決算手続の5つのステップ
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、「決算手続」についてです。
12月31日。今日はユメノ店の締め日(決算日)です。
決算日には、日々の処理とは異なり、決算手続というものがあります。
決算手続
企業は会計期間(通常1年)ごとに決算日を設け、
1年間の儲けや決算日の資産や負債の状況ををまとめます。
この手続きを決算(決算手続)といいます。
※お店や会社をまとめて企業と言います。
決算手続には5つのステップがある
決算手続は、以下の5つのステップで行います。
ステップ1 試算表の作成
試算表を作成することで、仕訳や転記が正しいかを確認します。
ステップ2 決算整理
決算整理は、経営成績や財政状態を正しく表すために必要な処理で、
現金過不足の処理や貸倒引当金の設定などがあります。
ステップ3 精算表の作成
精算表は、試算表から決算整理を加味して損益計算書や貸借対照表を
作成する過程を表にしたものです。
※3級の試験では、第5問は精算表の作成が出題されます。
損益計算書で企業の1年間の儲け(経営成績)を、
貸借対照表で資産や負債の状況(財政状況)を表します。
3級で学ぶ、6つの決算整理
ステップ2の決算整理のうち、3級で学ぶのは、次の6つです。
①現金過不足の処理
②消耗品の整理
③貸倒引当金の設定
④固定資産の減価償却
⑤費用・収益の繰延べと見越し
⑥売上原価の算定
※引出金の資本金への振り替えもありますが、重要度が低いので
ここでは省きます。
このうち、①~⑤については過去の記事にてまとめていますが、
再度復習しながら精算表の記入についてみていこうと思います。
精算表のフォーム
精算表は、(残高)試算表、決算整理、損益計算書及び
貸借対照表を一つの表にしたもので、3級で出題される形式は以下の通りです。
勘定科目 | 試算表 | 修正記入 | 損益計算書 | 貸借対照表 | ||||
借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 | |
現金 | ||||||||
売掛金 | 貸借対照表の科目 | |||||||
買掛金 | 資産・負債・純資産の勘定科目 | |||||||
資本金 | ||||||||
売上 | 損益計算書の科目 | |||||||
仕入 | 決算整理で新たに出てきた科目 | |||||||
貸倒引当金繰入 | 決算整理の科目 | |||||||
減価償却費 | 決算整理で新たに出てきた科目 | |||||||
前受地代 | ||||||||
未払利息 | ||||||||
当期純利益 |
・試算表欄…決算整理前の残高試算表
・修正記入欄…決算整理仕訳を記入
・損益計算書欄…費用の勘定科目は借方、収益の勘定科目は貸方に金額を記入
・貸借対照表欄…資産の勘定科目は借方、負債と純資産の勘定科目は貸方に金額を記入
・当期純利益(当期純損失)…最後に差額で当期純利益または当期純損失を計算
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次回からは、決算整理の復習の記事を書いていきたいと思います。
次回もお楽しみに…♪