生き方をも左右するスキーマとは?
みなさん、こんばんは。
愛原 夢音です♪
今回は、「認知的アプローチ」についてです。
認知的アプローチとは
認知的アプローチとは、
自身のものの捉え方のクセやゆがみ、思考パターンを
把握して修正していくことで
感情やストレスをコントロールする手法のことです。
ストレスにさらされることが多い管理監督者にとっては、
ものの見方・捉え方(認知)はセルフケアを行う上で特に重要となります。
ものの捉え方にどのような認知のゆがみがあるのかを
分析するために、自動思考を記録するという方法もあります。
自動思考は、その人の心の根底に存在する
「スキーマ」から生じると考えられています。
スキーマは認知のクセの設計図
心の根底に存在する考え方のクセ、「スキーマ」。
スキーマとは、一体何なのでしょうか。
ここからは、スキーマについて詳しくみていきます。
スキーマとは
スキーマは、「考え方のクセをつくる設計図」を
意味する心理学の用語です。
自動思考の奥にある核となる信念がスキーマなのです。
スキーマにはどのようなものがあるか
スキーマにはどのようなものがあるのか、
例を挙げてみていきたいと思います。
上の図のように、「私はだめ人間だ」という
強い自己否定のスキーマを持ってしまうと、
生き方に多大な影響を与えてしまいます。
他にも、以下のようなスキーマがあります。
自分に当てはまるかどうか、みなさんもチェックしてみてください。
◇スキーマの例
- 完璧でないと気が済まない
- いつも他者から嫌われていて、孤独を感じる
- 誰かの助けがないと、私は何もできない
- 私はだめな人間だ
- 私にはなんの才能もない
- いつも裏切られているから、絶対に他人なんて信じない
など
認知行動療法でスキーマを変える
一言で表すと、スキーマは「認知の中心にある信念」です。
認知行動療法は、認知を深く掘り下げて考え方のクセを発見し
思考のゆがみを修正していく療法です。
凝り固まった固定観念から抜け出し、
色々な考え方があるということを意識することが大切になります、
行動と感情が変わると、認知にも変化が現れるようになります。
スキーマがネガティブ感情を高める
実際に起きた出来事が、感情や行動に
直接影響を与えているわけではありません。
物事の受け止め方や考え方のクセである
「スキーマ」にゆがみが生じていると、
ネガティブな感情や不安が高まるといわれています。
【参考】
心理学用語スキーマとは?意味、定義について[認知行動治療] | キッズメンタルねっと | 子どもの心理メンタルヘルス情報サイト
デビッド・D・バーンズは、認知のゆがみには
以下の10のパターンがあると提唱しています。
◇バーンズの認知のゆがみの10パターン
①全か無か思考 | 物事を白黒つけたがる |
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②一般化のしすぎ | 悪いことは「また起こる」「運命」と思い込む |
③心のフィルター | 悪い面ばかり見てしまう |
④マイナス思考 | 良いことを悪いことにすりかえる |
⑤結論の飛躍 | 明確な理由なく、悲観的な結論を出す |
⑥誇大視と過小評価 | 失敗を大きく捉え、成功をあまり評価しない |
⑦感情的決めつけ | 自分の感情のみで物事を判断してしまう |
⑧すべき思考 | ~すべきと考えがち |
⑨レッテル貼り | 失敗したときに、自分にレッテルを貼る |
⑩自己関連づけ | 悪いことを自分の責任にしてしまう |
自動思考や認知行動療法については
以下の記事にまとめているので、
こちらも是非読んでみてください。