大切なのは

・他者との違いを当たり前のこととして受け入れられるか

子供に「普通」を教えていないか

 

ということです。

 

 

 

子供に「普通」を教えるとはどういうことか

 

子供に「普通」を教えるとは、どういうことを指すのでしょうか。

 

「普通を教える」とは、

父親がいて母親がいるのは「普通」と教えることです。

 

異性と交際して結婚して、子供が産まれる。

そして、父親と母親が子育てをする。

 

それは、当たり前のようで当たり前ではないと思っています

 

離婚率の高い日本。

病気や何らかの事情で親を失った子供も、少なくないはずです。

シングルマザー、シングルファザーも珍しくはありません。

 

父親、または母親がいない子供や

両親がいない子供も、います。

 

親の温もりを知らない子供だって、世の中にはたくさんいます。

 

でも、その子たちはそういう環境で生きてきて

「これが当たり前」という世界を生きている。

 

だから、「父親・母親がいて当たり前」という考えはないんです。

 

自分が持っていないものを見ると、誰でも羨ましくなります。

それが「家族の温もり」なら、尚更のことです。

 

世の中のたくさんの人の常識を、普通を、

当たり前だと教えてはいけない。

 

それは、狭まった視界でしか世界を見ることができなくなってしまうからです。

 

LGBTに対しても、そうです。

他者と違うのは、決して特別なことではありません。

他者との違いを「個性」として捉えることが大切だと、私は思います。

 

世の中にはいろんな人がいて、いろいろな考え方がある、

いろんな価値観を認め合えば、皆笑って暮らせます。

 

そうは思いませんか?

 

 

普通の形にとらわれない、多様性という生き方

 

 

性別やセクシュアリティは、

その人の一つの側面に過ぎません。

 

法律では認められていなくとも、

多様な価値観や文化を持つ人たちは同じ社会で生き、暮らしています。

 

恋愛や家族の「普通」の形と囚われる必要は、全くない。

子供たちには、いろいろな幸せがあることを知った上で、

成長していってほしいと思います。

 

「幸せの多様性」という、

型にはまらない自由な生き方を味方につけた子供は、

これからの多様性の時代に羽ばたいていけるのではないかと、

そう思うのです。

 

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

今後も、思ったことや考えたことを発信していければと

思っていますので、よろしくお願いします!

 

次回も、お楽しみに…♪