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思考を柔軟にする認知再構成法(コラム法)とは?

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みなさん、こんばんは。

愛原 夢音です♪

 

今回は、「認知再構成法」についてです。

 

 

 

 

認知再構成法(コラム法)とは?

 

私たちは、なにかしらの悩みを抱えて生きています。

自分の考えに縛られて苦しくなることも、ときにはあります。

 

 

そんな考えから自由になって気持ちを軽くする方法が、

認知再構成法(コラム法)です。

 

 

認知再構成法はコラム法とも呼ばれています。

 

コラム法は、友人と話したり相談にのっているときの

流れを自分一人でやっていくものです。

心を整理するときの考えの流れでもあります。

 

一つの意見にとらわれずに、客観的な事実や可能性を並べていきます。

 

自分がカウンセラー代わりになって自分自身の相談にのる、

一人二役の方法がコラム法なのです。

 

 

認知再構成法(コラム法)の目的

 

認知再構成法(コラム法)の目的は、

認知のゆがみに気付き思考を柔軟にしてバランスを整えることです。

 

日常生活や社会生活を過ごす上でも、凝り固まった考え(固定観念)に

固執することなく物事を柔軟に考えることや柔軟な対応が求められます

 

そういったことにおいても、この認知再構成法(コラム法)によって

柔軟な思考を養うことが大切になってきます。

 

 

 

認知再構成法(コラム法)のやり方

 

 

認知再構成法(コラム法)は、以下の6つの順に行っていきます。

 

 

  1. 気持ちが動揺したときのこと(一場面)を書く
  2. そのときの感情と自動思考を書く
  3. 自動思考を裏付ける具体的な事実(根拠)を書く
  4. 根拠とは反対の事実(反証)を書く
  5. 根拠と反証をもとに、バランスの良い役立つ考え(適応的思考)を書く
  6. 気分がどう変わったかをチェック

 

 

ここで大切となるのは、頭の中で考えるだけでなく

実際に書き出すということです。

 

書き出すことで、客観的に事実を捉えることができるようになります。

 

辛いことを過大評価していることにも気づけますし、

次に何をすればいいのかもわかります

 

 

自動思考や認知行動療法については以下の記事にまとめているので、

こちらも参考にしてみてください。

 

jyumeno.hatenablog.com

 

 

たとえば、

恋人(彼)とけんかをしてしまったという状況を

コラム法で書いてみると、以下のようになります。

 

状況 彼と喧嘩をしてしまった。
気分 落ち込み(90%)
自動思考 彼を怒らせてしまった。私はいつも彼を怒らせことばかりしてしまう…。
迷惑かけてしまっているのかな。私たち、もうだめかもしれない…。
根拠 彼は怒った。すれちがいが続き、彼の仕事が忙しいこともあって
会わなくなってしまった。
反証 後日、彼から電話が来て「この前は言い過ぎた」と謝ってくれた。
適応的思考 彼を怒らせてしまったけど、謝ってくれた。
私たちはもうだめかもしれないと思ったけど、それは考えすぎかもしれない。
これをきっかけに、彼と話し合ってしっかりと気持ちを伝えられるようにしよう。
気分の変化 落ち込み(28%)

 

 

上記の例は恋愛の場面でしたが、場面は人それぞれです。

コラム法の書き方のポイントについて、さらに詳しくみていきます。

 

 

 

【参考】 心のスキルアップトレーニング「認知行動療法」を知ろう! 第3回 認知行動療法でしなやかな考えを身につける

 

 

コラム法の書き方のポイント

 

ここからは7つのコラム法の書き方、

思考記録表の書き方について詳しくみていきましょう!

 

 

状況(出来事)

 

不快だと思った出来事や気持ちが動揺したときの一場面を書きます。

 

 

書く際は、以下の点に注意して書くようにしましょう。

 

  • できるだけ詳しく書く
  • 時間やその瞬間を特定する
  • 5W1H(誰と/何を/いつ/どこで/なぜ/どのように)を意識して書く

 

 

感情(気分)

 

不安や悲しみ、落胆、怒りなどの感情を書きます。

書く際は、感情の強さを0%~100%の間で書くようにします。

 

例)落ち込み (70%)

 

 

長々と書くと混乱してしまうので、

気分・感情は一言で表せる言葉にしましょう。

 

感情は、自動思考と密接に結びついています。

自動思考と感情が結びついているかを確認するようにしましょう。

 

 

 

 

自動思考

 

そのときに頭に浮かんだ考えやイメージを書きます。

 

書く際は、以下の点に注意して書くようにしましょう。

 

  • 言い切りの形で書く
  • 認知のゆがみがないかをチェック

 

なぜそう思ったのかを書くと、

スキーマ(信念)が見えてくることもあります。

 

余力があれば、書いてみるのもいいかもしれませんね♪

 

 

 

根拠

 

自動思考を裏付ける客観的な事実を書きます。

 

その際に注意しなければいけないのは、

主観的な事柄は入れないということです。

 

ついつい主観的なことを書いてしまいがちですが、

状況から客観的事実を抜き出して書いていきましょう。

 

 

 

反証

 

自動思考を裏付ける反対となる客観的な事実を書きます。

 

ここでの注意点は、先程も述べた通り

主観的な事柄を入れないということです。

 

 

いまいちわからない…という方は、以下を参考に

反証を見つけてみてください。

 

 

◇反証を見つけるヒント

 

 ★状況から客観的事実を抜き出して書く

 

 ★「もし私が第三者だったら…」と考えて

  自動思考の反対の事実を見つける

 

 ★過去の自分や未来の自分だったらどうするかを考えて書く

 

 ★自力ではどうにもならないことに立ち向かおうとして

  自分を責めていないか考える

 

 ★意見が出ないときは、その自動思考が正しいのかを考える

 

 

適応的思考

 

根拠をある程度は受け入れ、反証を用いて柔軟性のある思考を書く

 

書く際は、以下の点に注意して書くようにしましょう。

 

  • バランスの取れた考えになっているか
  • 自分に合った考えになっているか

 

 

心の変化(気分・感情)

 

状況から適応的思考まで書き終えたら、

現在の気分や感情は0~100%の間でどう変化したかを、

記入していきます。

 

 

コラム法を行っても、ネガティブ感情が0%になることはありません。

しかし、少しでもパーセンテージを減らすことができれば

少しずつ前進しているといっても良いでしょう。

 

 

 

 

 

みなさんも、これを参考に是非コラム法を実践してみてください!

 

 

【参考】認知再構成法~7つのコラム法のやり方~| 心理の.com