商品券と他店商品券
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、「商品券と他店商品券」についてです!
デパートでよくもらう、あの商品券についてのお話です。
メルヘンデパートでは、贈答用として商品券を発行しています。
今日、商品券500円をお客様に売りました。
この時、仕訳はどのようになるでしょうか?
商品券を売ったら、商品券(負債)で処理
商品券を発行した時
デパートが商品券を発行したということは、
商品券をお客様に売ったということです。
デパートは、この商品券を持っているお客様に
商品券に記載されている金額分だけ商品を渡す義務が生じます。
この商品を引き渡す義務は、商品券(負債)で処理します。
例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。
例題
<取引>
メルヘンデパートは商品券500円を発行し、現金を受け取った。
仕訳は、
(現金)500 | (商品券)500 |
になりますね。
※負債なので、貸方に記入します。
商品券(負債)の減少として処理
メルヘンデパートは、お客様に商品を売りました。
お客様は「500円の商品券と現金500円で支払いたい」ということだったので、
メルヘンデパートはお客様から商品券と現金を受け取りました。
この場合、仕訳はどうなるでしょうか?
商品を売り上げ、商品券を受け取った時
商品を売り上げて代金を商品券で受け取った時は、
後で商品を渡さなければならない義務がなくなるので
商品券(負債)の減少として処理します。
例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。
例題
<取引>
メルヘンデパートは商品1,000円を売り上げ、商品券500円と現金500円を受け取った。
仕訳は、
(商品券)500 | (売上)1,000 |
(現 金)500 |
となります。
商品券の仕方は、お分かり頂けたでしょうか?
今度は、他の店が発行した「他店商品券」についてお話します。
他店商品券は、後で買い取ってもらえる権利
メルヘンデパートはお客様に商品を売り上げ、
代金はわたあめデパート(他店)が発行した500円の商品券と
500円の現金で受け取りました。
さて、仕訳はどのようになるでしょうか?
他店が発行した商品券を受け取った時
デパートでは、他の店のデパートが発行した商品券も取り扱うことがあります。
他店が発行した商品券(他店商品券)を受け取った場合、この商品券は
後で発行したデパート(わたあめデパート)に買い取ってもらうことができます。
したがって、他店が発行した商品券を受け取った場合は
他店商品券(資産)として処理します。
※他店商品券は後で買い取ってもらえる権利なので、 資産になります。
例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。
例題
<取引>
メルヘンデパートは商品1,000円を売り上げ、
他店(わたあめデパート)が発行した商品券500円と現金500円を受け取った。
仕訳は、
(他店商品券)500 | (売上)1,000 |
(現 金)500 |
となります。
今度は、商品券を精算した時の仕訳についてみていきます。
商品券の精算は、他店商品券と商品券を減らす!
メルヘンデパートは商品券の交換会で、
わたあめデパート(他店)の商品券500円と、
わたあめデパート(他店)が持っているメルヘンデパートの商品券480円を交換し、
20円の差額は現金で受け取りました。
この時、仕訳はどのようになるでしょうか?
商品券を精算した時
商品券を発行しているデパートでは、定期的に商品券の交換会が開催されています。
当店が保有する当店発行の商品券を、
定期的に行われている商品券の交換会で精算するのです。
したがって商品券を精算した時は、
他店商品券(資産)と商品券(負債)が減少します。
また、他店商品券と商品券の差額は現金などで精算します。
他店商品券は資産で、商品券は負債です。
間違えやすいので、違いをしっかりと理解しておきましょう。
例題を解きながら、一緒に考えていきましょう。
例題
<取引>
メルヘンデパートは商品券の精算をし、
当店(メルヘンデパート)が保有する商品券500円と、
他店(わたあめデパート)が保有する当店発行の商品券480円を交換し、
差額20円については現金を受け取った。
現金を受け取っているので、現金(資産)の増加で処理していきましょう。
後は、今までの知識を使って仕訳できますね。
よって、仕訳は…
(商品券)480 | (他店商品券)500 |
(現 金)20 |
となりますね。