貸付金と借入金
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、「貸付金と借入金」についてです。
貸付金は資産で処理する
お金を貸し付けた時
ユメノ店はホワイト店から「お金を貸してほしい」と頼まれました。
ホワイト店には借用証書を書いてもらい、現金200円を貸しました。
この時、どのような仕訳になるのでしょうか?
例題を解きながら、考えていきましょう。
例題
ユメノ店は、ホワイト店に現金200円を貸し付けた。
用語解説
貸し付け…お金を貸すこと
ユメノ店はホワイト店に現金200円を渡しているので、
現金(資産)は減っています。
また、貸し付けたお金は後で返してもらうことができます。
この、後でお金を返してもらえる権利は、貸付金(資産)で処理します。
※貸付金は資産なので、増えたら借方に記入…でしたね。
よって、仕訳は
(貸付金)200 | (現金)200 |
となります。
貸付金を返してもらった時
貸付金を返してもらった時は、
後でお金を返してもらえる権利がなくなるので、
貸付金(資産)の減少として処理します。
また、貸付金にかかる利息は受取利息(収益)として処理します。
※受取〜は、収益の勘定科目です。
ここからは例題を解きながら進めていきましょう。
ユメノ店は、ホワイト店から貸付金200円を返してもらい、
貸し付けにかかる利息20円とともに現金で受け取りました。
どのような仕訳になるか、わかりますか?
例題
<取引>
ユメノ店は、ホワイト店から貸付金200円の返済を受け、
利息20円とともに現金で受け取った。
仕訳は、
(現金)220 | (貸付金)200 |
|
(受取利息)20 |
貸付金と利息の合計 |
となります。
借入金は負債で処理する
お店を大きくするために資金が必要になったユメノ店は、
取引銀行からお金を借りることにしました。
お金を借りた時、とのように仕訳していくのかをみていきましょう。
お金を借り入れた時
銀行などから借りたお金は、後で返さなければなりません。
後でお金を返さなければならない義務は、借入金(負債)として処理します。
※借入金は負債なので、増えたら貸方に記入…でしたね。
ここまでの知識を使って、例題を解いてみましょう。
例題
<取引>
ユメノ店は、取引銀行から現金800円を借り入れた。
仕訳は、
(現金)800 | (借入金)800 |
となります。
借入金を返した時
借入金を返した時は、後でお金を返さなければならない義務はなくなるので、
借入金(負債)の減少で処理します。
また、借入金にかかる利息は月割りで計算し、支払利息(費用)で処理します。
※支払〜は費用の勘定科目でしたね。
利息の計算方法
支払利息は、先程も述べたように月割りで計算します。
計算式は、以下の通りです。
利息=借入金(貸付金)×年利率÷12ヵ月×借入(貸付)期間 |
※貸付金の受取利息を計算する時も、この式で計算します。
例題を解きながら、
利息の計算方法についてもう少し詳しくみていきましょう。
例題
<取引>
ユメノ店は、取引銀行に借入金800円を返済し、利息とともに現金で支払った。
ただし、利息の年利率は3%、借入期間は10ヵ月とする。
800円×3%÷12ヵ月×10ヵ月=20円
となるので、仕訳は
(借入金)800 | (現金)820 |
(支払利息)20 |
借入金と利息の合計 |
となります。