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心の病に気付いたらどう対応すべきか?

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

 

今回は、「心の病に気付いたときの対応」についてです。

 

 

この記事はこんな方におすすめ!

 

 管理監督者が「やるべきこと」と「注意すべきこと」

 

 

日頃の円滑のコミュニケーションと部下の言動・態度の変化に注意していれば、

部下の生き甲斐の有無や心身の疲労の蓄積状況を特別にチェックしなくても

異常に気付くものです。

 

 

しかし、そうはいかないのが現実です。

 

日常の業務に追われるうちに、職場のメンタルヘルスは「特別な業務」になっている。

 

そんな状況が懸念されています。

 

 

組織の安全配慮義務責任を考えた場合、同じケースでも

部下に声をかける上司とそうでない上司に分かれるのは、リスクが高いといえます。

 

 

 

部下にメンタルヘルス不調が疑われる場合は、

管理監督者が留意しなければならない事項があります。

 

それを踏まえた上で準備をしっかりと整え、

「心配しているよ」という思いやりのある態度で、声掛け面接を実施します。

 

 

 

上司がやるべきこと

 

「労働者の心の健康の保持増進のための指針」(厚生労働省、2006年)によると、

管理監督者には「労働者の相談対応」の義務化が記されています。

 

 

相談対応の際には、次の点に留意しましょう。

 

 

 

①部下の状況(勤務態度・心配な事項・超過勤務の状況など)について、

 最低2週間の記録を詳細にとります。これは、後の面接の資料となります。

 

 

②当事者が語る不安や不満を黙って好意的・共感的に聞きます。

 ただし、全く同じ感情を共有することではないことに注意しましょう。

 

 

③職場外のメンタルヘルス不調の問題にも対処する姿勢を示します。

 

 

④一人で抱え込まずに、関係機関や専門家につなぎましょう。

 

 

メンタルヘルス不調が原因で業務に支障がでることがあります。

 そのときは本人に受診を促しますが、本人が受診を拒否する場合は

 本人の同意を得て家族に連絡し、治療につなげます。

 

 家族も拒否する場合は、社内の関係機関に相談・検討します。

 

 

メンタルヘルスに関する基礎知識を持って、部下に対応する

 

  • メンタルヘルス不調は早期に十分な休養を取らせることで長期化を防止する
  • ファーストコンタクト*1が今後を左右する
  • 適切な治療と業務調整で、元の自分に戻ることができる      など

 

以上のことが基礎知識にあたります。

 

 

⑦自分の人生観や価値観に囚われず中立性を保ちます。

 

 

注意すべきこと

 

 

注意すべき点は、以下の5つです。

 

 

メンタルヘルス不調に対して、

 「根性論」や「自分の人生論」で接してはいけません。

 

②激励は症状を悪化させるだけでなく、自殺の可能性が高まることもあります。

 

③重大な事項の決定や約束を迫ることは、許される行為ではありません。

 

④飲酒に誘うことは、不眠を誘発し生活リズムを崩しやすくなるので忌避しましょう。

 

⑤腫れ物に触るような態度は、当事者を精神的に孤立させてしまいます。

 職場の仲間としての普通の感覚を大切にしましょう。

 

 

 

具体的には、どう声を掛けたらいい?

 

部下についての記録を参考にしながら、事実に基づいた声かけ面接を実施します。

 

「心配しているよ」という配慮を前面には出しますが、

感情には流されないようにします。

 

声をかける場面や面接の実施場所は、周囲に配慮して

プライバシーが保たれる空間と時間を確保するように心がけましょう。

 

 

  • 「朝起きたとき、ぐっすり寝た感じはある?」
  • 「身体の調子が悪そうだけどこか痛いところはある?」
  • 「職場や家庭で何か気になることがあれば何でも話してほしい」  など…

 

何よりも、当事者を安心させる声かけを意識することが重要になります。

 

 

 

まとめ

 

メンタルヘルス不調の相談を受ける上司の対応として大切なことは、

 自分の価値観に囚われずに中立性を保つことである

 

管理監督者が部下から相談を受けた際に、

 解決のための適任者が他にいる場合は、その人に相談するように促すと良い

 

*1:最初の接触