職場の改善に効果的な方法とは?
職場の改善には、メンタルヘルスアクションチェックリストの活用が効果的
「心の健康づくり計画」などの改善計画は、
主に衛生委員会などが審議した内容をもとに作成されます。
衛生委員会などは、環境の改善や災害予防のほか、
メンタルヘルス改善の役割も担っています。
メンタルヘルスアクションチェックリストとは
具体的実行のヒント集として
「メンタルヘルスアクションチェックリスト」の活用がああります。
このチェックリストは、別名「職場改善のためのヒント集」と言われていて、
具体的な改善行動が一覧になっています。
メンタルヘルスアクションチェックリストの特徴
メンタルヘルスアクションチェックリストの特徴は、以下の4点です。
✔ヒントが改善形式で列挙され、既存の資源を活用しながら低コストで改善できる
✔職場参加型による改善の具体的な対策・方法がわかる
✔新たな対策のアイデアとして活用できる
✔6つの領域、30項目に整理されている
メンタルヘルスアクションチェックリストの領域
6つの領域(改善技術領域) | 主なチェックポイント |
---|---|
A.作業計画への参加と情報の共有 |
少人数単位の裁量範囲、 過大な作業量の見直し、達成感、 情報の共有 |
B.勤務時間と作業編成 |
ノー残業デーなどの運用、 ピーク時の作業方法の改善、 休日・休暇、勤務時間制・交代制 |
C.円滑な作業手順 |
物品と資材の取り扱い、 作業場所の改善、わかりやすい指示、 反復・単調作業の改善、作業ミス防止 |
D.作業場環境 |
温熱環境・視環境・音環境の快適化、 有害環境源の隔離、受動喫煙の防止、 |
E.職場内の相互支援 |
上司・同僚に相談しやすい環境、 チームワークづくり、仕事の適切な評価、職場間の相互支援 |
F.安心できる職場のしくみ |
窓口の設置、セルフケアの研修、 職場の将来計画や仕事の見通し、 |
職場環境の課題を調査するのが衛生委員会
労働災害の防止策などの職場環境の課題は、
衛生委員会を開いて調査審議を行います。
議論の記録は開示され、職場に提供されます。
衛生委員会は、常時50人以上の労働者のいる事務所に対して
設置が義務付けられています。
職場環境の具体的な改善方法
ストレス対策のための職場の改善というと、人間関係に目が行きがちです。
しかし、以下のように働きやすい職場に改善していくことも、
ストレスの軽減に役立ちます。
✔毎朝定例会議を設け、コミュニケーションを取るようにする
✔週1回ノー残業デーを設けた
✔応接室の灰皿を撤去した
✔衛生委員会を通じてストレスチェックを実施し、対策を講じた
✔多能工化*1を図り、最低2名が同じ業務を担当できるようにした
まとめ
*1:組織の人材を一人で複数の業務をこなす従業員として教育・訓練する仕組み