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今話題のイラストレーターが語る、アーティスト魂とは

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、前回の記事の続きとなります。

ドリームハートから、ゲストはShiomi Wadaさんです。

 

Shiomiさんの夢や挑戦に迫っていきます!!

 

 

 

 

 

スランプは、かっこいい?

 

 

イラストを描いたり、仕事を受けたりした際、

スランプに陥ることはあるのかと茂木さんに問われたShiomiさん。

 

スランプはないとはっきりと言い切りました。

しかも、「スランプみたいなかっこいいことはない」と。

 

仕事を頼まれたときにイメージがつかないこともあるそうですが、

締め切りのときは、どうにか描いて完成させるといいます。

 

どうにか描いて完成させるということ自体がすごいですよね。

 

私が驚いたのは、Shiomiさんが

スランプみたいなかっこいいこと」と仰ったことです。

 

まず私の頭に浮かんできたのは、

「スランプって、かっこいいことなのか?」ということ。

 

私が考える「スランプ」は、むしろかっこ悪い

マイナスなものをイメージしてしまいますが、

それを「かっこいい」といえるのはすごいと感心さえしてしまいます。

 

どちらかというと、スランプである自分を隠したいというのが

普通なのではないかと私は思っていました。

 

人には弱いところを見せたくない。

行き詰っている自分は見せたくない。

 

そんな気持ちは、誰にもあることだと思います。

 

見栄を張ったり、成功して輝いている自分を演出したり。

それが人間というものなのではないか、と。

 

ですので、「スランプみたいなかっこいいこと」という

斬新な考え方は、目からうろこでした。

 

アーティストというのは、やはりどこか浮世離れしているような

普通の人とはまた違った感性を持っているのだなと驚かされます。

 

 

海外での活動のビジョン

 

海外のギャラリーで展示をしてみたいと話すShiomiさん。

 

1つ1つの作品のユニークさが際立っているので

海外でも十分通用する、と茂木さんも太鼓判を押していました。

 

日本以外の国の人に見てもらうのは夢があって憧れるので、

やってみたいとShiomiさんは話します。

 

海外での活動を視野に入れているということだけでも、

すごいことですよね。

 

そのビジョンのスケールが大きい分、可能性も広がります。

 

 

完璧じゃない感じが、”完璧に好き”!?

 

アーティストにはあまり詳しくないそうですが、

 

 

Shiomiさんは、初めて見たときからこの2人のイラストが好きだといいます。

 

中でも、ダニエル・ジョンストンさんのイラストがお気に入りのようで…

 

それでは、ダニエル・ジョンストンさんのイラストのどこが好きなのか。

 

その答えは、

 

  • 完璧ではない感じ
  • 落書きみたいな感じ   がイラストに反映されているからです。

 

 

完璧じゃない感じが、”完璧に好き”と話すShiomiさんですが、

この、「完璧じゃない感じが、完璧に好き」とは

一体、どういうことなのでしょうか。

 

アーティスト特有の表現が、言葉にまで現れている気がしますが…

未完成だからこそ惹かれる、”何か”があるのではないでしょうか。

 

 

下手や上手いを超えた、アーティストの”個性”とは

 

ここからは、上手いや下手を超えたアーティストの個性について

書いていこうと思います。

 

完璧じゃないイラストが、”完璧に好き”と具体的にどういうことなのか。

 

 

Shiomiさん曰く、

 

アーティストが「良い」と強く思うものは、

どこかにそれを良いと思ってくれる人がいるということです。

 

 

どこかに、自分と同じ感性を持っている人がいる

「このイラストは良い」と自分で信じられなければダメ

 

これは、すごい考え方です。

 

茂木さんも感心していましたが、

自分の感性をそこまで信じられる人は、そう多くないと思います。

 

その点で、Shiomiさんは強い人なんだと思います、。

 

 

人間には、承認欲求というものがあります。

周囲から認められたいという欲求です。

 

周囲から認められないと、落ち込んでしまったり

気が滅入ったりするものです。

 

普通は、「どこかに、それを良いと思ってくれる人がいる」という

スケールの大きいことは考えませんよね。

 

※ここでいう、それというのは

 自分の考えや信念、夢や挑戦などのことを指します。

 

話を元に戻しますが、自分の感性を信じられる人は

そう多くはないと思います。

 

不安や挫折で足がすくんで身動きが取れなくなってしまうことは

少なくないはずです。

 

それでも、純粋の自分を信じられる人だけが

前に進めるのではないかと思います。

 

自分を信じなければ、何も始められませんからね。

 

 

感性が通じる瞬間

 

 

感性が通じる瞬間を、Shiomiさんは以下の例を引き合いに出して

話しています。

 

 

道を歩いていて「気持ちいいね」みたいなことが一緒だと、

あまり話さなくても、共通点が少なくても「好きだな」と思える

 

 

Shiomiさんのイラストは、人間の根本的な感情のところで、

”心のトンネル”のような通じるものを掘ってくれているように思う。

 

茂木さんは、そう仰っていました。

 

  • 「こういう人間いるよね」
  • 「この感じわかる」    

 

とつながるところが、素敵なところだと大絶賛していました。

 

 

ShiomiさんとSayoriさんのインスタグラムを先日、

拝見させて頂いたのですが、

 

Shiomiさんのイラスト。

 

最初見たときに、

男性が描いたのか女性が描いたのか、はたまた

日本人が描いたのか外国人が描いたのかわからず困惑しました。

 

Shiomiさんは、自らのイラストを通して

どんな人が描いているんだろう、と

想像をかきたてられたらいいな、と仰っていました。

 

その戦略に、もうすでに私はハマってしまっています…

 

 

音楽と時代の響き

 

音楽からインスパイアされることもあるShiomiさん。

 

洋楽を聞くそうですが、

最近では日本の曲でお気に入りの曲も見つけたのだとか。

 

日本の曲もいい曲がある、という言葉を聞いて

作曲者でも作詞者でもないのに、なんだか嬉しくなりました。

 

 

 

降ってきたアイデアはすぐに描け

 

イデアが降ってくる瞬間はあるのかという問いに対し、

ふと頭の中に出てきたものを書くというShiomiさん。

 

ふと出てきたものは、最近見たCMだったり

遠い昔の記憶だったりするそうです。

 

浮かんだ瞬間にすぐ描くそうですよ。

 

 

 

厳選された作品集

 

Shiomiさんの公式インスタグラムの作品は、なんと!

 

20回、30回、50回も描いてやっと1つ載せるという、

厳選された作品ばかりです。

 

これを機会に、Shiomiさんの公式インスタグラムを覗いてみてください!

 

Shiomiさんのイラストをもっと身近に感じたい!という方に

オススメなのが、Tシャツです。

 

それだけではありません。

 

バッグやポーチも商品化されています。

 

このバッグとポーチは4種類あり、

スポーツがテーマのデザインとなっています。

 

是非、インスタグラムをチェックしてみてくださいね!

 

TシャツのデザインをされたShiomiさんですが、

「自分が着たい」と思うものをつくるのが難しいといいます。

 

 

今後の活動

 

今後は、外国か日本でもっと大きな展示をしたいと話すShiomiさん

 

前に展示したものをもう1度飾るということをしたことがないので、

もっと人に見せられるようなイラストを描いていけたらいいな、と

仰っていました。

 

作品を描くスピードは遅いようで、

ちょっと描いてやめてしまうこともあるそうです。

 

それを描くのを翌日に持ち越したり、

配色が嫌になってしまったら途中で放置して

別のイラストを描き始める、なんてこともあるのだとか。

 

ゆっくり同時進行しているそうです。

 

描くのが遅いということは、作品の質を高めようと

試行錯誤したり、工夫を凝らしているということですよね。

 

作品と真剣に向き合っている何よりの証拠だと思います。

満足のいくものができるまで粘る。

 

それが、良品を生み出すための極意なのだと私は思います。

 

「遅い」というと、どうしてもマイナスに捉えがちですが

何でも「早ければいい」というわけではありませんよね。

 

完成するのは早かったけど次々に問題が発覚した、

なんてことになれば本末転倒です。

 

 

ものづくりをしている人でも、脚本家でもライターでも、

作家でも…根本は同じですよね。

 

作品とじっくり向き合うには、時間が必要。

焦ってしまっては、大切なものを見失ってしまいます。

 

 

オリジナリティ光る個展

 

直近の個展では2万円から3万円で作品を売っていましたが、

秒で売れるほどではなかったといいます。

 

メモ書き、下書きがそのままイラストになり

個展で売ることもあったそうです。

 

最終的な判断は、全て自分で行うそうです。

 

驚くことに、Shiomiさん、ipadを持っていないそうです。

デジタルではなく、アナログでイラストを描いています。

 

アナログの方が描きやすい、ということなのでしょうか。

 

 

ここでやりたい!海外展覧会

 

先程から何度か、海外で展示をやりたいという話が出てきましたが

 

展覧会をやるとしたらどこでやりたいか、と問われた

Shiomiさんが出した答えは、

 

ロンドンとポルトガルでやりたい

 

と仰っていました。

 

 

ロンドンはもともと憧れがあったとのことですが、

ポルトガルは、旅行で行ってとても気に入ったので

そこでも展覧会を開きたいとのことでした。

 

「こうしたい!」というビジョンや思いをしっかりと

主張できることはすごいことだと私は思います。

 

 

 

Shiomi Wadaさんの、大きな夢とは

 

まだ満足したイラストを描けていないので、

自分が描きたいと思えるものを描く

 

それが、Shiomiさんの今の目標だそうです。

 

自分で満足できないものはダメだという、アーティストには

1番大切なことがShiomiさんのアーティスト魂の軸に

なっているのではないか、と私は考えています。

 

その軸は、自分が基準となっています。

 

周囲に認められるということ以前に、自分がやりたいことをやる

「これだ」と、自分が信じた道を進む

 

それが、達人への近道なのかもしれませんね。

 

 

自分の人生、もっと素直に生きてもいいのではないか

私は思っています。

 

自分を誤魔化して嘘をついて生きるというのは

つらいし、苦しいからです。

 

自分本位すぎるのも問題ですが、

もう少し自分の基準に考えてみても、いいかもしれませんね。

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

次回もお楽しみに…♪