良好なコミュニケーションに欠かせないアサーティブとは
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
本題に入る前に、少しだけご説明します。
今までメンタルヘルスの記事を更新してきたわけですが…
メンタルヘルスの記事を2種類に分けることにしました!
①メンタルヘルスⅡ・Ⅲ種の内容⇒「メンタルサプリ」
②メンタルヘルスⅡ・Ⅲ種の内容に加えて知っておいてほしいこと⇒「メンタルラボ」
いわゆる、ブログコーナーというものです。
「メンタルサプリ」はいつも通りの記事ですが、
「メンタルラボ」はその内容に加えて知ってほしい、
プラスアルファの内容を書いていきたいと思っています。
ブログコーナーの名前を覚えて頂ければ幸いです。
さて、話を元に戻します。
今回は、「いろいろなコミュニケーション」についてです。
- アサーティブコミュニケーションとは何か
- 非言語コミュニケーションにはどのようなものがあるのか
について書いていきたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ!
アサーティブな自己表現で気持ちを伝える
良好なコミュニケーションを阻害する原因とは
話し手(送り手)の情報の送受信が正確に行われていないことが、
良好なコミュニケーションを阻害する一因となっています。
「非主張的な自己表現」や「攻撃的な自己表現」の際には、
こうした状況に陥りやすくなります。
良好なコミュニケーションに必要なアサーティブな自己表現とは
良好なコミュニケーションを行うためには、送り手側の正確なメッセージの発信に
焦点を当てた、「アサーティブな自己表現」を意識する必要があります。
自分にも相手にも自分の意見を言う権利があるということを意識し、
相手を尊重しながら自分の意見を伝えていく表現技法が
アサーティブな自己表現なのです。
自己表現の3つのタイプと特徴
自己表現には、非主張的、攻撃的、アサーティブの3つのタイプがあります。
それぞれのタイプと特徴は、以下の通りです。
非主張的 | 攻撃的 | アサーティブ |
---|---|---|
卑屈 | 尊大 | 自分に正直 |
消極的 | 他者を否定する |
相手を 尊重している |
他力本願 | 他罰的 | 自発的 |
適度に承認を求めてしまう | 一方的な主張 | 柔軟性がある |
黙る | 支配的 | 歩み寄る姿勢 |
我慢 | 責任転嫁 | 自己責任 |
弁解的 | 自己中心的 | 積極性がある |
自分はOKではないが、相手はOK | 自分はOKだが、相手はOKでない | 自分も相手もOK |
たとえば…
「自分自身が我慢さえすれば良い」という考え方は、非主張的になります。
それに対し、
「自分の言う通りに動けばいい」という考え方は、攻撃的となります。
そして、
「お互いの意見を聴き、より良い意見に昇華する」というのが
アサーティブな考え方です。
非主張的でもなく、攻撃的でもない。その中間、といったところでしょうか。
アサーティブとコミュニケーションの3つのポイントについては、
以下の記事にもまとめているのでぜひ参考にしてみてください!
マイクロ技法
マイクロ技法とは?
アイビーらはコミュニケーションを促進するマイクロ技法を開発し、
階層表にまとめました。
それが、マイクロ技法です。
相手の身になって話を聴こうとする姿勢(傾聴)や態度は、
コミュニケーションにはとても重要になってきます
「基本的かかわり技法」は良いコミュニケーションの前提
人間関係を築くうえで基本的かつ不可欠な技法を「基本的かかわり技法」といいます。
これは、傾聴技法や質問技法などを含むマイクロ技法の土台となるもので
コミュニケーションの前提にもなっています。
◇マイクロ技法の基本的かかわり技法
- かかわり行動
- 質問技法
- クライアント観察技法
- 励まし、言い換え、要約
- 感情の反映
言語的コミュニケーションとひ言語的コミュニケーション
言語的コミュニケーション
言語的コミュニケーションとは
言語的コミュニケーションは、言葉を媒介にしたコミュニケーションのことです。
対面による会話だけでなく、電話での会話、メモや電子メールのやり取りなどの
コンピュータコミュニケーションなどが含まれます。
メールなどを通じて行うコンピュータコミュニケーションの方が、
対面コミュニケーションよりも自分の感情に素直になりやすいという
調査結果も出ています。
そのため、メールのやり取りを行う際には
相手の主観や感情の高まりに十分注意することが重要となります。
非言語的コミュニケーション
非言語的コミュニケーションとは
言葉以外の姿勢や表情、声の調子などを媒介したコミュニケーションが、
非言語的コミュニケーションです。
身振り・手振りもその一つです。
コミュニケーションは非言語的情報が9割という現実
コミュニケーションに影響を与える情報のうち、言語的情報は僅か7%です。
残りの93%は、非言語的情報となっています。*1
93%の内訳は、視覚的要素(表情など)が55%、
聴覚的情報(声の大きさやスピードなど)が38%となっています。
ただしこの結果は、非言語的コミュニケーションが
言語的コミュニケーションより重要だということを示しているわけではないので、
注意してください。
管理監督者が従業員とコミュニケーションを取る際は、
非言語的コミュニケーションにも注意を払いましょう。
そうすることで状況把握も早くなり、スムーズなコミュニケーションが促進されます。
◇非言語的コミュニケーションの具体例
会話の仕方 | 会話のスピード、TPOの合致、パターン(一方的、沈黙など)、 声の調子、声の大きさ、会話のリズム、声色 |
||
---|---|---|---|
環境的な情報 | 場所、部屋のインテリア、室内の装飾、音楽、照明、配色 | ||
空間行動 | 相手との距離感、立ち位置、向き、座席、配置 | ||
接触的行動 | 相手に触れる、タッチング、抱擁、物を蹴る、叩く | ||
身体的な特徴 | 身長、体格、容姿、体臭、頭髪、肌の色 | ||
動作行動 | 身振り手振り、顔の表情、微笑、表情の明暗、視線、 | ||
機敏さ、落ち着き、声掛けへの対応 | |||
身だしなみ | 化粧、香水、服装、持ち物など | ||
身体反応 | 呼吸促進、動悸、震え、めまい、発汗など |
たとえば…
・うつ状態にある人は、皮膚があれて手入れをしていない
・躁状態の人は、アクセサリーをたくさん身につけている
といったことが、しばしば見受けられます。
身だしなみという非言語的情報から、その人の全体像が把握しやすくなります。
特に上司からぶかへの声掛けの場面では、
声を荒げるような伝え方をしてしまうと部下は委縮してしまいます。
情報の伝わり方にも配慮する必要があることを忘れないようにしましょう。
言語的コミュニケーション、非言語的コミュニケーションについては
以下の記事にもまとめているので、こちらも参考にしてみてください!
自己意識とコミュニケーション
「自分自身をどのように考えているのか」という概念には、
私的自己意識と公的自己意識という2つに分かれています。
私的自己意識と公的自己意識
私的自己意識は、自分自身が捉えている内面的な部分に対する意識です。
一方の公的自己意識は、
他人から評価される自分の外面的な部分に対する意識のことです。
対面コミュニケーションとコンピュータコミュニケーション
(メールなどでのコミュニケーション)における自己意識の違いを比べると、
後者の方が私的自己意識が高く、公的自己意識は低くなります。
メールのやり取りでは、相手がより主観的になっているので、注意しましょう。
まとめ
◎アサーティブは自分と相手を大切にしながら、自分の気持ちを伝える技法である
◎非言語的コミュニケーションも、コミュニケーションにおいて重要である
◎相手との距離感や立ち位置といった空間的行動、顔の表情や視線などの動作行動は、
非言語的コミュニケーションに含まれる