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交流分析で人間関係の問題を改善しよう!

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、「交流分析」についてです。

 

 

 

 

 

交流分析とは

 

交流分析は、人間関係の問題を改善するためのトレーニングです。

 

  • 自己分析でありのままの自分を理解
  • 他人との接し方を分析して、問題点を改善

 

これらの2つを行う心理療法が、交流分析です。

心身の健康や組織の活性化にも応用されています。

 

 

基本となる3つの考え方

 

交流分析は、以下の3つが基本となっています。

 

①親(P:Parent)、大人(A:Adult)、子(C:Children)の

 3つの自我が人の心にはある

 

②過去の自分や他人の行動、考え方は変えられないが

 今の自分は変えられる

 

③感情・思考・行動、全ての責任を取るのは自分自身である

 

 

心や性格のゆがみに気が付くことで、

 

  • 心身のバランスやストレスをコントロールする
  • 円滑な人間関係を構築する

ことが、交流分析の目的となっています。

 

 

交流分析は4つの方法に分けられる

 

交流分析には、以下の4つの方法があります。

 

  1. 構造分析
  2. 交流パターン分析
  3. ゲーム分析
  4. 脚本分析

 

 

それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。

 

 

構造分析

 

交流分析の中の1つで、自律神経失調症心理療法です。

どんな自我が強くてどんな自我が弱いのかを分析する、

自分の自我に注目した心理療法です。

 

 

5つの自我

 

構造分析では、以下の5つの自我があるとされています。

 

①批判的で厳しい父親的な親(CP)

②保護的で優しい母親的な親(NP)

③理知的な合理的な大人(A)

④自由で本格的な子供(FC)

⑤周囲に順応して良い子になろうとする子供(AC)

 

 

上記の中で、「どの自我が強くてどの自我が弱いのか」を

調べるのが構造分析です。

 

構造分析には、視覚的に判断できるようにした

エゴグラム」を使って調べます。

 

 

エゴグラムで自我を測定

 

エゴグラムでは5つの自我に対してそれぞれ10個、

計50個の質問に答えます。

 

点数を数えて、総合的にみて自分はどんなタイプなのかを

分析していくのが構造分析なのです。

 

みなさんも、是非エゴグラム診断をしてみましょう!

私も以下のサイトで診断をしてみました。無料です。

 

因みに私は…「考えること大好きタイプ」でした。

 

 

エゴグラムで性格診断!詳しいパターン分析でタイプを判定! | 交流分析解説

 

 

交流パターン分析

 

人と接するときには、「親」「大人」「子」の自我の

どれかを使っています。

 

 

 「親」、「大人」、「子」のそれぞれの特徴は、以下の通りです。

 

 

①親(P:Parent)

 

 親から与えられた自我で、

 自分にも他人にも厳しい目を持っています。

 

 相手の立場に立って物事を考えることができます。

 

 

②大人(A:Adult)

 

 大人に成長するにつれて完成する自我で。

 状況を冷静に分析、判断することができます。

 

③子(C:Children)

 

 子供の頃から持っている自我で、

 喜怒哀楽の感情をそのままに表現します。

 会話の相手の話はしっかりと聞くことができます。

 

 

自分がどの自我を使って人との交流を行っているのかは、

ほぼ決まっています

 

交流パターン分析では、

どの自我を使って人と交流しているのかを分析し、

問題点や性格面での短所を発見します。

 

そして、よりよい交流のパターンを身につけていきます。

 

 

 

人と交流のパターンは、以下の3つに分けられます。

 

①相補的交流

②交差的交流

③裏面的交流

 

 

それぞれの交流の仕方について、詳しくみていきます。

 

 

相補的交流

 

相補的交流は、最も人間関係が上手くいく交流のパターンです。

 

相手から期待通りの答えが返ってくるため、

会話はスムーズに進みます。

 

嫌な思いをすることなく、良いコミュニケーションができます。

 

 

 

 

交差的交流

 

トラブルが起きる可能性の高い交流のパターンが、

交差的交流です。

 

会話が交差してしまい、期待した反応とは違って

予想外の反応が返ってきます。

 

そのため不愉快な気分になったり、

感情的になって対立してしまったりして、

会話が進まなくなってしまいます。

 

 

裏面的交流

 

会話の裏に本音が隠れている交流のパターンが、

裏面的交流のパターンです。

 

 

建前を話す一方で、言いたいことを言うことができず

本音が隠れているコミュニケーションのことです。

 

裏と表、つまり本音と建前があるので

親密な関係をつくることができません。

 

 

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スムーズな交流を行うために大切なこと

 

スムーズな交流を行うためには、自分が今現在、

相補的交流、交差的交流、裏面的のうち、

どの交流パターンで交流することが多いのか

理解することが大切です。

 

 

もし交差的交流や裏面的交流が多いようなら、

相補的交流をするように心がけましょう!

 

裏面的交流をしている場合でも、相手の気持ちを理解した上で

自分の気持ちをしっかりと伝えることも大切です。

 

 

相手が交差的交流や裏面的交流をしていたとしても、

相補的交流を心がけるようにしてください。

 

そうすれば、今よりもスムーズに会話できるはずです。

 

相手を変えることは難しいので、

まずは自分から変えていくことが大切になってきます。

 

 

 

ゲーム分析

 

ゲーム分析は、人間関係のトラブルの原因を分析する方法です。

 

ゲームというのは、人間関係の中で繰り返してしまう

互いに嫌な感情を残してしまうコミュニケーションのことです。

 

裏面的交流の場合に、ゲームは生じることが多いです。

 

  • 人間関係のトラブルの原因はどこからくるのか
  • どう改善すればいいのか

 

を見つけるために、自分がどんなゲーム

(コミュニケーション)をしているかを分析します。

 

 

ゲームの問題点は、相手が嫌な気分になるだけでなく

ゲームを仕掛けている本人にも自己嫌悪や後悔、

虚無感を与えるということです。

 

 

しかし、なかなかそのゲーム(コミュニケーション)から

抜け出すことはできません。

 

いったい、なぜなのでしょうか?

 

 

 理由は、4点あります。

 

 

・本音を言わなければ、相手との人間関係が続けられる

・他人からの評価を得たい、注目されたい

・「私はこういう人です」と、周囲の人にアピールしたい

・空虚感を満たしたい

 

 

裏面的交流が3つのゲームを生む

 

裏面的交流がきっかけで、ゲームが生まれる傾向が多くなっています。

ゲームには、以下の3つがあります。

 

 

キック・ミー

 

故意に挑発して、責められている自分のことを

周囲に注目してもらおうとするのが、キック・ミーです。

 

自分からゲームを仕掛けるパターンです。

 

 

エス・バット

 

相手の考えをじっくりと聞いて、「その通りだ」と

受け止めるふりをします。

しかし実際には、自分の考えを変えるつもりはありません

 

 

愚痴の繰り返し

 

現実に直面している問題と向き合わずに

愚痴を繰り返すことで逃れようとします。

 

 

なぜゲームの連鎖から抜け出せないのか

 

ゲームを繰り返してしまう人に必要なことは、

裏面的交流をやめて相補的交流を行うことです。

 

具体的には、以下のようなことを行っていきます。

 

 

ゲームの仕掛け人にはならない

 

ゲームは、普段無駄に時間を過ごすことが原因で生じます。

有意義な時間を過ごすように心がけることで、

ゲームのようなコミュニケーションをするのは時間の無駄だと

気付くことができます。

 

 

相手が仕掛けたゲームには乗らない

 

相手がゲームを仕掛けてきても、

互いに行うコミュニケーションが不愉快で終わらせず

相補的交流をするように心がけましょう

 

 

相補的交流を行うことで、

ストレスの軽減につながるだけでなく、

普段から心に余裕を持って人と接することができる

自分へと変わることができますよ♪

 

 

人間関係のトラブルの原因を発見して改善していけば、

日常生活のストレスも減って心身共に健康を保つことができます。

 

 

【参考】

交流分析とは? 4つの方法と効果やメリットをわかりやすくご紹介!

 

 

 

脚本分析

 

人生の中で作られた自分のポリシー、つまり脚本が

自律神経失調症の原因の1つと考えて、好ましくない脚本を

良好なものにしていく治療法が、脚本分析です。

 

 

誰もが1つは脚本を持っている

 

 

脚本分析では、人生を1つのドラマと考えます。

誰もが自分の人生の脚本を持っているという考え方をするのです。

 

脚本というのは、

 

  • 親から受け継いだ価値観
  • 無意識に受けてきた禁止令 をベースに作られたものです。

 

 

この2つによって作られた「脚本」は、生き方や行動の基準になっています。

 

 

脚本はマイナスに働く?

 

生き方や行動の基準になっている脚本ですが、

形成の仕方によっては、マイナスに働くことがあります

 

脚本がマイナスに働いてしまうと、

自律神経失調症の原因になってしまうこともあります。

 

 

 

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 このように、脚本(生き方)を変えることは難しいのです。

 

頭ではわかっていても行動に移せず、人に頼れなかったり

一人で抱え込んでしまう傾向にあります。

 

そういった脚本ができあがっていることすら気付かずに

繰り返してしまう、なんてことも…

 

では、そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか?

 

 

脚本を書き換える

 

脚本分析の目的は、脚本を変えてマイナスを取り除くことです。

 

治療としては、「~であるべき」「~してはいけない」といった

心の奥深くにある脚本や禁止令に気付くことから始めます。

 

完璧な人間など、この世に誰一人としていません。

一見完璧に見えたとしても、どこかでなにかしらの

欠点やコンプレックス、問題を抱えて生きています。

 

完璧である必要は、全くないのです

 

そのことを理解してもらい、好ましくない脚本を

健康的な生き方ができるように書き換えていきます。

 

 

ここまで、交流分析の4つの方法について書いてきました。

この4つの方法を通して自分自身の理解へとつなげ、

人との接し方の問題点を分析・改善していけるように、

みなさんも交流分析を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

次回も、お楽しみに…♪