日常に潜むダブルバインドとは
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、「ダブルバインド」についてです。
ダブルバインドが日常生活に多く潜んでいることを、
みなさんはご存知ですか?
家族間や会社でのコミュニケーションでも
よく発生するダブルバインドについて、詳しくみていきましょう。
ダブルバインドとは
ダブルバインドは、日本語にすると「二重拘束」という意味になります。
ダブルバインドは、
2つの矛盾した意味のメッセージを相手に命令することで、
相手を混乱させ強いストレスを与えるコミュニケーションのことを
指します。
文化人類学・精神医学者のグレゴリー・ベイトソンが
発見したコミュニケーションのパターンが、このダブルバインドです。
ベイトソンは1956年に発表した論文、
『精神分裂病の理論化に向けて』の中で
ダブルバインドの概念を提唱しました。
統合失調症の原因になると考えたのです。
ダブルバインドが発生するコミュニケーション環境の中に
長期間いると、ストレスや脳への負担が多くなる状態になります。
統合失調症の悪化にもつながるダブルバインド
ここからは、統合失調症について少し詳しく書いていきたいと思います。
幻聴や幻覚だけでなく、
現実と妄想の境目がわからなくなることもあります。
人間関係の構築や日常生活を送ることが困難になることもあります。
ダブルバインドのコミュニケーション下だと、
非常に強いダメージを受けてしまうこともあります。
パワハラ・モラハラとも関係するダブルバインド
ダブルバインドをよく使います。
たとえば…
このような状況が長く続くと、仕事どころではなくなっていきます。
いかに上司に怒られないようにするかに集中してしまい、
仕事のパフォーマンスは低下していきます。
パワーハラスメントの場合だと、以下のようなことが考えられます。
これが、ダブルバインドです。
ダブルバインドをしている側は、
自分がダブルバインドをしているという意識がありません。
ただ感情に任せて発言しているだけで、部下のことなど考えていないのです。
いかにも部下のことを思って言っているように思えますが、
態度や言葉に矛盾があれば、相手を混乱させようとしているだけです。
自分の心身のためにも、
会社で上司からのダブルバインドが多いと思ったら
頼れる他の上司に相談したり、休職を考えるのも良いでしょう。
ダブルバインドは主体性までも奪う
親子間や会社間でダブルバインドの環境に
長い間さらされていた人は、
- 私が悪いから怒られるんだ
- 私はダメなんだ
という考えに陥りやすくなります。
ダブルバインドを受ける側は、常に混乱の中にいます。
- 自分の考えがまとまりにくい
- 善悪の区別がつきにくい 状態になることも…
そのため他人の顔色を伺うようになり、
主体性を失ってしまいます。
それにより、自分までも失っていきます。
- 自信を持てない
- 常に生きづらさを感じている
ような状態になってしまいます。
そうしてストレスは蓄積されていき、精神疾患を引き起こしたり
心身に異常が出るようになってしまいます。
ダブルバインドの環境下にいるという自覚のある人は、
カウンセリングを利用するのも効果的です。
ダブルバインドは無意識のうちに誰もが
子供や恋人、会社の人間関係などの
コミュニケーションで行ってしまいがちです。
自分自身がダブルバインドのコミュニケーションを
していないかをチェックしましょう。
無意識に行っているようであれば、早めに改めるようにしましょう。
【参考】
ダブルバインドの意味とは?具体事例と抜け出し方の考察│本当の自分とつながるメディア