《日商3級》試算表の解き方②

みなさん、こんばんは。

愛原夢音です♪

f:id:jyumeno:20200211140818j:plain

今回は、前回に引き続き試算表の解き方について書いていきます。

各取引の仕訳と転記
Tフォームから試算表に記入
Tフォームから掛明細表に記入

今回は2つ目の解き方を取り上げます。

取引が日付順に与えられるパターンの試算表を解けるようになりましょう！

例題

次の資料から合計残高試算表と売掛金明細表を完成させなさい。

なお、11月28日現在の合計試算表は、合計残高試算表に示した通りである。

［資料］ 11月29日と30日の取引

※売上げと仕入れは掛けで行っている

29日仕入:　函館商店 100円　　　　　青森商店 150円

　福岡商店の売掛金200円が当座預金口座に入金された。

30日売上:　福岡商店 400円　　　　長崎商店 300円

　青森商店の買掛金90円を振り出して支払った。

借方残高	借方合計		勘定科目	貸方合計		貸方残高
11月30日現在	11月30日現在	11月28日現在		11月28日現在	11月30日現在	11月30日現在
		2,000	当座預金	500
		1,400	売掛金	400
		400	買掛金	1,000
			資本金	1,600
		300	売上	1,500
		1,000	仕入	100
		5,100		5,100

	売掛金明細表
	11月28日	11月30日
福岡商店	600
長崎商店	400
	1,000

各取引の仕訳と転記

11月29日と30日の取引から仕訳を作成し、Tフォームに転記していきます。

転記が全て終わったら、勘定口座ごとに借方合計と貸方合計を計算します。

売掛金明細表は得意先ごとの売掛金の残高を、

買掛金明細表は仕入先ごとの買掛金の残高を記入する表です。

売掛金明細表や買掛金明細表も作成するときには、

売掛金または買掛金の近くに得意先または仕入先ごとのTフォームも作成し、

Tフォームにも記入します。

例題では売掛金明細表のみ作成するので、売掛金のみ商店名を書いておきます。

仕訳をすると、次のようになります。

29日（仕入） 100 　　　（買掛金） 100

　　（仕入）150　　　　（買掛金）150　

　　（当座預金） 200　（売掛金・福岡） 200

30日　（売掛金・福岡）400 　　（売上） 400

　　　（売掛金・長崎） 300 　　（売上）300

　　　（買掛金） 90　　　　　（当座預金） 90

	当座預金
28日	2,000	28日	500
29日	200	30日	90

	売掛金
28日	2,000	28日	400
29日	200	29日	200

合計残高試算表を作成するため、

11月28日現在の合計金額に29日と30日の金額を足して

11月30日現在の合計金額を求めます。

Tフォームには、11月28日現在の合計金額も記入します。

売掛金明細表も作るため、商品ごとのTフォームにも記入します。

	売掛金・福岡
28日	600	29日	200
30日	400

		売掛金・長崎
28日		400
30日		300

Tフォームから試算表に記入

Tフォームごとに計算した借方合計と貸方合計を、

合計残高試算表の11月30日現在合計欄に記入します。

借方合計と貸方合計の差額は、11月30日現在残高欄に記入します。

	買掛金
28日	400	28日	1,000
30日	90	29日	100
		〃	150

	売上
28日	300	28日	1,500
		30日	400
		〃	300

	仕入
28日	1,000	28日	100
29日	100
〃	150

金額の増減がなかった勘定科目（資本金）については、

11月28日現金欄の金額をそのまま11月30日現在欄に記入します。

　　　　　　　　　　　　　　　　合計残高試算表

借方残高	借方合計		勘定科目	貸方合計		貸方残高
11月30日現在	11月30日現在	11月28日現在		11月28日現在	11月30日現在	11月30日現在
1,610	2,200	2,000	当座預金	500	590
1,500	2,100	1,400	売掛金	400	600
	490	400	買掛金	1,000	1,250	760
			資本金	1,600	1,600	1,600
		300	売上	1,500	2,200	1,900
1,150	1,250	1,000	仕入	100	100
4,260	6,340	5,100		5,100	6,340	4,260