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森山開次が演出、振り付けを手掛ける舞台「星の王子さま~サン=テグジュペリからの手紙〜」の見どころを徹底解説!

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、坂本美雨のディアフレンズから。

今回のゲストは、ダンサーで振付家森山開次さん。

 

森山開次さんが演出、出演する舞台

星の王子さまサン=テグジュペリからの手紙~」には

坂本美雨さんも出演します!

 

原作「星の王子さま」には出てこない「コンスエロ」という役を

担当する坂本美雨さん。

 

さて、この役はどんな役なのでしょうか。

 

舞台やダンスについてもたっぷりとお届けしていきます。

最後まで、お見逃しなく。

 

 

 

星の王子さまサン=テグジュペリからの手紙~」ってどんな舞台?

 

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森山開次さんがディアフレンズに来てくださったのは

2014年ということでかなり「お久しぶり」なのですが…

 

実は、最近坂本さんと森山開次さんはよく会っています。

その理由は、舞台の稽古を一緒に行っているからです。

 

11月11日か~15日までで上演される舞台

星の王子さまサン=テグジュペリからの手紙~」の

演出、振り付け、出演と森山開次さんが担当しています。

 

坂本さん、そして森山開次さんは現在稽古の真っ最中です。

 

読んだ方もいらっしゃると思いますが、この舞台の題材は

サン=テグジュペリが書いた「星の王子さま」です。

 

星の王子さま」を身体で表現って、どうやるの!?森山開次の新しい挑戦

 

この舞台では、「身体表現で物語を語る」ということに焦点を当てて

稽古に取り組んでいますが、これは一体、どういうことなのでしょうか?

 

星の王子さま」というと、素敵な文章で綴られた物語を

みなさん想像すると思います。

 

舞台では歌い調で、ミュージカルや芝居の手法ではなく

音楽と踊りで紡いでいく「星の王子さま」をつくっていこうという

考えのもとに、この企画をスタートさせました。

 

これは、森山開次さんのアイデア

 

星の王子さまを身体表現でどうやってやるの?」というところが

舞台に出演する人たちの本音かもしれない、と森山開次さん。

 

その点は自身でも課題だと仰っています。

 

物事をいろんな角度から表現する楽しさ

 

よくよく本を読んでみると、

 

こういう風に書いたつもりが、こういう風に見られてしまう

 

ことも、現実にはたくさんありますよね。

 

思いが届かなくてすれ違ったりすることも多いと思います。

 

いろんな表現をすることによって、物事に対する見え方や視点、

見る角度も変わってくるというところが面白く、また楽しいところでもある。

 

それが、サン=テグジュペリの本のテーマにはあるんです。

星の王子さま」を身体表現で語る意味は、まさにそこにあります。

 

森山開次さんは、そこに挑戦しようとしているんですね。

 

「そんなつもりじゃなかった」 SNSの炎上に見る、思いのすれ違い

 

そう考えると、私たちが生きている時代にも通じるものがありますよね。

 

たとえば、SNSなどで文章を書くこと。

表現や書き方によっては、炎上してしまうこともありますよね。

 

しかも、本人からしたら、不本意に、です。

 

そんなつもりで書いたわけじゃないのに、ちゃんと伝わらなかった

 

という経験、みなさんはありませんか?

 

言葉の取り違えによって、本人にとっては不本意な形で「炎上」してしまう。

これこそ、森山開次さんが仰っていたことです。

 

言葉を使っている私たちにも、このようなことが起こっているんですね。

 

もちろん、言葉でのコミュニケーションも大切ですが

人間というのは「察し合う」ことが大切になります。

 

「こういう風に思ってるんじゃないかな」とか、

いろいろな気持ちのやり取りが見えないところで、

いろんなすれ違いが起きてしまうんです。

 

ですが、互いに「察し合う」ことって人間の魅力でもありますよね。

 

矛盾しているように思えますが、「思いを届ける」ことは

とても大切なことだったりします。

 

よくぞここまで揃えられた!奇跡に近い豪華ダンサー陣

 

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今回の舞台では、トップダンサーが勢揃い!

 

森山開次さんが躍られるのはもちろんですが、

アオイヤマダさんもダンサーとして出演しています。

 

アオイヤマダさんは、今とても注目されているダンサー

星の王子さま役に抜擢。

 

アオイヤマダさんは、あの尾崎裕哉さんも目を見張るほどの

素晴らしいダンサーなんです。

 

そして、小尻健太さん、酒井はなさん などなど…

海外で活躍されてきた方々も多くいらっしゃいます。

 

今回このメンバーが揃ったことは奇跡に近いほどすごい

森山開次さんも絶賛!

 

今大注目のダンサー、アオイヤマダ 森山開次から見るその魅力とは 

 

森山開次さんは、アオイヤマダさんに写真の撮影のときに

初めて踊りのコンタクトを取ったそうで、それまでは

直接アオイヤマダさんの踊りを見ていなかったそうです。

 

「綿毛のように飛んでほしい」

 

 

と言ったら、数秒後に一心不乱にふわふわ飛びはじめたそう。

その姿が、とても印象的だったといいます。

 

それを見たときに、アオイヤマダさんを選んでよかったと思ったし

アオイヤマダさんなりの身体表現があって、とても面白いと思ったそうです。

 

しかも!アオイヤマダさんのプロフィールを見たら、

 

踊る人

 

 

 

と、肩書のところに書いていたそうです。

 

これを見て、親近感が湧いたという森山開次さん。

それはなぜだか、みなさんはわかりますか?

 

 

それは…

 

 

自分もやっていたから

 

 

森山開次さんも、若い頃に「踊る人」と

肩書のところに書いていたのだとか。

 

アオイヤマダさんの動きの面白さは、この舞台でも

演劇的要素として自然に入っているところが、また面白いんです。

 

森山開次さんが、「こうしてください」と指示を出すよりも

アオイヤマダさん自身の感覚で、舞台をつくりあげていくようにしています。

 

稽古中はマスクをしていて表情が見えづらいところもありますが、

今何を出そうとしているか、何をやろうとしているのかが

アオイヤマダさんからはひしひしと伝わってくるといいます。

 

本番まで、どんな形でアオイヤマダさんが

星の王子さま」になっていくのか、注目です!

 

坂本美雨が演じる、コンスエロってどんな役?

 

森山開次さんが出演、振り付け、演出を手掛ける舞台

星の王子さまサン=テグジュペリからの手紙~」に

出演している坂本美雨さん。

 

坂本さんが演じている役というのが、コンスエロ。

バラのモデルになったともいわれています。 

 

「ん?コンスエロって人物、出てきたっけ?」

 

と、思ったそこのあなた!鋭いです。

 

 

実は、坂本さんが演じるコンスエロという人物は

原作の星の王子さま」の本には出てきていない人物なんです!

 

今回の舞台では、星の王子さま」のストーリーの中だけではなく

サン=テグジュペリの作家としての顔も描くことで、

創造力を膨らませていきたいという思いが森山開次さんにはあります。

 

その1人として、サン=テグジュペリの実際の妻であった

コンスエロを登場させることで違う見方ができたら、という

意図が込められています。

 

コンスエロは、いわば風のような存在

 

サン=テグジュペリは、郵便で手紙を届けていくと役割を持っていて

作家としても手紙を書き続けています。

 

実際にコンスエロとも、たくさんの手紙をやり取りしています。

 

手紙が届けていくものだとしたら、

身体表現や歌というのは、「風」。

 

実際にコンスエロ役の坂本さんは、セリフを話すことはありません

 

しかし、坂本さんのとても綺麗で美しい歌声と身体表現を

音楽とともに観客のみなさんに風のように届けてくれたら嬉しい。

 

そんな思いで、坂本さんに参加してもらいたいと思ったのだそう。

 

 

「全体を見守る役なのかな」と、坂本さん。

 

舞台上では、ゆっくり歩いているそう。

今のところはまだ踊っていないようです。

 

ほんのちょっとだけ、ふわふわ揺れていたりしているそうですよ。

想像すると、なんだか癒されます…。

 

演出家としての森山開次 ダンサーとはまた違う才能も

 

さて、演出家としての森山開次さんを拝見した坂本さんは、

ダンサーとしてのあり方とは違った才能を垣間見て、

その素晴らしさをひしひしと感じています。

 

舞台全体を見回す、その能力に感服していました。

 

坂本さんが感激している一方で、森山開次さんは「必死」と語ります。

 

ダンサーのときは自分の体をどれだけ使っていけるか、ということに

フォーカスすることができる一方で、演出と同時にそれを行うことは

難しいと悩んでいる様子。

 

舞台としての形ができあがるまでは、演出家モードを強めに。

 

できるだけ早く出演者の道のりをつくって、自身もその道のりに

身体を飛び乗らせて一緒に踊っていきたいところでもあるそうです。

 

基本的に、人をしっかり見ていかなければならないことを最近強く感じる。

演出家としての役割を、森山開次さんはそう話します。

 

良い作品をつくることに必死で見過ごしてしまうことがないように、

ダンサー1人1人をよく見るようにしている、森山開次さん。

 

裏方の側面でもある「演出」を最後まで魅力的に見せていくために

していこうと模索している最中なんですね。

 

みんなでワイワイと集う時間や稽古の後で飲みに行くといったことは

普段は多くあると思います。

 

しかし、コロナ禍での稽古ということもあって行動の範囲も狭まり

残念なことに、コミュニケーションも最小限になってしまっているのが現状。

 

そんな中、森山開次さんが舞台の稽古で1番大切にしていることは

互いに信頼し合うということです。

 

マスクをしていると表情を伺ってもなかなかわからないこともありますよね。

 

一人一人の声を拾う機会も少ない。

 

そうなってくると、小さかった不安がいつの間にか疑いになったり、

いろいろなことに派生していってしまいます。

 

「そうならないためにも、自分がみんなを信じる」。

 

そうすることで、出演者としっかり向き合うことができるというわけです。

 

 

そして、舞台美術は日比野克彦さん、衣装がひびのこづえさん、

音楽が阿部海太郎さん…と、業界では一流といわれる方が勢揃い。

 

ちなみに…

 

森山開次さんとひびのこづえさんとは、

からだであそぼ」からの長い付き合いです。

 

ファンタジー性あふれる、素晴らしい衣装となっています。

果たしてそれはどんな衣装なのか、そしてどんな舞台に仕上がっていくのか。

 

今から楽しみです。

 

 

ダンサーには欠かせない必需品 努力の証はそこから生まれる

 

森永乳業カフェトーク。ここからは、ゲストの方にもっと

リラックスしていただこうというコーナーです。

 

森山開次さんへの質問はコチラ。

 

 

ずっと大切に使っているものは?

 

 

森山開次さんが大切に使っているものは、靴下です。

 

稽古場では、靴下を履いてダンスを踊るので穴があくこともしばしば。

 

森山開次さん曰く、

 

穴があいてきたくらいがちょうどいい」。

 

靴下に穴があくと、大抵は捨ててしまう人が多いと思います。

しかし、森山開次さんは穴があいても捨てずに大切に使っています。

 

穴があくと達成感があり、愛着まで湧くそうです。

 

穴があくと、「滑り」的にも良いらしくその瞬間はとても大切なんだとか。

 

森山開次さんのお気に入りは、黒の5本指ソックス。

一時期はどんどん増えてしまって、「整理しなさい」と言われたことも。

 

ダンスシューズを履いて踊ることもあるそうですが、

靴下を履いて踊るダンサーが圧倒的に多いです。

 

坂本さんの話によると、アオイヤマダさんの靴下も

穴があきそうなくらい薄くなっていたといいます。

 

ダンサーにとって靴下に穴があくということは、

努力の証でもあるということなんですね。

 

もしかしたら、ダンサーの間で5本指ソックスが流行るかも…?

 

子供と一緒に舞台を楽しもう!貴重な体験がここにある

 

最後に、舞台についておさらいしておきましょう。

 

星の王子さまサン=テグジュペリからの手紙〜」は、

KAAT神奈川芸術劇場ホールにて、11月11日から15日まで上演されます。

 

松本、京都、兵庫と続きます。

 

さらに!

 

この舞台では、3歳以上のお子さんも見ることができます

 

大人も子供も一緒に舞台を見るということはとても素敵な体験なので、

ぜひたくさんの子供たちにも見てほしい作品です。

 

森山開次さんがつくりあげる世界は、一体どのようなものなのでしょうか。

みなさんも、ぜひ舞台をご覧になって楽しんでいただけたらと思います。

 

坂本美雨さん演じるコンスエロ、そして星の王子さまを演じる

アオイヤマダさんの演技にも注目です! 

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

次回もお楽しみに…♪