前払金/前受金
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、「前払金と前受金」についてです。
ユメノ店のユメコちゃんは、
ホワイト店にアロマキャンドル200円を買いに行きました。
しかし、買いに行ったアロマキャンドルは在庫切れになっていて、
10日後に入荷することがわかりました。
そこで、アロマキャンドルの注文をするとともに内金として30円を支払いました。
この時、仕訳はどうなるでしょうか?
代金の一部を前払いしたら、前払金(資産)で処理
商品の注文時に内金を支払った時
商品を注文した時に、代金の一部を内金として前払いすることがあります。
※この時の内金は、手付金ということもあります。
内金を支払うことにより、買主であるユメノ店は
後で商品を受け取ることができます。
あとで商品を受け取ることができる権利は、前払金(資産)として処理します。
この時点では注文しただけでまだ商品を受け取っていないので、
仕入れの仕訳はしません。
例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。
例題
<取引>
ユメノ店はホワイト店に商品200円を注文し、内金として30円を現金で支払った。
仕訳は、
(前払金)30 | (現金)30 |
となります。
用語解説
内金(うちきん)…商品の代金の一部を前払いした時のお金
商品を受け取った時は仕入れの処理をする
内金を支払ってから10日が経ちました。
ユメノ店は、ホワイト店からアロマキャンドルを受け取りました。
代金200円のうち、30円は内金として支払っている分を充て、
残りは掛けとしました。
この時、仕訳はどうなるでしょうか?
商品を受け取った時
商品を受け取ると、後で商品を受け取る権利がなくなるので
前払金(資産)の減少として処理します。
内金を相殺した残額は掛けとしているので、残額は買掛金で処理します。
例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。
例題
<取引>
ユメノ店はホワイト店から商品200円を受け取り、
代金のうち30円は注文時に支払った内金と相殺し、残高は掛けとした。
仕訳は、
(仕入)200 | (前払金)30 |
(買掛金)170 |
差額 | |
200円-30円=170円 |
内金を受け取ったら前受金(負債)で処理
商品の注文時に内金を支払った時の取引を、
ホワイト店の立場からみてみましょう。
ホワイト店はユメノ店からアロマキャンドルの注文を受け、
内金30円を現金で受け取りました。
さて、仕訳はどのようになるでしょうか?
商品の注文時に内金を受け取った時
商品の注文時に内金を受け取ったことにより、
売主のホワイト店は、後で商品を渡さなければならない義務が生じます。
この、後で商品を渡さなければならない義務は前受金(負債)として処理します。
この時点ではまだ商品を渡していないので、売上の仕訳はしません。
例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。
例題
<取引>
ホワイト店はユメノ店から商品200円の注文を受け、
内金として30円を現金で受け取った。
仕訳は、
(現金)30 | (前受金)30 |
となります。
商品を渡した時
商品を受け取った時、商品の仕入れの処理をしましたよね。
その時の取引を、ホワイト店の立場からみてみましょう。
ホワイト店はユメノ店にアロマキャンドルを渡し、
代金200円のうち、30円は内金として受け取っている分を充て、
残りを掛けとしました。
さて、仕訳はどのようになるでしょうか?
商品を渡した時は、売上げの処理をします。
商品を渡すことにより、後で商品を渡さなければならない義務がなくなるので
前受金(負債)の減少として処理します。
内金を相殺した残額は掛けとしているので、残額は売掛金で処理します。
例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。
例題
<取引>
ホワイト店はユメノ店に商品200円を渡し、
代金のうち30円は注文時に受け取った内金と相殺し、残額は掛けとした。
仕訳は、
差額 | |
200円-30円=170円 |
(前受金)30 | (売上)200 |
(売掛金)170 |
となります。