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現代社会で求められるレジリエンスとは?

 

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、メンタルヘルスのプラスアルファの内容をお届けする

「メンタルラボ」のコーナーです!

 

 

皆さんは、レジリエンスという言葉をご存知ですか?

 

レジリエンスは今や、個人だけでなく社会にとっても

たいへん重要なものとなっているんです。

 

そんなレジリエンスについて、詳しく解説していきます!

 

 

 

 

 

レジリエンスは変化に柔軟に対応できる”強さ„

 

 

レジリエンスとは

 

レジリエンスは、

 

  • 挫折や困難から回復する力
  • 復元力
  • 元に戻るしなやかさ    などと訳される言葉です。

 

 

 仕事や生活において起こる様々な変化の中で、

しなやかに対応できる「強さ」を表す概念がレジリエンスです。

 

 

様々な分野で注目されるレジリエンス

 

元々は幼児や青少年を対象とした臨床精神医学の領域で

開発が行われていましたが、

近年では人材育成や組織開発の分野でも注目を集めています。

 

 

企業においては、

  • めまぐるしい環境やスピードに対応できる人材育成
  • 若手社員の耐性や自律性の向上
  • グローバルで通用する人材育成

 

などの目的で取り入れられています。

 

 

レジリエンスが高まるようになったきっかけ

 

リーマンショック東日本大震災など、

予測困難な事態や環境の激変が続いたことで

レジリエンスの概念の必要性が高まっています。

 

 

こうした中で、

 

人間関係を大切にする

 

②上手くいかないことに焦点を当てるのではなく、

 どうすればうまくいくのかに焦点を当てる

 

感情を上手にコントロールする

 

 

といったアプローチが、

個人・企業の競争力強化や持続的な成長に非常に有効だと言われています。

 

 

困難をたくさんこなせばいいということではなく、上記の

3つのアプローチを意識することが大切だということを忘れないでください。

 

 

レジリエンスは、

 

  • 自然災害から迅速な復旧
  • ストレスなどに対する個人の対処能力

 

 

などの意味もあり、「いくつもの側面を持つ言葉」ともいわれています。

 

 

 

レジリエンスは逆境を跳ね返す力

 

強いプレッシャーやストレスがかかっても、

それを跳ね返す強さがあれば困難は克服することができます

 

しかしプレッシャーやストレスを跳ね返すレジリエンスが不足していると、

心は簡単に折れてしまいます。

 

そうならないためにも、レジリエンスを高めていく必要があります。

 

個人に限ったことではなく、チームや組織においても同じことがいえます。

レジリエンスは個人やチームなどの集団にとっても重要な力となっているのです。

 

 

 

折れない心と再起力を鍛える方法

 

レジリエンスは5つの要素でできている

 

レジリエンスを鍛えるにあたって大切になるのが、

  • 自尊感情(自己肯定感)
  • 感情のコントロール(調整)
  • 楽観性
  • 人間関係
  • 自己効力感         の5つの要素です。

 

 

詳しく見ていきましょう。

 

 

 

自尊感情(自己肯定感)

 

レジリエンスにとって基礎となるが、自尊感情です。

自尊感情は、自分の存在を肯定的に捉えることです。

 

いわゆる、自己肯定感ですね。

この自己肯定感がとても重要になります。

 

 

自己肯定感については、以下の記事にもまとめているので、

こちらも参考にしてみてください!

 

 

jyumeno.hatenablog.com

 

感情のコントロール(調整)

 

レジリエンスに乏しい人は、物事に一喜一憂する傾向があります。

 

感情をコントロールすることは、レジリエンスを発揮する上で重要な要素です。

直面する問題に一喜一憂せず、物事を柔軟に捉えることが大切になります。

 

 

 

楽観性

 

どうにもならない困難な課題に直面したとき、自分の無力さに途方に暮れる。

そんな経験、ありませんか?

 

日常生活や社会生活を送る中で幾度となく経験してきたという方も、

多いのではないでしょうか。

 

そんな心の葛藤は、感情をコントロールするだけでは打ち勝つことはできません

 

 

それでは、葛藤に打ち勝つにはどうすれば良いのでしょうか?

 

 

それは、楽観的な思考や感情にシフトすることです。

 

 

 

現在皆さんが抱えている問題を、一度思い浮かべてみてください。

仕事上の課題でもいいですし、個人的に抱えている問題でも構いません。

 

その問題を一時的なものと捉えるか、ずっと続くと捉えるかでは

全く違ってきますよね?

 

「大丈夫、乗り越えられる」という楽観的な思考を取り入れることで、

前向きに進めるようになっていきます。

 

 

人間関係

 

良好な人間関係を築くことは、社会生活においても大切なことです。

 

 

  • 人間関係に悩んで仕事を辞めてしまう
  • 人間関係が上手くいかず、ストレスが溜まってうつ病になってしまう

 

などのメンタルヘルス不調を起こす原因にもなりかねない人間関係ですが、

良い面も持ち合わせています。

 

他者とのコミュニケーションを図ったり、雑談をすることによって

問題解決への糸口が見えたりすることもあります。

 

 

人間関係は、心を前向きにする1つの要素にもなっているのです。

 

 

自己効力感

 

自己効力感は、自分が直面する問題に対して

「自分は大丈夫」と前向きに捉えることです。

 

 

 

自己効力感は自己肯定感とよく似ていますが、意味は全く違います。

 

自己肯定感が「現在の自分を前向きに捉えること」であるのに対し、

自己効力感は「現在の自分から未来に対する可能性を前向きに捉えること」です。

 

きっと乗り越えられるという、自分への期待といってもいいでしょう。

 

 

自己効力感については以下の記事にもまとめているので、

参考にしてみてください。

自己効力感を高める習慣についてもまとめています!

 

 

 

jyumeno.hatenablog.com

 

「心が折れない=レジリエンスがある」は大きな間違い

 

レジリエンスがある人は逆境をチャンスに変える

 

誰にだって落ち込むことの一つや二つはあるものです。

心が折れるような出来事は、みなさんにもあると思います。

 

ここで一つ注意したいのは、

レジリエンス望ましくない状態にとどまらない、ということです。

 

現状維持や停滞ではなく、望ましくない状態から再起することが大切です。

逆境を糧に、チャンスへと変えていく力を高めていく必要があります。

 

それができる人は、強いレジリエンスの持ち主だといえます。

 

 

レジリエンス

  • 落ち込まない
  • 心が折れない

 

といった強さではなく、挫折や失敗から再起する力を持っていること。

 

これこそが、レジリエンスがある人の条件となっています。

 

まとめ

レジリエンスは逆境を跳ね返す力

◎変化に対応できる力が求められている

◎人材育成の面にもレジリエンスは重要

 

 

 

 

 

※<参考>RESILIENT MEDICAL

 【レジリエンス】定義と意味についてのわかりやすい解説